理想科学工業 (6413)

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・上場市場 東証1部
・会社名  理想科学工業株式会社
(りそうかがくこうぎょう 英称:RISO KAGAKU CORPORATION)
・証券コード 6413
・業種     機械
・決算    3月
・設立年 1955年1月
・上場年 1989年10月

・1株価格3370円(8/29終値)、最低売買単位:100株、1単元価格:約33万7000円

・予想PER17.76倍、実績PBR1.09倍、実績BPS3098.31、予想配当利回り1.78%

管理人評価C

 

【会社紹介】

理想科学工業は高速カラープリンターやデジタル印刷機を販売している会社です。


独自のソリューションを提供する「開発型企業」として名を馳せている理想科学工業は、お客様が気づいていないニーズを掘り出して商品を販売する姿勢を重視しています。

 

時代の変化に対して柔軟に対応し、「お客様が欲しいと思う商品」を積極的に開発しているから開発型企業として名を高めていると分析することができます。

 

自社商品のオルフィスは「世界最高のプリントを実現すること」がウリのオフィスカラープリンターです。その他にもデジタル印刷機のリソグラフや、拡張性に優れたページプリンター「プリオア」などを自社商品のラインナップに加えています。

通販業や学校、旅行業や学習塾などでも理想科学工業の商品は使用されており、「幅広い業種のニーズを満たす商品販売」を続けているのが理想科学工業の強みになります。

 

海外事業の拡大を最重要課題に設定している理想科学工業ですが、3期振りの増収という結果を出したのは本当に素晴らしいです。

開発拠点の強化にも重点を置いており、「理想開発センター」を開所して開発力の強化を狙っています。

成長分野はインクジェット事業。

インクジェット事業が今後の理想科学工業の利益増を成し遂げる重要事業だと分析することができますが、孔版事業の減収傾向は何とかしなければいけません。理想を言えば全ての事業で利益額を高めるのが1番良いのですが、なかなか上手くいかないのが現状になります。

既存事業だけにこだわるのではなく、「新規事業に挑戦する姿勢」を固めており、成長力に期待が持てる新規事業の発足が理想科学工業の成長を後押しするでしょう。

日本国内で培った販売ノウハウをしっかり活かし、海外売上高を伸ばしたいと望んでいます。

低迷が続いている孔版事業に関してはテコ入れを実施し、「顧客管理を強化し、顧客満足度の向上を図る策」を実現して既存のお客様を大切にする方針を貫いています。

 

【チャレンジ意欲が旺盛な企業! 理想科学工業は挑戦力が魅力!】

理想科学工業はチャレンジ精神を評価したい会社です。

現状維持を意識しておらず、常に変革を揉め続ける理想科学工業は「挑戦力」を望む投資家と相性が良いのです。

私は現状維持は衰退と同じだと考えている人間であり、理想科学工業のようにアグレッシブに新規事業に挑戦する企業はとても好感を持ちます。

攻撃的な戦略が目立つ理想科学工業ですが、「生産の効率化を成し遂げ、コストカットを図る」という堅実な戦略も実施しているのが特徴的です。

 

攻守のバランスを意識した戦略を練り、更なる成長を図ろうとする理想科学工業の経営方針に賛同する投資家も多いのです。

 

新規事業の発足や海外事業の拡大を強く意識しているのは「挑戦する社風」を築くという目的があるからです。失敗を恐れず、チャレンジする社風を定着させて更なる成長を成し遂げようとする理想科学工業は「強みの開発力を活かして発展を遂げたい」と考えているのが長所です。

 

【理想科学工業の財務分析】

理想科学工業は利益額が安定していないのが難点です。

2014年通期決算の売上高は839億3800万円、営業利益は65億8800万円、経常利益は71億9200万円で前年度と比較して営業利益と経常利益を伸ばすことができました。しかし、純利益は45億7800万円に減少しています。

来期は減益が予測されています。

タイ工場償却負担が重く、利益額を上げるのは難しそうです。ただ、黒字経営を維持することは可能なのでそこまで悲観視する必要はありません。

財務状態は優秀です。

自己資本比率は70.6%。有利子負債額は26億5000万円です。

 

【理想科学工業株に向いている投資スタイル】

理想科学工業は優秀な会社ですが、株として分析すると数多くの弱点が目立ちます。

まず、割安性に長けていないので割安株投資を実施することはできませんし、来期も減益が予測されていることから成長株投資を実行するのも厳しいです。

過去の決算を見ても持続的に利益を伸ばしているわけではないので、数字を評価するのであれば成長力に多大な期待を寄せるのは禁物です。

経営方針や経営戦略を分析すると「チャレンジする意欲」を高く評価したいのですが、利益で「成長」という実績を残していないのが気がかりです。

理想科学工業の最大の強みは財務状態です。

自己資本比率が高く、有利子負債が少ない理想科学工業は資産株投資に向いています。

2010年通期決算で59億3700万円の赤字を出した経験がありますが、そのときも1株あたり30円の配当金を支払っています。

これは財務状態が良いからなせる技であり、「赤字転落しても配当金を支払ってくれる可能性が高い」ため、インカムゲイン狙いの投資に適していることが分かります。

しかし、予想配当利回りはそこまで高くないので中途半端な株という印象を払拭することができません。

大幅に利益額を減らしたら配当額も引き下げる傾向があるため、「配当金の安定維持」を期待するのは止めた方が良いです。安定配当株として評価することができず、持続的成長も遂げていない理想科学工業は少々扱いにくい株に分類されます。

(上記の情報は2014年8月30日に記載しました)


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