大豊建設 (1822)

LINEで送る
Pocket

・上場市場 東証1部
・会社名   大豊建設株式会社
(だいほうけんせつ 英称:Daiho Corporation)
・証券コード 1822
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1949年3月
・上場年  1962年2月

管理人評価E

【会社紹介】

大豊建設は建設会社として活躍しています。

「顧客第一、自己責任」という経営理念を抱いている大豊建設は、社員が自分の行動に責任を持って行動できる体制を整えています。今の世の中は自己責任論が主流となっていますが、私はこの流れに賛同します。

特に土木工事の請負業務で利益を得ている大豊建設は、「多くの人々の暮らしを創造するビジネス」を行なっていることになるので、自己責任意識を抱くのはとても重要になります。

責任感に長けた人間が多い大豊建設は社外からの評判も厚いです。


労務費向上や資材の高騰問題を抱えている大豊建設ですが、2020年東京オリンピック開催や消費税増税による住宅投資駆け込み需要などの明るいニュースもあるため、建築業界は「どちらかと言うと、希望はある」と捉えることが可能です。

労務費増加問題に関しては建築業界全体の課題で、この難局の中でも利益を出している建設会社が本当に強い会社だと評価した方が良いです。

大豊建設は景気の動向に左右されやすいビジネスを行なっているのが難点です。

【企業規模を維持する方針を貫いている大豊建設】

大豊建設は積極的な成長が期待できる株ではありません。

第65期中間報告書を見れば分かるのですが、大豊建設は「企業規模を維持し、持続的発展の礎を築く」と明記しています。会社は存続することが重要になるため、今は「将来に発展に向けて土台作りを固める時期」と捉えるのがお勧めです。

急成長を望むのであればベンチャー企業の株を買った方が良いです。

大豊建設の魅力は「堅実経営方針を貫き、将来に備える」という経営戦略を明確に打ち出している点ではないでしょうか。

利益至上主義に傾きすぎると目の前の利益を得ることを重視するため、長期的な経営戦略を練るのが難しくなります。将来を見据えて成長戦略を練るのは優れた企業の証として評価することができます。

大豊建設の経営スタイルは長期投資家と相性が良いです。

短期間で儲けたければ毎年増収増益を続けている企業の株を狙うのが得策になりますが、大豊建設に短期間の成長を期待するのは少し違うと思います。

【大豊建設の財務分析】

大豊建設はいまいち利益額が安定しない傾向があります。

2013年通期決算の売上高は1127億4000万円、営業利益はマイナス6億3300万円、経常利益はマイナス4億1100万円で散々な結果を残してしまいました。

純利益はマイナス26億2900万円でとんでもない数字を叩き出しているのが印象的です。1株益もマイナス41.5円に落ち込んでおり、既存株主にとって頭を抱える結果を出してしまったのです。

しかし、来期は黒字回復が予測されます。

復興関連事業や耐震工事などが良いペースで進んでおり、不採算案件が減少したのが黒字回復に繋がっています。労務費や原材料費の高騰に備えて「高採算受注戦略」を取っている大豊建設は、利益額を少しずつ増やしていくことが期待されています。

財務面は良くないです。

自己資本比率は24.7%。有利子負債額は58億500万円で、自己資本比率が低いのが残念です。

【大豊建設株に向いている投資スタイル】

数字という意味で大豊建設株の現状を分析すると色々と厳しい株であることが分かります。

個人的に継続的発展を重視する経営方針は大好きなのですが、決算結果を見ると過剰な期待を抱けないのが懸念材料です。黒字回復を成し遂げることができても建築業界は労務費高などの不安材料が多いですし、成長株投資を実行するのは不向きです。

年間配当額は1円で、予想配当利回りは0.26%です。

定期預金より少し上の利回りを保っているのは痛いです。

配当金狙いの戦略にも不向きなので、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙うことはできません。

そうなると割安性に期待するしかないのですが、大豊建設の予想PERは23.03倍で実績PBR値は1.2倍です。どう分析しても割安だと捉えることはできません。

株価が割高で大きな成長を期待するのも難しく、配当利回りが低い大豊建設株は「個人投資家にとって旨味に欠ける株」だと評価を下すしかないのです。

大豊建設の経営方針に賛同できる方は株を買っても良いでしょう。利益率を重視している方は他の株を探すのが賢明になります。

(上記の情報は2014年2月8日に記載しました)


スポンサードリンク