KLab【クラブ】 (3656)

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・上場市場 東証1部
・会社名  KLab株式会社
(くらぶ 英称:KLab Inc)
・証券コード 3656
・業種     情報・通信業
・決算    12月
・設立年 2000年8月
・上場年 2011年9月

・1株価格544円(4/10終値)、最低売買単位:100株、1単元価格:約5万4400円

・予想PER37.26倍、実績PBR4.38倍、予想配当利回り0%

管理人評価D

【会社紹介】

KLabはソーシャルゲームの開発や、受注開発業務を行なって利益を得ている会社です。


ゲーム事業がKLabの中心事業となっており、「モバイルオンラインゲームの企画・開発」に力を入れているのが特徴です。海外進出も積極的に行なってグローバル展開を加速しているKLabは、モバイルオンラインゲームの制作スキルが高いです。

「IT業界で1番ワクワクでき、1番成長し、1番利益を出す会社」というビジョンを掲げていますが、決算を分析するとこのビジョンはまだ未達成です。

1番利益を出すという点はともかく、2013年通期決算に赤字を出してしまったので成長企業と評価するのは大変難しいのです。

成長意欲に長けているのは良いのですが、株主は「数字」という結果を重視します。

『キャプテン翼』や『ラブライブ』など、知名度の高いメジャータイトルを武器にゲームを配信しているのが強みです。KLabのオリジナルコンテンツも数多く取り揃えており、「ヒット作品を生み出すのがKLabの命運を左右する」と考えた方が良いのです。

「流行るゲームには必ず理由がある」という信念に基づき、「まったく同じものはつくらない」という立派な考えを抱いてゲーム制作に取り組んでいます。

モバイルオンラインゲーム業界は発展が著しく、競争も激化している厳しい業界ですが、「本物の価値」を提供すれば生き残ることが可能です。

KLabは「面白いゲーム」を制作するために日々努力を重ねているIT企業です。

【目指せ挽回! 赤字になったKLabをどう分析するか?】

2013年通期決算で赤字という残念な結果を残したKLabですが、再躍進の道は開かれています。

ソーシャルゲームの『ラブライブ』は快走を続けており、知名度の高いゲームがKLabの明るい未来を築いています。

「大作主義の転換」がキーワードになります。

爆発的ヒットを狙う作品ではなく、中小規模のゲーム開発も重視しているのが現在のKLabです。この制作方針は様々な意見があると思いますが、私は大ヒットゲームを出さないと厳しいと思います。

パズドラで大ヒットを収めて利益額を高めているガンホー・オンライン・エンターテイメント (3765)を見ても分かるとおり、ゲームは「皆が認める知名度」が必要になると思っています。

いくら面白いゲームでも知名度が低ければお話になりません。

知名度が低いゲームは「ユーザーに気づかれない」ので利益を出すのが難しくなるのです。1つ大ヒットゲームを制作すれば「口コミマーケティング」を通じて利用者を拡大することが可能です。

『艦隊これくしょん』が良い例になります。

艦隊これくしょんは多くの人員を駆使して開発したゲームではありません。大ヒットゲームへと昇華した艦これですが、「ここまでヒットするとは思ってなかった」と制作者が言うほど予想外なヒット作品だったのです。

現代のソーシャルゲーム事業で必要なのは「知名度」だと思っています。

知名度を高めるために「口コミマーケティング」が重視されるのであり、結局のところ質の高いゲームを開発しなければ状況は厳しいままです。

今のKLabの主力ゲームは『ラブライブ』です。ラブライブのように多くのユーザーを惹きつける知名度の高いゲームを発表するのが、企業成長のために重要になると思っています。


大ヒットゲームを開発するのは難しいのですが、KLab再躍進のポイントは「会社の顔となるゲームの開発」だと思っています。数で勝負するのではなく、質で勝負する方針を固めればKLabの未来は明るいと分析しました。

【KLabの財務分析】

KLabは持続的成長という魅力が崩れ去ったのが残念です。

2013年通期決算の売上高は209億9300万円、営業利益はマイナス12億2300万円、経常利益はマイナス9億4100万円で散々な結果を残してしまいました。純利益もマイナス25億6300万円に落ち込んでおり、株主の期待に応えられなかったのが難点です。

来期は黒字復活が予想されています。

赤字タイトルを締め出し、「採算性を重視した経営」を実行した結果が功を制しています。今後は人員削減を行なって黒字体質を取り戻す予定です。

財務面はそこそこです。

自己資本比率は45.5%。有利子負債額は28億4700万円で、財務改善の余地はあります。

【KLab株に向いている投資スタイル】

KLabはかなり厳しい株です。

成長株投資が向いているという意見もありますが人員削減を予定しており、持続的成長を遂げていない株が成長株投資に向いているとは思えません……。ゲーム業界は浮き沈みが激しいので、安定力を期待するのはかなり危険です。

PER値・PBR値共に割高で割安株投資に向いていません。

配当利回りも0%なので配当金狙い投資を行なうのも不可能です。できるだけ客観的に分析した感想ですが、KLab株は投資家にとって魅力だと感じる部分があまり見つからないのが難点です。

成長意欲は高いので、成長意欲の高さを評価して株を長期保有するのがお勧めの投資スタイルです。

再躍進に期待できる方はKLab株と相性が良いのです。

(上記の情報は2014年4月11日に記載しました)


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