三機工業 (1961)

LINEで送る
Pocket

・上場市場 東証1部
・会社名   三機工業株式会社
(さんきこうぎょう 英称:Sanki Engineering Co., Ltd)
・証券コード 1961
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1949年8月
・上場年  1950年9月

・1株価格654円(3/31終値)、最低売買単位:1000株、1単元価格:約65万4000円

・予想PER28.43倍、実績PBR0.57倍、予想配当利回り2.29%

管理人評価D

【会社紹介】

三機工業は設備工事の大手企業です。


空調システムや蒸気排出システムなどで特許を取得している三機工業は、研究開発に力を注いで独自技術を開発しているのが注目ポイントです。最新鋭の技術を活用して施工に打ち込む三機工業は、独自技術の存在が会社の基盤を支えていると評価することが可能です。

三機工業で注目したいのは空調衛生事業です。

「より快適な人間空間をトータルに実現」という名の下、空気調和設備や地域冷暖房設備などを施工して利益を上げています。また、今話題の原子力関連ビジネスも行なっており、「放射能汚染を防止する空調システム」を提供して周囲の安全を守っています。

電気を安定して供給するシステムも提案しており、現代社会の生活維持に必要なインフラ業務を行なっているのも強みです。

下方修正を発表した三機工業ですが、自前の技術力は大変魅力的です。

過去のデータを見てみると経営利益や完成工事高が低下しているのが懸念材料になります。

【安定成長を目指す三機工業の経営戦略とは?】

三機工業は2011年度を初年度にする中期経営計画を策定しています。この中期経営計画の最終年度は2015年ですが、三機工業の経営方針を分析すると「安定」を求めていることが分かります。

まず、中期経営計画のキモとなるのは「安定成長」です。

利益重視の経営スタイルを貫き、安定成長を実現するために努力しています。建設設備事業や環境システム事業といった「コア事業」は顧客満足度の向上を重視しており、お客様の信頼を得る取り組みを続ける予定です。

顧客ニーズを把握し、新規営業を続けるのは悪い手段ではありません。むしろ経営戦略として考えると上策だと判断することができるのです。

また、配当金も「安定配当」を維持すると公言しています。

三機工業は2013年に赤字を出した経験がありますが、そのときも配当金をしっかり支払っていました。配当額を減らすことなく、従来の配当金を払った三機工業は「安定配当を維持する意識が強い」と判断を下すことが可能です。

三機工業は安定配当を望む投資家と相性が良いのです。

ちなみに、2015年度に売上高2000億円を達成するという目標を掲げていますが、この目標を達成するのはかなり難易度が高いと思います。

【三機工業の財務分析】

三機工業は何とも言えない結果を残しています。

2013年通期決算の売上高は1546億5800万円、営業利益は23億9100万円、経常利益は26億8000万円で、前年度と比較して売上高がアップしています。純利益は驚愕のマイナス49億9200万円で、良い結果を残せたとは言えません。

来期は売上増が予測されています。

下方修正を発表した三機工業ですが、黒字経営を維持することは可能です。空調事業や設備工事などを通じて手堅い利益を得つつ、新規事業を育成して拡大を図ってほしいです。

財務面はそこそこ良いです。

自己資本比率は48%。有利子負債額は59億7300万円で、会社規模と比較して有利子負債額が少ないです。

【三機工業株に向いている投資スタイル】

三機工業はかなり厳しい株です。

持続的発展を遂げていないので成長株投資を決行するのは愚策で、PER値が高すぎるので売却益狙いの投資を狙うのも微妙です。

三機工業は安定配当を実施している事実に注目し、「安定配当狙いの投資」を行なうのが1番しっくりきます。

現在の予想配当利回りは2.29%で、高配当が狙える株ではありません。売却益・配当金共に高い利益を狙うのが難しく、三機工業株は魅力に乏しいのが残念です。

これと言った強みも見当たらず、株としての能力が全体的に低いです。

(上記の情報は2014年4月1日に記載しました)


スポンサードリンク