ディップ (2379)

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・上場市場 東証1部
・会社名  ディップ株式会社
(でぃっぷ 英称:DIP Corporation)
・証券コード 2379
・業種     サービス業
・決算    2月
・設立年  1997年3月
・上場年  2004年5月


管理人評価C

【会社紹介】

ディップは求人情報サイトを運営している会社です。

2000年10月に派遣のお仕事情報サイトの『はたらこねっと』を運営し、2002年10月にアルバイトの情報が載っている『バイトルドットコム』の運営を始めました。現在はどちらのサイトも日本最大級のサイトに成長しており、ディップの利益を生む重要サイトとして君臨しています。

個人的にディップには物凄い共感を覚えます。

ディップ創業者の冨田 英揮氏はたった1人で起業しました。

金なし、人材なし、オフィスなしの状態からビジネスを始めたのです。何の資源もないままサイト運営に着手した富田社長はアイデアだけを武器にのし上がってきたのです。


「アイデアを実現すれば成功できる!」と確信した富田社長はクライアントを探すためにひたすら営業を続けました。結果的にディップは東証1部に上場するまで大きな会社になったのですが、「アイデアに勝る者が勝つ」ということを裏付けてくれたのは素晴らしいです。

小資本からビジネスを始められる現代社会で成功するために重要なのは、優れたビジネスモデルです。

人々に受け入れられるビジネスモデルを生み出せば1人の力でも急成長を遂げることができるのです。ディップがたった1人からスタートしてここまで成り上がることができたのは、富田社長の情熱とアイデアが秀でていたからです。

【ディップの優れたビジネス】

バイトルドットコム転職Goldなどを運営しているディップですが、転職情報系のサイト運営に秀でているのが分かります。

個人的に転職情報サイトを運営しているのはかなり高評価です。この先時代が変化しても転職する人のニーズが潰えることはないため、手堅いビジネスを行っていると評価することができるのです。

自社サイトを日本最大級のポータルサイトに成長させた手腕も魅力です。

サイト運営で重要なのは圧倒的な情報量です。多くの人のニーズに応えたければサイト内に詳細な情報を記載し、たくさんのユーザーが役立つサイト作りを実現しなければいけません。

逆に言えば「優れた情報量に特化していればネットビジネスで成功する」ということになりますが、情報を集めるのは莫大な労力が必要になります。

そのため、サイト運営ビジネスは儲かるまで時間がかかってしまうのです。

一度波に乗ったら利益を出し続けることは容易ですが、波に乗るまでが難しいのがネットビジネスです。ディップは「すでに儲かる仕組みを築いた企業」です。

【ディップの財務分析】

ディップは利益額にばらつきが生じており、決算が安定していません。

2013年通期決算の売上高は91億4200万円で、営業利益は2億4800万円です。前年度の営業益が8億300万円だったので、営業利益をかなり落としたと分析することができます。

2013年の経常利益は6100万円で1株益は5.6円まで低下しており、ピリッとしない年になってしまいました。

しかし、来期は営業利益の増大が期待できます。

景気が改善した影響によってアルバイト情報が想定以上に伸びているのが大きいです。スマホ普及の追い風も受けているディップは、時代の流れに恵まれているのです。2020年に東京オリンピック開催が決まりましたが、今後増えるであろう求人獲得に全力を注いでいます。

財務面は良いです。

自己資本比率は56.2%。有利子負債は12億500万円で、自己資本額は34億9300万円です。もう少し有利子負債を減らしたら更に財務状態は良くなります。

【ディップ株に向いている投資スタイル】

ディップは非常に難しい株です。

東京オリンピック開催決定や景気回復の追い風を受けて今後は業績を伸ばすことが予測できますが、毎年利益額が上がったり下がったりしているのは好意的に受け止められません。

成長性に期待できるのは確かですが、株価はかなり割高です。

現在の予想PERは26.39倍で実績PBRは4.38倍です。割安株に投資したいのであればディップは間違いなく見送り対象になります。

長所が成長性だけという事実は少し物足りません。

成長株投資を実行するのは良いのですが、株価が割高すぎるので売却益を狙う際にネックに感じてしまいます。

現在の予想配当利回りは1.66%でインカムゲインも大して期待できません。株主優待もないため、将来の売却益を狙うために長期投資に徹するのが得策です。

(上記の情報は2014年1月16日に記載しました)


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