五洋建設 (1893)

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・上場市場 東証1部
・会社名   五洋建設株式会社
(ごようけんせつ 英称:Penta-Ocean Construction Co., Ltd.)
・証券コード 1893
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1950年4月
・上場年  1962年8月


管理人評価D

【会社紹介】

五洋建設は海上土木事業で首位を保っている大手企業です。


「進取の精神の実践」を経営理念に掲げている五洋建設は、お客様や社会のニーズを敏感に察知して「変わり続ける精神」を重視しているのです。

持続的発展を目指している五洋建設は長期投資家と相性が良いです。会社の業績が向上すれば株価は勝手に向上していくので、五洋建設の目指す持続的成長を成し遂げられるのであれば長期保有を通じて売却益を得るのは容易です。

決算面を分析すると1株益は毎年バラバラで2009年から2013年にかけて営業利益が減り続けているので持続的成長企業だと評価することはできません。

数字は正直に会社の状態を評価してくれますが、「持続的成長を目指す」という心意気は高く評価することができます。

「海と大地の創造企業」として躍進を誓う五洋建設は、提案型企業として輝くことを意識しています。

どのビジネスでも同じことが言えますが、「自分から提案できる企業」は強いです。人材でも提案型営業ができる社員は営業成績が良いという法則がありますが、「提案することによってお客様の要望に応えることが可能」になります。

五洋建設の目指す提案型企業は成長を遂げるために重要になる経営方針です。

受け身になるのではなく、自ら積極的に提案する姿勢は時代の変化に対応するために重要です。

他にも社員の個性を重視し、誠実な事業活動を続けると明言している五洋建設は「経営方針に非の打ち所がない会社」として評価することができます。

理念や考え方は立派なので、後は数字で結果を残すだけです。

海洋土木最大手企業の地位を確立し、黒字経営を維持している五洋建設は間違いなく優良企業です。

私もそれは認めますが、持続的発展企業として評価することができるでしょうか? 利益額だけが持続的成長のポイントではないと否定する人もいると思いますが、結局会社というものは利益を上げないと仕方がないのです。

決算面でも持続的成長を遂げたら五洋建設は物凄い優良株になると思います。

【幅広い業務を手がけることに定評のある五洋建設】

五洋建設は海洋土木事業だけに頼っている会社ではありません。風力発電や地下鉄を建設した実績もあり、「施工力が優れている会社」として評価することが可能です。

海外案件にも強く、シンガポールで「大深度トンネル下水道」を建設した実績があります。

五洋建設は海外案件と国内案件を上手く絡めて利益を上げているのが特徴です。

神奈川県で「みなとみらい21マンション」を施工したこともあり、海上土木だけではなく陸上の施工能力も高いことが分かります。

施工力が高くないと様々な受注を獲得することはできないので、現在の五洋建設は「実績力を武器に数多くの工事を担当している優良企業」だと分析しました。

【五洋建設の財務分析】

五洋建設は2010年から2013年にかけて黒字経営を維持していますが、営業利益額が低下し続けているのが気になります。

2013年通期決算の売上高は3498億3900万円、営業利益は64億6300万円、経常利益は65億5900万円で前年度と比較して営業利益や経常利益が減少しています。しかし、純利益は20億2900万円に向上しており、1株益も7.1円に伸ばしています。

来期は増益が予測されています。

上方修正を発表した五洋建設は、長く続いた「利益減少スパイラル」から脱出することができそうです。

不採算案件や労務費向上などのマイナス要素も存在していますが、マイナス面よりも増益を達成することを評価するべきです。香港で地下鉄駅舎を受注した五洋建設は、「海外案件に強い」という特徴を守り続けているのです。

財務面は良くないです。

自己資本比率は23.5%。有利子負債額は719億5800万円で有利子負債が多すぎです。自己資本額が676億9100万円なのですが、自己資本を超える有利子負債額はいかがなものでしょうか。

【五洋建設株に向いている投資スタイル】

五洋建設は会社として評価すると相当優秀だと思うのですが、株として評価すると相当微妙であることに気づきます。

来期は増益が期待できる五洋建設ですが、過去の決算を見ると「減益歩調から逃れた」と分析することが可能です。毎年営業利益額を高め続けた会社ではないので持続的発展を期待するのは難しいです。

予想PERは30.17倍、実績PBRは1.52倍で株価は割高です。

とても残念なのが配当利回りです。現在の予想配当利回りは0.56%で物凄く低いです。割安性に長けていないので売却益を狙うのも難しく、配当利回りも低いのでインカムゲイン狙いの長期投資にも適していません。

今後の成長も期待できると踏んでいる方は五洋建設株に投資しても良いと思いますが、総合力を分析すると大した旨味がないです。成長株投資を実行するのが最良の戦略になるのですが、持続的成長を成し遂げられるのか疑問が残ります。

(上記の情報は2014年3月5日に記載しました)


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