第一屋製パン (2215)

LINEで送る
Pocket

・上場市場 東証1部
・会社名  第一屋製パン株式会社
(だいいちやせいパン 英称:First Baking Co., Ltd.)
・証券コード 2215
・業種     食料品
・決算    12月
・設立年  1947年5月
・上場年  1962年9月

管理人評価E

【会社紹介】

第一屋製パンはパンを製造・販売している会社です。


「おいしさに まごころこめて」をモットーにしている第一屋製パンは、原材料の質にこだわるだけではなく衛生管理も徹底して「お客様から信頼される会社」として輝いています。

東証1部上場企業の中では企業規模は比較的小さく、業界1位の山崎製パン (2212)と比較すると売上高やネームバリューに圧倒的な差が生じています。山崎製パンの売上高は9515億200万円ですが、第一屋製パンの売上高は247億9200万円に過ぎません。

売上という意味で分析すると山崎製パンの方が高く、シェア獲得率も山崎製パンに引けを取っています。

第一屋製パンは今の状況に甘んじているわけではありません。

人材採用は「能力主義」を重視しており、社員の個人能力を高めて成長を遂げることを意識しています。社内外の研修も行なって社員の実力を伸ばしている第一屋製パンは、「人材を育てて確かな結果を出す」ことを強く意識していると分析することが可能です。

赤字脱出に向けて経営再建に取り組んでいる第一屋製パンは、キャラクターパンを積極的に販売して多様なニーズに対応しようと努力しています。

【第一屋製パンの魅力はポケモンパン。しかし、弱点が……】

第一屋製パンの主力商品はポケモンパンです。ポケモンと言えば全世界で受け入れられている有名なアニメで、ポケモンは様々な企業に大きな利益を与えているのです。

ポケモンの恩恵を受けているのは第一屋製パンも同じで、人気のあるポケモンのパンを販売して売上を高めています。「ポケモンパンのお陰で第一屋製パンは生き残っている」と判断する人もいるほどです。


業種は違いますが、ファミリーマート (8028)もコラボ商品を通じて大きな利益を上げています。

ファミリーマートは初音ミクや艦隊これくしょんのコラボ商品を積極的に販売し、自社の売上高を高めているのです。ファミリーマートのように「流行っているキャラクターとコラボを行ない、自社の販売力を高める」のは有効な経営戦略になります。

第一屋製パンはポケモンという素晴らしいネームバリューを持つ相手とコラボできたのが大きいです。ポケモンパンシリーズはロングセラー商品として活躍しており、第一屋製パンの重要な主力商品として活躍しているのです。

私はコラボ戦略を悪いと思いません。

しかし、コラボ戦略には明確な弱点があることを理解する必要があります。コラボ戦略の欠点とは、「知名度を借りている」という点です。

要するに他の知名度を頼って商品を販売しているのがコラボ戦略の最大の弱点になります。

持続的成長を求めるのであれば自社商品の知名度を高め、自社のブランド力を上げていくのが得策になりますが第一屋製パンは「ポケモン」の知名度に頼っている傾向があります。

これは経営リスクとして判断することができます。

もし、ポケモンの人気が落ちたらどうなるでしょうか? ポケモンは立派なキャラクターとして活躍していますが、人気が落ちる可能性はゼロではありません。ポケモンの人気が停滞すると第一屋製パンの売上も落ち、経営状態が悪化する可能性があります。

第一屋製パンは今後自社ブランド力を高めて山崎製パンに対抗できる企業として成長することを期待したいです。

コラボ戦略は短期的に売上を高める効果はありますが、長い間他の知名度を借りているのは問題です。

本来ならポケモンパン以上の知名度を誇る自社商品を開発するのが望ましいのです。

【第一屋製パンの財務分析】

第一屋製パンは営業利益の赤字が続いており、赤字体質から抜け出せないという悩みを抱えています。

2012年通期決算の売上高は247億9200万円、営業利益はマイナス2億100万円、経常利益はマイナス5400万円、純利益はマイナス2億2900万円で散々な結果を残してしまいました。

しかし、来期は黒字回復が予想できます。

食パンの売上数は減ってしまったのですが、生産効率が向上した影響で営業利益が黒になりそうです。

高単価が期待できるコンビニのプライベート商品の販売に成功しているのも良いです。ポケモンの最新ゲームが販売された影響により、ポケモンパンの売上にも良い影響を与えています。

第一屋製パンは希望に満ちた光を見据えている状態です。

財務面はそこそこです。

自己資本比率は42.1%。有利子負債額は44億8700万円で悪い数字ではありません。運転資金は十分に確保しているので経営を維持することは可能です。

【第一屋製パン株に向いている投資スタイル】

第一屋製パン株は様々なデータを分析すると旨味が薄いことに気づきます。

経営再建中の会社なので配当金収入には期待できません。将来的に復配を実行する可能性はありますが、配当金を狙いたいのであれば別の株を探すのが賢明になります。

唯一の希望が黒字回復に期待が持てるニュースです。

経営状態が改善されていけば第一屋製パンは株価を大きく伸ばす可能性があります。第一屋製パンが復活を果たす可能性は高く、将来に希望が持てるのがプラスポイントです。

しかし、データ面を分析すると株としての旨味に欠けています。

成長企業ではないので成長株投資を実行するのは不向きですし、割高感が漂っているのも懸念材料です。現在の予想PERは21.97倍、実績PBR値は1.26倍でかなり割高です。

配当金もゼロで売却益を狙うのも難しい第一屋製パンは、投資家にとって魅力ある株ではないのです。

(上記の情報は2014年2月12日に記載しました)


スポンサードリンク