ドワンゴ (3715)

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・上場市場 東証1部
・会社名  株式会社ドワンゴ
(どわんご 英称:Dwango Company, Limited)
・証券コード 3715
・業種     情報・通信業
・決算    9月
・設立年 1997年8月
・上場年 2003年7月

・1株価格3040円(4/25終値)、最低売買単位:100株、1単元価格:約30万4000円

・予想PER50.41倍、実績PBR6倍、予想配当利回り0.33%

管理人評価C

【会社紹介】

ドワンゴはインターネットを通じて総合エンターテイメントを提供している会社です。


「ネットで生まれて、ネットで繋がる」という合言葉を守って「ユーザー参加型」のビジネスを行なっているのが注目点です。

ドワンゴの注目事業は『ニコニコ動画』です。

今やニコニコ動画は多くの若者に親しまれており、ユーザーが動画を投稿して反響を得る仕組みを作り上げてきました。

ニコニコ動画から「歌い手」と呼ばれる人物が登場したり、動画再生によって投稿主が利益を得る仕組みを作り上げたり、「ユーザーが参加するメリット」を提示したのがニコニコ動画躍進のポイントになります。

ニコニコ動画は潜在的価値を評価されて運営を続けてきましたが、当初は赤字を垂れ流すだけのビジネスでした。

「赤字を出すな!」と批判されることも多々あったのですが、開設から4年目で黒字化を達成することができたのは「ニコニコ動画の可能性」を経営陣が信じていたからです。

ドワンゴは「インターネットの世界には才能がある人が多く存在する」という考えを抱いています。

優秀な人間がニコニコ動画に動画を投稿して有名になる、という好循環を作り上げたドワンゴは「新たなビジネスモデルを生み出した」と評価することができます。ニコニコ動画はクリエーターの存在が重要になりますが、自ら動画を発信する意欲に長けた方が数多くいらっしゃるからニコニコ動画は大きく成長することができたのです。

「ユーザーが参加する土台を作り、利益を得る」というビジネスモデルを築いているドワンゴは、ニコニコ動画の発展を求めています。

【成長事業と衰退事業の明暗がわかれるドワンゴ】

ドワンゴは数字を分析すると持続的発展を遂げている企業ではありません。

売上高や経常利益は年々バラバラで、継続成長を求めている株主はドワンゴ株と相性が悪いです。

持続的成長を達成している事業はポータル事業です。

ポータル事業では「ニコニコ動画のポータル化」を目指しており、ニコニコ動画を中心に利益を上げているのが強みです。2011年から2013年にかけてポータル事業の売上高は右肩上がりに伸びており、プレミアム会員数も増加し続けています。

ポータル事業は発展を遂げている「勝ち組事業」になりますが、他の事業はどうでしょうか?

モバイル事業、ゲーム事業は2011年から2013年にかけて売上高が減り続けています。ライブ事業は売上高を伸ばしていますが、ライブ事業の全体売上高比率は3.2%なので主力事業ではありません。

主力事業は全体売上高の43.9%を占めているポータル事業ですが、2番目に売上高比率が高いモバイル事業(36.4%)の売上高が減少し続けているのがかなり気になります。

「ニコニコ動画が大きな収益の柱になることを目指している」と公言しているドワンゴですが、この意見は私も賛成です。自社の核となるブランドサイトを作り上げるのはメリットが大きく、ニコニコ動画を中心にビジネスの幅を広げていくのは良策になります。

しかし、「テクノロジーの進歩によって、動画が陳腐化」するとドワンゴは大ダメージを受けてしまいます。

利益を分散するためにゲーム事業やモバイル事業を成長させるのが理想になりますが、売上高が減っている事実を無視することはできません。

【ドワンゴの財務分析】

ドワンゴの2013年通期決算の売上高は359億4600万円、営業利益は21億3000万円、経常利益は22億9200万円で売上高は低下したものの、昨年度より営業利益は高めています。純利益は22億7100万円に伸びており、良い結果を残すことができました。

今期も増益が予測されています。

ニコニコ動画は独自コンテンツが増え続けており、コンテンツの質が向上しているのがポイントです。柱となるニコニコ動画運営が発展を遂げていれば成長株として評価することが可能ですが、他事業の行方が気になるところです。

財務面は優秀です。

自己資本比率は70.9%。有利子負債額は5億2400万円で、良い財務状態を維持しています。

【ドワンゴ株に向いている投資スタイル】

ドワンゴは成長株と断言できないのが痛いです。

数字を見れば分かるのですが、持続的発展を遂げているわけではありません。個別事業の売上高を見ても「成長している事業と衰退している事業」がはっきりわかれているため、成長力に期待しすぎるのは危険です。

現在の株価も割高であり、予想配当利回りも低いので配当金狙いの投資はお勧めできません。

ニコニコ動画が成長していることを評価して成長株投資を実行するのも1つの手段になりますが、会社全体の利益を見ると楽観視できないのが現状になります。

個人的な意見を述べればニコニコ動画のユーザー参加型のビジネスモデルは非常に面白いので今後も頑張って欲しいのですが、株として評価すると色々弱点が目立ちます。

(上記の情報は2014年4月27日に記載しました)


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