大和小田急建設 (1834)

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・上場市場 東証1部
・会社名   大和小田急建設株式会社
(だいわおだきゅうけんせつ 英称:Daiwa Odakyu Construction Co., Ltd.)
・証券コード 1834
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1939年1月
・上場年  1962年11月

管理人評価D

【会社紹介】

大和小田急建設は建設事業を手がけている会社です。大和ハウス工業の子会社になっています。


大和ハウスグループの優位性を活かして事業活動を続けている大和小田急建設は、「徹底した顧客志向」を意識して経営に取り組んでいます。大和ハウスグループは「住宅部門に強い」という特徴があり、グループに所属する恩恵を受けて経営を行なっているのがポイントです。

公共投資による復興関連工事やインフラ工事の需要が伸びているのがグッドニュースですが、労務費高騰問題を抱えているのが悩みどころです。

大和小田急建設は受注エリア拡大と受注利益の確保を目指して活動を続けており、選別受注を行なって採算性の高い工事を獲得し続けたのです。

選別受注を徹底して利益率を高めるのは上策だと判断することができます。

労務費や資材の高騰でコストが上昇しているのですから、好採算が期待できる受注を得ないと利益を出すのは難しくなります。不採算案件は徹底的に除去し、利益体質を健全な状態に保つのは株主にとって歓迎すべき経営方針になります。

【不動産関連サービスに強い大和小田急建設】

大和グループに属しているだけあって、大和小田急建設は不動産関連サービスの質に優れています。

老巧化したマンションを建て替えて耐震性能を強化したり、修繕・改修工事を行なって建物の寿命を伸ばしたり、不動産の価値を高める業務を行なえるのが強みです。

オフィス開発やホテル開発も行なっており、大和ハウスグループの建築ノウハウを活かして質の高いホテルを建築しています。大和ハウスのように強大なグループに所属していると、「情報」を最大限に活かすことができます。

巨大組織に属しているとグループ全体で事業に役立つ情報をシェアし、利益を高めるために重要となるノウハウを共有して収益力を高めることが可能になります。

良い言い方をすると「大和小田急建設は大和ハウスグループの強みを上手く利用している」と評価することができます。

しかし、逆に言えば「大和ハウスグループに属していないと強みが薄れてしまう」という弱点も抱えているのです。

【大和小田急建設の財務分析】

黒字経営を維持していた大和小田急建設ですが、2013年通期決算で1億9800万円の赤字を出してしまいました。

2013年通期決算の売上高は633億9500万円、営業利益は2億6100万円、経常利益は2億3500万円で昨年度と比較して営業利益が微妙に低下しています。1株益はマイナス9.1円に落ち込んでしまい、株主にとって手痛い結果を残してしまいました。

しかし、来期は利益額を伸ばすことが予測されています。

子会社吸収効果や土木事業の躍進によって営業利益を増やしています。利益改善のカギを握るのは「採算重視の受注戦略」です。これは大和小田急建設に限ったことではありませんが、利益額を増やしている建設企業の大半は「採算を重視した受注戦略」を行なっています。

負採算案件は会社の害にしかならないのです。

財務面は良くないです。

自己資本比率は24.0%。有利子負債額は133億7300万円で、自己資本額は113億4400万円です。自己資本よりも有利子負債の方が多いのはかなり問題です。財務面は良好という評価を下すことはできません。

【大和小田急建設株に向いている投資スタイル】

率直に言うと、大和小田急建設株は色々と厳しいです。

成長株として高く評価することもできませんし、財務面が悪いので長期投資はお勧めできません。

安定配当を支払っているのはプラスポイントですが、安定配当を目的に株を買うのであればもっと財務面が良い会社の株を買うべきです。更に言えば黒字経営を維持しており、過去の決算状況が良好な会社の株を狙うのが得策になります。

現在の予想配当利回りは1.98%で魅力的とは思えません。

しかし、大和小田急建設株にも1つ長所があります。それは割安性で、現在の予想PERは27.5倍で実績PBRは0.48倍となっています。

PER値が高いのが懸念材料になりますが、実績PBR値が低いので割安株投資に向いているのです。

しかし、成長性や資産力に乏しいという弱点を抱えているので投資先に適しているかと問われれば、かなり厳しく判断する必要があります。

(上記の情報は2014年2月12日に記載しました)


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