新日本科学 (2395)

LINEで送る
Pocket

・上場市場 東証1部
・会社名   株式会社新日本科学
(しんにほんかがく 英称:Shin Nippon Biomedical Laboratories, LTD.、略称SNBL
・証券コード 2395
・業種     サービス業
・決算    3月
・設立年  1973年5月
・上場年  2004年3月


管理人評価E

【会社紹介】

新日本科学は日本初の医薬品開発の受託研究機関として誕生し、「前臨床試験受諾事業」を強みに躍進してきた会社です。


簡単に説明すると、新日本科学は「医薬品開発を支援するための受諾業務を行っている会社」になります。

現在は医薬品開発を支援するために、様々な形で医薬品支援開発業務に取り組んでいます。新薬の基礎研究や臨床薬理試験、臨床試験、SMO事業なども行っております。

その中でも特に強いのは「前臨床試験」です。新日本科学の前臨床試験は創業当時から続けている事業で、動物を使用した前臨床試験の受託業務を得意としています。前臨床試験の国内最大のパイオニアである新日本科学は、業界からの知名度も高い大手企業です。

【海外に事業を拡大する新日本科学】

新日本科学は国内のみならず、海外にも積極的に事業を展開しています。特に米国に対する事業展開を活発的に行っており、米国案件の赤字額は縮小することができました。米国の大手製薬会社の臨床試験業務を積極的に受注しており、グローバル社会で対応するためのノウハウは身についていると判断することができます。

また、中国の事業展開も推し進めているのが特徴です。

今後は国内や米国で利益を上げて、会社の基盤を立て直すのが新日本科学の最高のシナリオになるでしょう。赤字経営から脱却するためにも、現在の赤字額を減らして黒字経営を取り戻さなければいけないのです。海外への事業展開が吉と出るか凶と出るかを見極めるためには、もう少し時間が必要になります。

【新日本科学の財務分析】

2011年から2013年にかけて新日本科学は赤字経営を続けており、経営状態は良好とは言えません。営業利益で赤字が出ているのは問題で、営業利益が赤字ということは本業が上手くいっていないという証拠になります。2012年3月決算の営業利益は30億4800万円の赤字でした。

しかし、2013年3月決算に注目すると「赤字額が減少している」という事実に気づきます。2013年3月決算の営業利益は14億2800万円の赤字で、前年度と比較して赤字額が大幅に縮小されたことが分かります。米国案件の赤字額が減ったのが大きな理由になるのです。

2012年3月決算の純利益額は33億400万円の赤字でしたが、2013年3月決算の純利益額は赤字額を11億5200万円まで下げることができたのです。

財務面に関しては問題アリです。

自己資本比率は8.7%しかなく、かなり低い水準を維持しています。有利子負債は213億4700万円も存在し、借金まみれの経営状態から何とか脱却しなければいけません。

新日本科学に求められているのは財務状態の改善と赤字経営からの脱却です。通期決算の赤字額が減っているのは確かなので、このデータをポジティブに捉えるかどうかが問題になるのです。

【新日本科学株に向いている投資スタイル】

率直に申し上げると私は新日本科学の株を買うことをお勧めしません。特に株式投資初心者の方にとって厳しい株になるでしょう。

赤字額が減っているとは言え、依然として赤字経営を続けていることに変わりありません。長期保有するのはあまりにも危険すぎますし、株を長期保有する旨味が少ないのです。現在の予想配当利回りも0%なので、配当金収入を期待することもできません。

現在の新日本科学の株で利益を出す場合、「売却益を狙う」という手段に限られてしまうのです。収入の幅が狭いということは、それだけ「株式投資で儲ける難易度が高くなる」という意味になるため、投資の腕前に自信がない方は新日本科学の株を見送るのも1つの手になるのです。

(上記の情報は2013年10月1日に記載しました)


スポンサードリンク