日東紡績 (3110)

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・上場市場 東証1部
・会社名   日東紡績株式会社
(にっとうぼうせき 英称:Nitto Boseki)
・証券コード 3110
・業種     ガラス・土石製品
・決算    3月
・設立年  1918年4月
・上場年  1949年5月

管理人評価C

【会社紹介】

日東紡績は日本の繊維メーカーで、ガラス繊維メーカーとしてトップの座を維持している大型企業です。


断熱材販売のパイオニアとして名を馳せた日東紡績は高い知名度を誇っています。繊維事業が本業のように思われがちですが、日東紡績は繊維事業以外の収入が多いのが特徴です。多角経営を推し進めて停滞し続ける繊維事業から脱却しようとする姿勢を貫いている会社です。

日本で初めてガラス繊維やロックウールの工業化に成功した日東紡績は、現在も高い技術レベルを保って繊維事業に取り組んでいるのです。

【多角化経営でリスク分散! 日東紡績の今後を解説】

日東紡績は高い技術力を誇り、ガラス繊維では敵なしと呼ばれている会社です。しかし、残念ながら繊維業界自体が斜陽産業に属しているため、日東紡績は方向転換を強いられているのです。

日東紡績が今後も生き残るために選んだ道は「多角化経営」です。飲料の販売や植物工場の設立など、繊維とは全く関係のない業界で結果を出そうと努力しているのが今の日東紡績です。

優れた技術やブランドがあっても、業界自体が縮小しているビジネスは生き残るのが難しいのです。日東紡績もその辺りの事情は痛いほど理解しており、ゴルフ練習場を経営したりビルを貸し出して賃貸収入を得たり、他の業界へ積極的に参入しています。

現在の日東紡績は「繊維メーカー」というよりも、「多角化事業を行っている会社」と認識するのがぴったりくるのです。

【日東紡績の財務分析】

前年度と比較して売上高はほとんど変化しておらず、決算状態も安定しています。

2013年3月決算は売上高は前年度よりも減少したものの、経常利益・純利益共に大幅にアップしています。純利益額は28億4000万円で「利益率を高める経営に成功している」と分析することが可能です。

売上を上げて利益額を下げる会社が多い中、売上高を維持したまま営業利益額を増大させたのは流石としか言いようがありません。会社の本質は利益を出すことです。売上高を増やすのも大切ですが、利益額を減らして売上高を増やしてもあまり意味はないのです。

自己資本比率は45.4%。これはなかなか悪くない数字になります。

有利子負債は334億500万円で、自己資本は599億800万円です。この程度の有利子負債額であれば特に問題はありません。

秀でた業績ではありませんが、着実に利益を出しているのが日東紡績の長所です。

【日東紡績株に向いている投資スタイル】

日東紡績の株に向いている投資スタイルは、「安定株投資」です。安定株という名目で日東紡績の株を長期保有するのが1番お勧めです。

日東紡績は成長を続けている会社ではないため、1番しっくりくるのが「安定企業」という位置づけです。本業が斜陽産業に該当しているのはマイナスポイントですが、他の事業で利益を出している経営体質はそれなりに評価することができます。

正直なことを申し上げると、日東紡績の株をわざわざ買う必要はありません。日東紡績以上に安定感のある株は存在しますし、配当利回りが高い株もたくさんあるのです。

黒字経営を続けているのはプラスポイントですが、突き抜けた長所がない日東紡績の株はとても扱いにくいのです。私だったら絶対に買いたくないですし、現在の日東紡績の株を買うくらいだったら他の株に投資します。


株式投資は利益率が重要になります。

トータルリターンを意識して、自分がより儲かりそうな株を買うべきです。

日東紡績の株を買って儲けることも可能ですが、大きく儲けたければ多額の投資資金が必要になるので初心者にお勧めできません。資産分散を目的として日東紡績の株を買うのは悪い手段ではないので、資産家向きの株になります。

(上記の情報は2013年9月20日に記載しました)


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