日本基礎技術 (1914)

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・上場市場 東証1部
・会社名   日本基礎技術株式会社
(にほんきそぎじゅつ 英称:JAPAN FOUNDATION ENGINEERING CO.,LTD.)
・証券コード 1914
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1953年11月
・上場年  1988年11月

・予想PER150倍、実績PBR0.46倍、予想配当利回り0.87%

管理人評価E

【会社紹介】

日本基礎技術は地盤改良業務や基礎工事を行なっている会社です。


「ものづくりの施工技術を提供する専門業者」として活躍している日本基礎技術は技術研究を通じて自社の技術力を高めているのがポイントです。

日本基礎技術は非常に研究熱心です。

新工法や新技術を開発することに力を入れており、海外企業と協力関係を結んで技術力の底上げを図る日本基礎技術は「技術力を高めて激動の時代を生き残る戦略」を練っているのが分かります。

工事を行なうときに1番重視しているのは「安全」です。

安全最優先作業を徹底して工事を円滑に進める能力に定評があります。安全パトロールや合同パトロールを通じて確かな安全を守り、作業に取り組んでいるのです。

また、改善・改良業務を怠らないのはかなり好印象です。

企業は改善し続けるのが重要という考えを抱いている私ですが、日本基礎技術は現状を打破するために改善活動を実施しているのです。特に技術面の改善活動に長けており、「技術力で優位に立つ戦略」を貫けば赤字決算から抜け出せる可能性は高いです。

【能力の向上に熱心な日本基礎技術】

日本基礎技術で注目したいポイントは「向上心」です。

技術力の底上げに力を入れている点も素晴らしいのですが、社員の教育研修も熱心です。「若手社員の底上げ」を目的にして人材教育を行なっている会社も多いのですが、日本基礎技術は中堅社員や幹部社員も一緒に社内教育を受けているのです。

難しい施工もクリアする日本基礎技術の能力の高さは本物です。

「自動監視解析システム」を開発した実績もある日本基礎技術は、調査技術や計測技術を改良して日本の安全を守っているのです。

日本基礎技術の開発した「地すべり斜面自動監視解析システム」は、地すべりをリアルタイムで監視することができる優れ物です。

地すべりを監視して地元住民の安全を守るシステムを実装した日本基礎技術は、「安全を優先する会社」と評価することができます。

【日本基礎技術の財務分析】

日本基礎技術は毎年決算が安定しておらず、純利益が赤字になっている年が多いのが問題です。

2013年通期決算の売上高は171億600万円、営業利益はマイナス3億7600万円、経常利益は1億3300万円で、営業利益は赤字ですが経常利益は黒になっています。純利益は1300万円でギリギリ利益を得ることができました。

来期も厳しい決算が予測されています。

外注費や不採算案件が増えた影響により、営業利益が赤字になりそうです。他にも資材高騰問題を抱えている日本基礎技術は適正な利益を出すのが難しい環境に晒されています。

財務面は相当優秀です。

自己資本比率は79.4%。有利子負債額はゼロで、財務優良企業として輝いているのが誇りです。

【日本基礎技術株に向いている投資スタイル】

日本基礎技術は非常に厳しい株です。

赤字脱出の見通しが立っていないのが痛く、成長性に期待するのは難しいです。不採算案件を消化して「採算重視の受注体制」を築けば黒字転換することは可能だと思います。

日本基礎技術株は、数字だけを見るとEランクです。

しかし、経営方針を見るとどうでしょうか?

技術力の向上を意識して社内教育も熱心に行なっている日本基礎技術の経営戦略が悪いとは思えません。数字で結果を出せていないのは残念ですが、経営戦略を分析するとそこまで悪い会社ではないように思えるのです。

150倍のPER値を分析すると、日本基礎技術はかなり割高株であることが分かります。

何度も言いますが、数字だけを分析すると日本基礎技術は残念な株です。しかし、経営方針や赤字になっても配当金を払い続けている姿勢を評価することは可能です。

日本基礎技術は2009年から2013年にかけて3円の配当金を支払い続けています。素晴らしいのは赤字になっても「安定配当を還元している事実」で、日本基礎技術は株主還元の意識が高い会社として分析しました。

「なぜ利益が得られないのに配当金を支払えるの?」という疑問があると思いますが、日本基礎技術は有利子負債ゼロの財務優良企業です。自己資本比率も高く、財務面に余裕があるから配当金を支払い続けることができるのです。

しかし、株主の立場からしてみれば「黒字決算を維持している会社から配当金を受け取る」のが理想になります。

現在の予想配当利回りは0.87%で配当金狙いの投資を実行する価値はありません。

色々と大きな弱点が目立つ株ですが、株主に利益を還元している点は高く評価しても良いと思います。数字で結果を出すようにすれば日本基礎技術の株価は急上昇するでしょう。

(上記の情報は2014年3月11日に記載しました)


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