佐田建設 (1826)

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・上場市場 東証1部
・会社名   佐田建設工業株式会社
(さたけんせつ 英称:Sata Construction Co., Ltd)
・証券コード 1826
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1949年10月
・上場年  1962年8月

管理人評価E

【会社紹介】

佐田建設は埼玉県地盤の建設会社です。


年々売上高を下げていたのが懸念材料でしたが、2013年通期決算に復配を実行して株主に利益を還元する体制を整えたのがプラスポイントです。

自民党政権の移行により、景気回復の兆しが見えている建築業界ですが、労務費高騰や資材高の問題を抱えています。

コスト高という経営課題を突きつけられている佐田建設は、「堅実経営」を意識して業務を続けることを明言しています。安定配当を維持して企業を存続させることを重視しており、無理に拡大路線を取らない経営スタイルを貫いているのです。

この経営方針は安定配当株を求める人にとって相性が良いことが分かります。

成長株投資を実行したい方は佐田建設の経営方針に賛同できないかもしれませんが、私は堅実経営を実行する勇気を高く評価しています。成長期の会社は拡大戦略を練るのが得策になりますが、佐田建設は安定期を迎えた古豪企業です。

堅実経営は逃げの戦略ではないのです。

「利益を上げ続ける体制を築くために、会社の財務状態を改善する経営スタイル」だと評価することができます。

【群馬県や埼玉県の施工実績に定評がある佐田建設】

佐田建設は群馬県や埼玉県を中心に数多くの施工実績を上げています。

群馬県優秀賞を頂いた「群馬県庁」の施工を成功させたり、建築業協会BCS賞を受け取った前橋市役所を施工した実績があったりするのです。佐田建設は地域に密着する施工スタイルを貫き、数多くの工事を担当しているのが武器です。

公共施設だけではなく、集合住宅の施工実績も豊富です。

リフィーナ前橋やメゾンドわらびを完成させたことのある佐田建設は、持ち前の施工能力を活かして建物を建設する能力に優れていると分析することができます。

大阪府の高層住宅を建設したこともあり、地方ゼネコンとして活躍しているのが分かります。

佐田建設はネームバリューの優れた株ではありませんが、堅実さをウリに経営を続けている点は「安定」を求める投資家を惹きつける魅力があるのです。

【佐田建設の財務分析】

2010年はマイナス6億6500万円の赤字を出した佐田建設ですが、翌年以降純利益を上げ続けることに成功しています。

2013年通期決算の売上高は298億6400万円、営業利益は5億5300万円、経常利益は5億4900万円で昨年度と比較して売上高や利益額が伸びているのが良いです。

純利益は4億8900万円に低下したのですが、全体的に上々の結果を残したと判断して良いでしょう。

来期は営業利益額が下がることが予測されています。

利益額低下の根本的な原因となっているのは資材費高騰です。労務費が増加したのも痛手で、後半は好採算工事が少なかったのも利益額にダメージを与えています。黒字経営は維持することができますが、労務費・コスト面の問題を解決しないと先行きは暗いです。

財務状態はそこそこ良いです。

自己資本比率は45.5%。有利子負債額は10億2800万円でそれなりに良い財務状態を築いています。

【佐田建設株に向いている投資スタイル】

黒字経営を続けており、復配も実行した佐田建設は会社の評価は悪くないのですが、株として評価すると大変厳しいです。

まず、成長性に期待が持てないので成長株投資を実行するのはお勧めできません。

来期は利益額の減額が予想されていますし、労務費の高騰問題を完全にクリアしないと増益歩調を維持するのは厳しくなってしまいます。好採算工事を受注すれば成長性を評価することもできるのですが、今後の経営に期待したいところです。

予想配当利回りは0.79%で、配当利回りは普通に低いです。

年間配当額は1円でかなり物足りないと感じるのが本音です。配当金狙いの投資家は佐田建設株と相性が悪いです。

予想PERは25.2倍、実績PBRは1.22倍で株価はとても割高です。割安株に投資したい方は、このデータを見て眉をしかめるでしょう。

黒字企業として活躍している佐田建設ですが、株として評価すると非常に旨味がないことに気づきます。総合的にデータを分析した結論ですが、現在の佐田建設は保有するメリットに欠けた残念な株になっています。

(上記の情報は2014年2月10日に記載しました)


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