・上場市場 東証1部
・会社名 高砂熱学工業株式会社
(たかさごねつがくこうぎょう 英称:Takasago Thermal Engineering Co., Ltd.)
・証券コード 1969
・業種 建設業
・決算 3月
・設立年 1923年11月
・上場年 1969年11月
・1株価格1032円(4/4終値)、最低売買単位:100株、1単元価格:約10万3200円
・予想PER23.35倍、実績PBR0.86倍、予想配当利回り2.42%
管理人評価C
【会社紹介】
高砂熱学工業は空調設備工事の最大手企業として活躍しています。
空調設備のパイオニアとしての誇りを抱き、最高の品質にこだわっている高砂熱学工業は「顧客最優先」の理念を抱いて経営を続けています。現場第一主義をモットーに設定しており、現場の力が会社を強くすると考えているのが特徴です。
持続的成長を意識しており、人材教育にも力を注いでいます。
「最先端の技術」にこだわっている高砂熱学工業は、自社技術を開発してパイオニアとしての地位を固めているのが注目ポイントです。
採算性重視の受注体制を貫いている点も注目してください。
現在、建設業界を取り巻く環境は楽観視できるものではありません。労務費高や資材高騰問題を抱えている建設業界ですが、高砂熱学工業は採算重視の受注方針を継続して安定した利益を出すことを意識しています。
空調設備の設計・施工、メンテナンスに至るまでワンストップサービスを提供する高砂熱学工業の実力は本物です。
時代を生き抜くのは「本物の実力を持った会社」だと言われていますが、新技術の開発に余念のない高砂熱学工業は本物の実力を保持しているのです。
【創立100周年に向けた長期経営計画とは?】
高砂熱学工業は2023年に創立100周年を迎えますが、創立100周年を意識した経営計画を練っています。
2023年に売上高4000億円を達成し、連結経常利益は150億円に伸ばすことを目標に掲げています。
現在の売上高が約2500億円なので、売上高を2倍以上に引き上げる予定です。
国内の人口減少問題や、コスト競争が激化して適正な利益を得るのが難しいと予測している高砂熱学工業ですが、暗い未来を打破するために海外マーケットに進出する構えを見せています。
また、顧客満足度を向上するために「顧客密着型営業スタイル」を継続する予定です。
どの業界でも持続的発展を遂げたければお客様に満足していただくことが重要になります。顧客満足度重視の経営方針を貫いているのは個人的に好感触です。
また、安定収入を確保するために「ストック型ビジネス」を行ない、堅実に利益を伸ばそうとしています。
高砂熱学工業の経営戦略を分析すると「長期投資に適している」と判断することができます。
長期経営計画を練って行動に移す高砂熱学工業の経営能力は非常に高いと分析しました。短期間の利益を求めるのではなく、長期発展を望む投資家と高砂熱学工業は相性が良いのです。
【高砂熱学工業の財務分析】
高砂熱学工業は2011年から2013年にかけて売上高を伸ばし続けています。
2013年通期決算の売上高は2484億3000万円、営業利益は35億7000万円、経常利益は47億6000万円で昨年度と比較して営業利益と経常利益が低下しているのが痛いです。純利益も21億8600万円に減っており、良い結果を残したとは言えません。
来期は増益が予測されています。
売上高は減少する見込みですが好採算案件が増え、不採算案件が減少した影響により増益を達成できそうです。高砂熱学工業の掲げる「採算性重視の経営スタイル」が結果に反映していると判断することができます。
財務面はそれなりです。
自己資本比率は47.4%。有利子負債額は46億300万円で財務面も悪くないです。
【高砂熱学工業株に向いている投資スタイル】
高砂熱学工業は経営戦略に賛同できるかがカギになります。
高砂熱学工業の経営方針に共感を覚える方は長期投資を実行するのがお勧めです。私は「未来を見据えた高砂熱学工業の経営戦略」は非常に優秀だと感じており、未来を見据えて行動できる企業は素晴らしいと考えています。
ただ、株として分析すると魅力が薄いです。
PER値が高すぎて割安ではないですし、年々利益額もバラバラなので持続的発展を遂げているとは言えません。
売却益狙いの投資を実行するのはかなり厳しいと思います。
高砂熱学工業は「安定配当を支払う方針」を公言しており、過去の配当金支払い実績を見ても安定配当を維持していることが分かります。
そのため、高砂熱学工業は「長期的発展に期待した配当金狙いの投資」を決行するのが得策になります。安定したインカムゲイン収入が期待できるので、配当金狙いの投資と相性が良いのです。
配当利回りはそこまで高くないのですが、安定性を評価しましょう。長期投資に向いているのが高砂熱学工業株の長所です。
(上記の情報は2014年4月5日に記載しました)
高砂熱学工業 (1969)
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