関電工 (1942)

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・上場市場 東証1部
・会社名   株式会社関電工
(かんでんこう 英称:Kandenko Company, Limited)
・証券コード 1942
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1944年9月
・上場年  1961年10月

・1株価格493円(3/20終値)、最低売買単位:1000株、1単元価格:約49万3000円

・予想PER29倍、実績PBR0.54倍、予想配当利回り2.43%

管理人評価D

【会社紹介】

関電工は関東を中心に事業展開している会社で、電力工事やエネルギー工事などを行なっています。東京電力と密接な関係を築いており、東京電力向けの売上高比率は約4割を占めています。


日本を代表する総合設備企業へと発展を果たした関電工は、快適な職場環境を用意して社員のモチベーションを高めています。

提案型営業を強化し、コストを削減して利益額を高めようとしている関電工は「業績を伸ばすための努力を怠らない会社」として評価することができます。

東京電力が経営合理化を推し進めており、電力設備投資を軽減しているので関電工にとって厳しい時代が到来したと分析することができます。

「厳しい環境に晒されているのは覚悟している」と述べている関電工は、東京電力だけに頼らない経営体質を確立することが重要になります。

東京電力から発注される工事が大幅に削減されるのは確定的ですが、関電工は健全な利益体質を維持しているのが素晴らしいです。黒字経営を継続して安定配当を維持し、株主の期待に応えるスタイルを継続しているのは高く評価することができます。

【厳しい経営が予測される関電工の今後について】

関電工は東京電力の受注額が減るのが1番痛いです。

決算自体は優秀で、黒字経営を維持しているのが素晴らしいのですが持続的成長を期待するのはちょっと厳しいと思います。資材費・労務費高騰問題も抱えている関電工は順風満帆というわけではありません。

受注獲得競争が熾烈を極める中、関電工が採用した戦略は「コスト削減戦略」です。

屋内線・環境設備工事は安定した受注量を維持していますが、逆に言えば受注額が頭打ちになっていると分析することが可能です。

情報通信工事はスマートフォンの普及により、今後需要拡大が期待できる分野でしたが、関電工は年々情報通信工事の受注高を下げています。配電線工事、工務関係工事も同様で、継続的成長を成し遂げている主力部門が皆無なのが痛いです。

黒字経営を達成しているのでそこまで悲観的になる必要はないのですが、今は関電工にとって正念場の時期です。

【関電工の財務分析】

関電工は2011年から2013年にかけて黒字決算を達成している堅実企業です。

2013年通期決算の売上高は4477億4100万円、営業利益は73億6400万円、経常利益は83億100万円で前年度より営業利益が低下しています。しかし、純利益は39億5200万円に成長して1株益も19.3円に上げることができました。

来期も営業利益が微妙に減る見込みです。

ビル新築工事や改装などによる屋内線工事が成長しているのが良いニュースです。工務管理を徹底して「現在の受注高で効率良く利益を上げる戦略」を実行している関電工は、今後も黒字経営を維持するのは可能だと分析しました。

財務面は優秀です。

自己資本比率は53.6%。有利子負債額は117億5400万円で、健全な財務状態を保っています。

【関電工株に向いている投資スタイル】

関電工は利益額が低下し続けており、持続的発展を期待するのがかなり厳しいです。現在の株価も若干割高なので、割安株投資を実行するのも不向きです。

「PER値が高くても、PBR値が安いから買いどきなんじゃ?」と判断する人もいると思いますが、いくらPBR値が低くても成長性が薄い株に投資するのはどうでしょうか。

資産株投資や安定株投資を実行するなら良株だと思いますが、その場合インカムゲイン狙いの収入に的を絞らなければいけません。

関電工は売却益とインカムゲインの両収入が期待できる株ではないのです。

現在の予想配当利回りは2.43%。悪い配当利回りではありませんが、わざわざ配当金狙いの投資を実行するほど魅力的な利回りではありません。

売却益と配当金の両方の収入を求めたい方と、現在の関電工株は相性が悪いです。安定配当を維持しているので、「安定配当株」を求めている人は関電工が向いています。

個人的な意見を述べると、関電工は投資効率を追求する株ではないと思います。どちらかと言うとディフェンス力に長けた株として評価し、資産力を増強するのが良策です。

関電工株で儲けたい場合、インカムゲイン狙いの長期投資を実行するのがお勧めです。

(上記の情報は2014年3月24日に記載しました)


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