サイゼリヤ (7581)

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・上場市場 東証1部
・会社名  株式会社サイゼリヤ
(さいぜりや 英称:Saizeriya Co,. Ltd.)
・証券コード 7581
・業種     小売業
・決算    8月
・設立年  1973年5月
・上場年  1998年4月


管理人評価B

【会社紹介】

サイゼリヤはイタリアン・ファミリーレストランをチェーン展開している会社で、「サイゼリヤ」を直営で運営しています。


現会長である正垣泰彦(しょうがき やすひこ)氏はイタリア専門店を運営していましたが、客足がばったりと途絶えて危機に陥りました。「このままではいけない!」と思った正垣氏は全てのメニューを7割引にするという大胆不敵な行動を起こし、行列ができる大繁盛店をつくることができました。

この頃から低価格路線を推し進めており、現在のサイゼリヤの基礎を築いたのです。

7割引では儲からないのでは?という疑問もありますが、正垣氏は「そんなことは全然関係ない」と述べています。お客様が来ることが重要で利益は二の次だという考え方になりますが、非常にリスクの高い戦略であることは拒めません。

サイゼリヤは不況知らずの会社だと言われており、徹底した低価格路線が功を制しているのです。ここまで事業規模を拡大することができたのもお客様の心を掴む価格戦略が上手くいったからでしょう。

店舗内装にもこだわっており、天井や壁に絵画が描かれているのが特徴になります。低価格メニューだけではなく、利用客が食事を楽しめる雰囲気を築いているのがサイゼリヤの強みです。

また、サイゼリヤを「サイゼリア」と間違える人が多いのですが、サイゼリヤが正しいので注意してください。

【低価格メニューがウリのサイゼリヤ】

サイゼリヤはとにかくメニューが安いです。多くのお客様が注文したくなる価格を目指しており、この価格設定は「サイゼリヤ哲学」として輝いているのです。

人気商品のミラノ風ドリアは1つ480円でした。480円という値段設定でも多くのお客様が注文していたのですが、「もっと多くの人に食べてもらいたい!」という思いを実現するために290円に値下げしたのです。

この値下げは好意的に受け入れられ、現在もミラノ風ドリアはサイゼリヤの中心メニューとして君臨しています。

人気メニューとして提供されているマルゲリータピザは399円。こちらも他社のピザの値段と比較すると物凄く安いことが分かります。お子様に大人気のハンバーグステーキは399円で、オーストラリアに自社工場があるこだわり振りを発揮しています。

この自社工場はミラノ風ドリアとハンバークの美味しさを引き立てるために建設された工場です。肉の産地として有名なオーストラリアに工場を設置し、良質で安全なお肉を安定利用する体制を整えているのが強みです。

サイゼリヤはただ安いだけの会社ではありません。

「美味しくて安い」から事業を拡大し続けることができるのです。サイゼリヤは独自で美味しさの基準を設けており、「毎日食べても飽きない」ことを美味しさの基準として設定しています。

この基準はリピーターを増やすために重要となります。結局、どんな美味しいものでもすぐに飽きてしまう味だと来客頻度が落ちてしまいます。シンプルな調理を通じて飽きない味を実現し、多くの方が美味しいと感じる料理を提供しているのがポイントです。

サイゼリヤは様々な人の舌に合った料理を振舞っているのです。

また、メニューの組み合わせが楽しめるのもサイゼリヤの大きな利点になります。メニューが豊富だと来店する度に様々な組み合わせを楽しむことができるので、新鮮感を維持することができます。

サイゼリヤはリピーター確保に適した経営戦略を貫いているのが注目ポイントです。戦略成功の秘密は「安さ、飽きない味、居心地の良い雰囲気、メニューの組み合わせ」にあるのです。

【サイゼリヤの財務分析】

サイゼリヤは2009年通期決算で48億9600万円の赤字を出してしまいましたが、翌年はV字回復を果たして78億4200万円の純利益を得ることができました。

しかし、2010年度以降1株益をどんどん下げているのが気になります。2010年の1株益は153.4円、2011年の1株益は115.4円、2012年の1株益は108.5円、2013年の1株益は78.1円まで減少しています。

売上高は増加し続けているのですが、営業利益と経常利益は下がり続けています。これは大変危険な兆候でこのような決算を続けている会社の場合、成長株として株価の値上がりに期待するのが難しいのです。

来期は営業利益の低下が止まることが予測されていますが、低価格競争が激しくなっている外食業界は油断禁物です。

サイゼリヤは出店費用を抑えて支出を減らす作戦を取っています。店舗で使用する家具はコンテナ単位で仕入れて、仕入れ額を下げる努力を続けているのです。

財務面はとても優秀です。

自己資本比率は76.8%。有利子負債は60億9100万円ありますが、純利益額と比較すると有利子負債額はかなり抑えられていると評価することができます。財務健全性に優れているサイゼリヤは資産株として活躍してもらうことも可能です。

【サイゼリヤ株に向いている投資スタイル】

サイゼリヤは財務状態がとても良く、株主優待制度も実施しているのでインカムゲインを目的とした長期投資を行なうのがお勧めです。来期は営業利益を回復することが期待できるので、成長株として評価することも可能です。

しかし、競争の激化が激しい外食業界で安易に成長株投資を実行するのはお勧めできません。「売却益は出れば嬉しい」という軽い気持ちで株を保有するのがお勧めです。

実は現在のサイゼリヤ株は割安性にも優れており、予想PERは12.6倍で実績PBRは0.92倍となっています。長く続く業績低迷が理由で、市場はサイゼリヤの株を過小評価していると捉えることができます。

このチャンスを逃さないで割安株投資を実行するのも良いでしょう。

そう考えるとサイゼリヤ株は意外と使い勝手が広いことに気づきます。配当金と株主優待を合わせた総合利回りは3%を超えるため、財産株として保有するのも美味しいです。財務健全度が高いので株を長期保有する心配を抱えなくていいのもメリットになります。

【サイゼリヤの株主優待】

8月の権利確定日にサイゼリヤ株を100株以上保有していると以下の株主優待を受け取ることができます。

・100株以上保有で2000円相当のイタリア食材

・500株以上保有で10000円相当のイタリア食材

・1000株以上保有で20000円相当のイタリア食材

上記のイタリア食材はオリーブオイルやその他のイタリア食材になります。

(上記の情報は2013年12月16日に記載しました)


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