丸栄【丸榮】 (8245)

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・上場市場 東証1部
・会社名 株式会社丸榮(丸栄)
(まるえい 英称:MARUEI DEPARTMENT STORE COMPANY,LIMITED)
・証券コード 8245
・業種     小売業
・決算    2月
・設立年  1943年8月
・上場年  1949年5月


管理人評価E

【会社紹介】

丸榮は名古屋で百貨店を経営している会社です。正式名称は「丸榮」で、略称は「丸栄、マルエイ」になります。


名古屋は同業他社の松坂屋の存在が大きいのですが、丸榮は差別化を図るためにカジュアル商品を多く取り揃えています。若者向けのヤングレディースファッション商品の取り扱いに秀でており、若い女性をターゲットにしたテナントが多いのです。

1615年に創業した丸榮は、かなり長い歴史を誇る会社として捉えることができます。永い歴史を持つことに誇りを抱いており、激動の現代社会で生き残るための戦略を練っているのがポイントです。

丸栄本店は様々なニーズを満たすことに定評のある店舗です。

バレンタインデーに備えて高級チョコレートを販売したり、普段の生活に役立つ日用品を取り揃えたり、若者に受けるファッションアイテムを販売したりして経営再建を目指しています。

百貨店は若者に受け入れられないと批判されることも多いのですが、丸榮は批判をエネルギーに変えて独自路線を貫いているのが特徴です。ヤングレディース商品の取り扱いを充実させているのは「若者に受け入れられる百貨店」を目指す上で重要になります。

年配の方から支持されることが多い百貨店ビジネスですが、丸榮は顧客層を若者重視にすることによって客層の差別化を図っているのです。時代は逆風となって丸榮を包んでいるのは拒めませんが、丸榮の経営再建に期待を抱く方も多いのです。

【生存戦略? 百貨店ビジネスにこだわらない将来方針?】

興和の親会社は興和株式会社になりますが、2011年に興和の社長が百貨店ビジネスからの撤退を匂わせる発言をして注目を集めました。

リストラや会社規模縮小作戦を通じて収益を何とかしようと努力してきた丸榮ですが、収益力の低い百貨店事業から撤退することが望まれた経緯がありました。

個人的な意見を述べると、私は興和社長の意見を支持します。

どう考えても百貨店事業がこの先成長を続けるとは思えません。1度傾きかけた船は立て直すのが難儀です。消費不況や消費税増税の影響もあって百貨店ビジネスは今後ますます厳しくなるでしょう。

丸栄本店が多くの人々に受け入れられているのは事実ですが、成長を意識するのであれば百貨店ビジネスにこだわる必要はないと私は考えます。

業務転換は決して恥ではなく、名誉ある決断として受け入れるべきです。

「本業で利益を出せないから他のビジネスに逃げた」という批判を受けることもありますが、どの業界も斜陽産業になる可能性は秘めています。時代の流れに逆らうのはかなり難しいので、名より実を取って経営再建を図るのが最善ではないでしょうか。

【丸榮の財務分析】

丸榮は黒字経営と赤字経営を繰り返している会社で、決算が安定しないという特徴があります。

年々売上高が低下し続けているのがマイナス材料で、2013年通期決算の売上高は261億600万円です。営業利益は2億6400万円、経常利益は9500万円で純利益額はマイナス4億2100万円です。

率直に言ってこの決算結果は酷く、1株益もマイナス3.2円になっています。1株益をプラスにして健全な利益体質を確保することが望まれます。

来期の決算は黒字化することが期待できます。

レディース商品の伸び悩みが痛く、ビルの貸賃業務も空室が増加して収益率が悪化しています。「じゃあ何で黒字化するのか?」と疑問を抱くと思われますが、丸榮は人件費を積極的に削減しているのです。

支出を減らして黒字経営を取り戻すのは決して悪い戦略ではありません。苦肉の策ではありますが、現実を見て戦略を立てている部分は高く評価することができます。

財務面はなかなかです。

自己資本比率は43.6%で有利子負債額は137億7400万円です。物凄く財務状態が良いわけではないのですが、悪くない財務体質を維持しているのはプラス評価の対象になります。

【丸榮株に向いている投資スタイル】

現在の丸榮株で儲けるのはかなり難易度が高いと思ってください。

まず、配当利回りが0%なので配当金収入に期待することはできません。経営再建が成功するまで配当金を受け取り続ける戦略は採用できないのです。

そうなると将来的に売却益が期待できるのは「経営再建が上手くいったとき」になります。復配や利益向上などの良いニュースが流れば丸榮の株価は大きく上がるでしょう。そのときに株を売却して売却益を狙うのが得策になります。

しかし、成長性に過剰な期待を抱くのは危険です。

割安性に関しても同様で、現在の予想PERは300倍、実績PBRは1.54倍です。どう贔屓目に見ても割安株として判断することはできません。

成長性が薄く、割安でもない株で売却益を出すのがどんなに難しいか考えてください。経営再建が成功すると確信している方は丸榮株に向いています。

【丸榮の株主優待】

2月、8月の権利確定日に丸榮株を100株以上保有していると以下の株主優待を受け取ることができます。(年2回)

・100株以上保有で10%割引買物優待券5枚

・1000株以上保有で10%割引買物優待券20枚

・10000株以上保有で10%割引買物優待券50枚

一部商品は5%割引で、買物優待券は丸栄本店で使用することができます。

(上記の情報は2014年1月3日に記載しました)


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