グリー (3632)

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・上場市場 東証1部
・会社名  グリー株式会社
(ぐりー 英称:GREE, Inc.)
・証券コード 3632
・業種     情報・通信業
・決算    6月
・設立年 2004年12月
・上場年 2008年12月

・1株価格1121円(4/4終値)、最低売買単位:100株、1単元価格:約11万2100円

・予想PER13.75倍、実績PBR2.45倍、予想配当利回り0.8%

管理人評価C


【会社紹介】

グリーは携帯向けゲームの『GREE』を運営している会社です。


基本プレイ無料ゲームを通じて課金アイテムを売り出し、ユーザーから利益を得るビジネスモデルを築いたグリーは躍進を続けてきた実績があります。

「無料で儲かるビジネスモデル」というコンセプトを設定し、ソーシャルゲーム業界で活躍しているのが特徴です。

今や超ビッグサイトへと成長したGREEですが、このGREEというサイトは創業者の田中良和(たなかよしかず)氏が趣味で作ったサイトです。サイトが爆発的に人気になったので個人的に運営するのが不可能だと判断し、会社を設立したのがGREE誕生の秘話になります。

無料で登録することができ、基本無料のブラウザゲームを提供したのが爆発的ヒットを成し遂げた理由になります。

「手軽に遊べて、しかも無料」という強みが若者を中心にウケ、GREEの存在が東証1部上場を果たすエンジンの役目を果たしたのです。

『釣り★スタ』や『戦国キングダム』といった人気ゲームを配信しているグリーは、ゲーム配信で利益を得ているのが注目ポイントです。

ゲームにハマったユーザーは「ゲーム内のキャラを強くしたい」という目的で課金アイテムに手を出すことが多く、「ゲームにハマらせて利益を得る」という仕組みを築いたグリーは大変優秀な会社であると評価することが可能です。

今、爆発的ヒットを遂げている『艦隊これくしょん』もグリーのビジネスモデルを採用しています。

艦隊これくしょんは無料でプレイすることができますが、多くの艦娘のレベル上限を開放したければ課金アイテムを購入する必要があるのです。

「ゲームにハマっている人ほど、多く課金する」という仕組みを理解し、利益を得るのがソーシャルゲーム運営のポイントになります。

つまり、ゲームを基本無料に設定しているのは「ゲームをプレイする人を増やす目的」があるからで、慈善事業を行なっているわけではないのです。

革新的なビジネスモデルを武器に大躍進を果たしたグリーですが、ここ近年の業績は低下しています。同業他社との競合が激しく、携帯向け課金の課金額が減少したのが原因になります。

【成長ストップ! どうするグリー!?】

今まで持続的成長を遂げてきたグリーですが、2013年通期決算で減益を発表しました。「成長力に長けた企業」として評価されていただけに、この減益は非常に痛いです。

現在のグリーを分析すると、成長企業と評価することはできません。

黒字経営を続けているのでそこまで悲観視する必要はないと思うのですが、基本無料のソーシャルゲームに目新しさはなくなったのは確かです。

ゲームというものは「ユーザーを惹きつける新鮮味」がなければいけません。

「基本プレイは無料。でも、課金しないと強くなるのは難しいですよ」というビジネスモデルはユーザーから完全に飽きられているのです。他の会社も同じことで悩まされており、「基本プレイ無料の課金モデル」は見直す時期が訪れていると私は分析しました。

ビジネスモデルの目新しさが目立ったグリーですが、同業他社がビジネスモデルを真似したことにより「新しさ」が失われてしまったのが減益の原因になります。

この現状を打破するためにグリーは「オフラインビジネス」を育成しています。

今までオンラインビジネスで利益を上げてきたグリーですが、オフラインビジネスに着手することによって収入源を増やし、会社全体の利益額を向上させることを狙っています。

『進撃の巨人』のトレーディングカード投入は確かな効果を発揮しており、トレーディングカード事業は今後の発展が予測されます。海外事業も成長が著しく、「海外事業の発展を通じて利益を上げる戦略」を練っているのがポイントです。


国内ゲーム事業では新規タイトルを継続的に投入し、不採算タイトルを整理して効率良く利益を上げる戦略を実践しているのが分かります。

グリーは終わった会社ではありません。

再躍進を遂げる可能性がある会社であり、今後の動向に注目したいです。

【グリーの財務分析】

グリーは2008年から2013年にかけて黒字決算を維持しています。

2013年通期決算の売上高は1522億3800万円、営業利益は486億1500万円、経常利益は532億5700万円で、売上高や営業利益が前年度より低下しています。純利益も225億1400万円に減少しており、残念な結果を残してしまいました。

来期も減益が予測されています。

グリーは現状を良しと思っておらず、少人数・短期間のスマートフォンアプリ開発体制を整えて有力ゲームを作成することを狙っています。グリーはゲームで成り立ってきた会社なので、大ヒットゲームの創出が企業業績を左右するのです。

財務面は優秀です。

自己資本比率は69.9%。有利子負債額は160億2800万円で、高い自己資本比率を誇っています。

【グリー株に向いている投資スタイル】

グリーは減益歩調を維持しているのが懸念材料ですが、優秀な人材を抱えている点を見過ごすことはできません。

そもそも会社は一時的に不調に陥ることはよくあります。

一旦業績を落としても再躍進を果たすことはよくあるため、今回の結果を悲観的に捉えるのは少し問題です。

持続的発展という最大の長所が薄れたのは痛いのですが、成長を継続するのは大変難しいのです。グリーの再躍進に期待できる投資家は「挽回を期待する成長株投資」を決行するのがお勧めです。

株としての実力を分析すると、あまり魅力的ではありません。

割安性に長けておらず、配当利回りも低いので配当金狙いの投資を行なうのは厳しいです。

しかし、グリーが再躍進を果たしたら「大きな売却益を得られる可能性が高い」ので、グリーの未来は明るいと信じている方は長期投資を行なうのが良いでしょう。

海外事業の発展など、ポジティブな材料も数多く存在しているのでそこまで悲観的になる必要はないと思います。

(上記の情報は2014年4月5日に記載しました)


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