極洋(1301)

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・上場市場 東証1部
・会社名   (株)極洋
・証券コード 1301
・業種    水産・農業
・決算    3月
・設立年  1937年9月
・上場年  1949年5月

管理人評価B

【会社紹介】

極洋(きょくよう)は日本を代表する水産会社です。


以前は捕鯨事業の大手会社として莫大な利益を得ていましたが、捕鯨が禁止になってからは水産品を輸入したり、魚類の加工を行なったりして着実な利益を得ています。学生からの人気も高い堅実な上場企業として多くの投資家から注目されています。

極洋は業務用製品を中心に製造している会社です。一般向けに販売されているのは缶詰で、極洋の缶詰は味も良く多くの人から高評価を得ています。

水産大手と言えば極洋を指しますが、そもそも水産業というものはあまり景気の影響を受けない安定した業種になります。漁業資源が海から消えることは考えにくいですし、食という確実なニーズを得ていることから、安定したビジネスモデルであると考えられます。

【水産業のビジネスについて】

水産業にチャレンジするのはとても敷居が高いのです。

極洋と同じビジネスモデルで勝負したいのであれば、加工用の缶詰を生産するための工場を設立しなければいけません。この時点で大規模な資本が必要となってくるので、新たな会社が水産業で成功を収めるのは大変難しいのです。

極洋は長い歴史がある会社なので、自社生産のノウハウや加工品販売のコツを熟知している安定企業です。

水産業という安定した業種であることを加味すると、極洋は安定株の筆頭候補として捉えることが可能です。安定株は電気・ガスなどのインフラビジネスが鉄板になりますが、極洋もインフラビジネスに負けないくらいの安定度があります。

【投資家としての評価】

極洋は大儲けが期待できる会社ではありません。ビジネスモデルが成熟しており、ベンチャー企業のように爆発的に成長することも期待できないのです。

しかし、良い言い方をすればとても安定している会社です。それは業績を見ても分かるとおり、2009年から2013年まで全て黒字決算を成し遂げています。赤字に陥ることがほとんどない優良企業であることが分かります。

元は捕鯨会社だったのですが、時代の流れを上手く読みきって路線変更したのも大きなポイントです。捕鯨ビジネスが成り立たないと知った瞬間、迅速に別のビジネスモデルを転換する行動力の高さは非常に優れています。今は大企業になってしまったので行動の早さは不明ですが、極洋は路線変更して成功した良い例になります。

極洋は水産品加工だけではなく、マグロの養殖に手を出したり、水産物を販売したり、様々な手段で幅広い利益を得ています。1つの分野に収入が偏っていないのもプラス評価になるのです。

2012年に黒マグロの完全養殖化を目的とした子会社、極洋日配マリン(株)を設立しており、これからの時代を引っ張っていく存在になる可能性もあると考えられます。


極洋の株を買って儲けたい場合、戦略は長期投資に徹した方が良いでしょう。

間違っても売却益を狙うデイトレードに手を出さないでください。デイトレードで儲けたいのであれば、もっと株価の推移が激しい株を狙った方が良いのです。

極洋は2009年から2013年にかけて、1株辺り配当金5円を維持している優良企業です。株価が上がっても下がっても、配当金が変動していないのが特徴になります。

この事実を客観的に捉えると、極洋は「安定した利益を手に入れたい人にお勧めの株」と判断することができます。株価が変動するリスクはありますが、安定配当金を維持している極洋は投資家からの評価も高いのです。

しかし、極洋には最大の欠点があります。

それは有利子負債が多すぎるところです。

水産業は莫大な資本が必要となるビジネスなので、多少の借金は仕方ありません。しかし、極洋の有利子負債は無視できないほど多いのです。

四季報で確認していただくと分かりやすいのですが自己資本が190億円あるのに対して、有利子負債額は450億9200万円もあります。利益過剰金に比べて3倍以上の借金があるのはプラス評価にはなりません。

財務面を分析すると、極洋は健全な財務状態を保っている会社ではないことが分かります。黒字経営を続けているのはプラス評価ですが、借金の多さが今後の経営に悪影響を与えないかが懸念すべき材料になります。

極洋よりも財務体質が良く、黒字決算が続いている会社は存在します。

安定株候補として考えられる極洋ですが、借金の多さが気になる方は投資の対象から外しても良いでしょう。急成長が期待できる会社でもないので、無理して買う必要はないのです。

配当利回りも2%程度なので、高配当株には程遠い配当利回りだと言えます。高配当を狙う人にとって、極洋は少々物足りないと感じるかもしれません。

しかし、東証1部に上場しているネームバリューの高さと、業績の安定度は高く評価すべき部分です。安定株が欲しい人は極洋の購入を検討してみても良いでしょう。

【極洋の株主優待】

もし、極洋の株が欲しいと思うのであれば、思い切って1000株購入することをお勧めいたします。

極洋は一般投資家向けに株主優待をプレゼントしており、極洋の株を1000株プレゼントしていると5000円相当の自社製品を貰うことができます。権利確定月が3月なので、株主優待目当てで極洋の株を買っても良いでしょう。

株主優待の内容は缶詰です。缶詰は非常に使い勝手が良く、ご飯のおかずにもなるので主婦の方に喜ばれやすい株主優待になります。食費を軽減したいと思っている方は極洋の株主優待を狙ってみることをお勧めいたします。

株主優待と配当金を両方ゲットすることのできる極洋は、個人投資家向けの株であると判断することができるのです。

 

(上記の情報は2013年8月18日に記載しました)


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