西松建設 (1820)

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・上場市場 東証1部
・会社名  西松建設株式会社
(にしまつけんせつ 英称:Nishimatsu Construction Co., Ltd.)
・証券コード 1820
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1937年9月
・上場年  1961年11月

管理人評価D

【会社紹介】

西松建設は準大手総合建設会社として活躍しています。

国内建築業務が売上高の大半を占めており、次に多いのが国内土木業務になります。国内建築事業と国内土木事業を中心に利益を上げているのが西松建設の特徴です。


政治家との結びつきが強い会社として知られている西松建設は、国内官庁の土木事業を中心に利益を得ています。

建築事業では国内民間工事を上手く受注しており、海外比率はとても低いです。西松建設は国内の建築業務を重視している傾向があり、国内シェアを上手に獲得していると評価することができます。

2013年はトンネル施工を多く完成させたのが印象的です。

公共工事は需要が耐えることがありません。

西松建設は公共関連の人脈をしっかり作って工事を受注する能力に長けています。様々な土木技術や建築技術を有する西松建設は、中堅ゼネコン会社として活躍できる実力を揃えているのです。

【採算重視受注戦略を取っている西松建設】

2009年通期決算で82億3400万円の営業利益を得た西松建設ですが、ここ近年は営業利益額が約26億円あたりに落ち着いています。

全盛期と比較すると物足りない決算を残しているのが難点で、西松建設は現状を打破するために採算重視の受注戦略を取っているのです。

労務費の増加に対応したければ不採算事業から撤退する必要があります。

西松建設は低採算工事の受注を積極的に排除して利益率を高める戦略を取っているのです。

個人的にこの戦略は良策だと思います。会社付き合いの関係で赤字案件を継続する会社もあるのですが、本当は採算重視の経営を行なうのが基本になります。

損して得を取れという言葉もありますが、会社は利益を出さなければいけないので低採算しか見込めない業務は受注しなくても構わないのです。経営効率を重視して高採算の工事を受注している西松建設は「経営効率を高める努力をしている」と評価することができるのです。

建設事業でも採算重視の選別受注を行なっています。

【西松建設の財務分析】

西松建設は2010年通期決算で400億9200万円というとてつもない赤字を叩きだしてしまいましたが、現在は黒字経営を維持しています。

2013年通期決算の売上高は2532億5000万円、営業利益は26億6600万円、経常利益は43億700万円で売上高は低下したのですが全体的に利益額がアップしているのが良いです。採算重視の経営戦略が上手くいっている証拠になります。

純利益も34億1100万円に伸びており、かなり良い結果を残すことができたのです。

来期も営業増益を達成する見込みです。

建築や土木業務が順調に進んでおり、作業効率を高めて増益歩調を続けているのが素晴らしいです。自社農園も計画している西松建設は、多角経営を通じて利益を得ることも狙っています。

財務面は普通です。

自己資本比率は39.1%。有利子負債額は547億4800万円で、可もなく不可もなくの財務状態を維持しています。

【西松建設株に向いている投資スタイル】

西松建設は色々と厳しい株です。

「儲ける」という観点を重視するのであれば、西松建設株をチョイスするのは少し考え直した方が良いと思います。経営効率が高まっているのは確かですが成長性に期待できる株ではなく、長所が薄いという弱点を抱えているのです。

予想PERは34.95倍、実績PBRは0.72倍で株価は割高であることに気づきます。

割安ではなく、成長性にも期待できない株は売却益を狙うのが難しくなります。

最後の頼みは配当金収入になりますが、現在の予想配当利回りは1.13%で全く美味しくないことに気づきます。

会社としては優秀だと思うのですが、会社の実力が株の魅力に反映されるわけではないことが分かる典型的なケースです。インカムゲインとキャピタルゲインの両方が期待薄な西松建設株は、儲けるのに適しているとは思えません。

株主優待制度もないので色々と残念な株になりますが、それなりに企業規模が大きい会社の株が欲しければ西松建設株が適しています。

(上記の情報は2014年2月6日に記載しました)


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