サカタのタネ(1377)

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・上場市場 東証1部
・会社名   (株) サカタのタネ
・証券コード 1377
・業種     水産・農林業
・決算    3月
・設立年  1942年12月
・上場年  1987年5月

管理人評価A

【会社紹介】

サカタのタネは自社で生産した種や苗を販売している会社です。


園芸が趣味の方にとって、サカタのタネは馴染み深い会社だと言えるでしょう。サカタのタネが販売する種子は多くの消費者から高い評価を得ています。着実に成長を続けているデータを見ても分かるとおり、種や苗の販売で大きな利益を上げているのがサカタのタネという会社です。

サカタのタネは自社のことを「タネ屋」と呼んでいます。質の高い種を生産し、消費者にたくさん種を販売して豊かな生活を実現してもらい、1粒1粒の種が生活の向上に繋がることを意識して今日もサカタのタネは種を販売し続けます。

【種苗販売のビジネスについて】

種や苗を販売すると言ってもなかなかピンとこない方の方が多いでしょう。園芸用の種を販売しているのがサカタのタネという会社ですが、そもそも種苗販売ビジネスは儲かるのでしょうか?

サカタのタネの業績を分析してみたところ、種苗を販売するビジネスは着実に儲かることが分かります。大した技術のない会社が新規参入しても儲かりませんが、それはどのビジネスも同じです。

種販売には一定のニーズが存在します。

より安全で美味しい野菜を食べたいと思っている消費者は、信頼できる野菜を求めます。無農薬野菜だったり、減薬野菜だったり、自分にとって安全だと思える野菜しか食べたくないと考える人はたくさんいらっしゃいます。

食品偽造に対して不安を抱いている方は、自分で野菜を育てようと考えます。種を買い、庭に種を撒いてせっせと育てれば美味しい野菜が収穫できます。

健康という観点から分析しても野菜作りは非常に良いのです。都会の騒音を忘れて野菜作りに没頭したい人や、1から野菜を育てて食べ物のありがたみを知りたいと考えている人は園芸にチャレンジします。一般人が野菜を育てるのは珍しくありません。

「野菜を育てる」という文化が築かれている日本は、これからも種苗販売ビジネスの繁栄が期待できるでしょう。種苗販売という分野は非常にニッチかもしれませんが、確実なニーズが存在する安定した市場であると認識することもできます。

【他の企業には負けないサカタのタネブランド】

サカタのタネはとにかく強いです! 

私は企業を分析するときに、「優れた自社製品があるか?」という部分を強く意識します。と言うのも、他の会社が新規参入しても容易に真似できない技術や自社商品が存在すれば簡単に勝つことができるからです。

サカタのタネは種を販売しているだけの会社ではありません。

より優れた種を消費者に提供するために、独自の開発チームを設立しているのです。今まで以上に栄養価の高い野菜が育てられるように種を品種改良したり、果物をもっと美味しくするための研究をしたり、サカタのタネ独自の開発チームが企業業績の底上げを実現しています。


日本にこだわらず、世界中に開発チームが存在するサカタのタネは「大企業らしい戦略」を取っていると考えられます。様々なデータを会得するために世界中に研究室と販売拠点を築いていますが、もう1つ重要な目的があります。

それは、「種を安定供給する」ということです。

毎日の食卓に欠かせない野菜は消費者からの需要も高いので、種や苗が購入できなくなってしまうと多くの人が困ります。日本だけに販売拠点を集中させていると大災害が起こったときに流通に支障が生じる可能性があります。

しかし、サカタのタネは「常に品質の高い種を提供し続ける」ことを意識しているため、拠点を世界中に分散させているのです。

この事実を投資家視点で分析したらどうなるでしょうか?

商品の需要がなくならず、常に自社製品を販売続ける体制を確立している会社は「儲ける仕組みができあがっている証拠」ということになるのです。

私はしつこいくらい「会社は儲ける仕組みを築くのが大切だ」と主張してきましたが、サカタのタネはこの条件をクリアしています。

儲かる仕組みがすでに築かれており、安定した利益を出している黒字企業。それがサカタのタネという会社なのです。

【投資家としての評価】

サカタのタネは安定株という地位を確立しています。

・商品に安定した需要がある

・利益を出すシステムが築かれている

・自社製品が高く評価されている

サカタのタネは安定株認定の上記の3つの条件を全てクリアしています。財務面を分析しても分かるのですが、2010年から2013年にかけて黒字決算を成し遂げており、純利益も確実に増加しているのです。

会社全体の収益である経常利益も黒字です。経常利益はそこまで大きく数字を伸ばしているわけではないのですが、純利益が伸びていることを加味すると「会社としての利益が増加している」と分析することが可能です。

また、サカタのタネは財務状態が非常に良いのです。


有利子負債の額に注目してください。サカタのタネは21億3100万円の有利子負債が存在しますが、自己資本は775億7800万円もあります。

実質的に無借金経営を実現していると言っても過言ではありません。

自己資本が豊富にあるのはとても重要です。

基本的にストックされている資金が多ければ様々な分野にお金を活用することができます。多角経営を始めることもできますが、サカタのタネは種や苗の販売に特化しています。ブレない経営戦略を貫いているのも、その分野で勝ち残ることができるという自信の表れでしょう。

多角経営を行なうと様々な業種から収入を手に入れることができますが、1度失敗すると大きな損失を背負ってしまいます。

多角経営で失敗した企業は数多く存在するため、1つの事業で安定した利益を出しているサカタのタネは「安定株の代表的な存在」として認識することが可能です。

自己資本比率が85.7%というのも注目すべき数字になります。基本的に自己資本比率は高ければ高いほど良いのです。自己資本比率が高い企業は返済が不要なお金を元手にして事業を行なっているため、経営が安定しているという証拠になります。

安定株が欲しい人はサカタのタネの株を購入するのが良いでしょう。しかし、配当利回りはそこまで高くありません。現在の配当利回りも1.5%程度なので、大儲けが期待できる株ではないのです。

大儲けしなくても良いから長期投資で着実に儲けたいという人はサカタのタネがマッチしていると考えられます。

【サカタのタネの株主優待】

サカタのタネの株を100株保有すると、「サカタ友の会」という冊子が貰えます。

また、花とみどりのギフト券も500円分貰うことができるのです。株主優待という収入が期待できるのもサカタのタネの魅力です。

ちなみに、花とみどりのギフト券は株数によって貰える枚数が変動します。

・100株保有で花とみどりのギフト券(500円分)が1枚貰えます。

・500株保有で花とみどりのギフト券(1000円分)が1枚貰えます。

・1000株以上の保有で花とみどりのギフト券(1000円分)が2枚貰えます。

サカタのタネは株主優待を狙いつつ、安定的に儲けたい方にお勧めの株となります。

サカタのタネの株主優待の権利確定月は5月なので、そこは注意してください。

 

(上記の情報は2013年8月22日に記載しました)


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