鉄建建設 (1815)

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・上場市場 東証1部
・会社名  鉄建建設株式会社
(てっけんけんせつ 英称:TEKKEN CORPORATION)
・証券コード 1815
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1944年2月
・上場年  1961年10月

管理人評価E

【会社紹介】

鉄建建設は建設業務を行なっている会社です。

「お客様に喜んでいただく企業」という明確な方針を打ち出している鉄建建設は、「家族に誇れる働きがいのある企業」として活躍することを目標に掲げています。


「社会に貢献できる企業」という点はクリアしていると思うのですが、鉄建建設が目指す企業を達成しているかは微妙です。

赤字体質を改善しないと家族に誇れる企業として輝くことはできません。

目指す道に向かって人材力を強化し、技術力を向上させた鉄建建設は上昇意欲が強いと判断を下すことができますが、受注競争が激化した影響により健全な利益体質を取り戻すのが難しいという課題を突きつけられています。

労務費の高騰や資材価格高騰問題に関しては他の建築会社も同じ課題を背負っていいます。

鉄建建設は今後躍進を続けるために「最大の財産である人材と技術力を強化し、会社の強靭な土台を築く」ことを打ち出しています。お客様満足度を高めて会社の信頼を高める経営戦略も掲げており、一般的な経営戦略を実行していると評価することができます。

【技術開発に力を入れている鉄建建設】

鉄建建設の最大の特徴は技術開発に力を注いでいることです。

施工技術グループを中心とした技術者たちが新技術を開発し、施工に活かすという取り組みを行なっています。鉄建建設は「現場の技術力を高めてお客様のニーズに応える戦略」を実行しており、この経営戦略は他のビジネスでも応用することができます。

結局、どのビジネスでも独自の技術を保有してお客様のニーズを満たすことを心がければ成功する可能性は高いのです。

後はコストの問題を解決すれば何とかなる場合が多いのですが、建設会社は労務費の高騰問題がコスト増に繋がっています。コスト面の課題は対処中です。

コンクリートのひび割れを防ぐための「コンクリートひび割れ防止システム」を開発したり、タウシート工法(耐震補強)を施工に活かしたり、自社で技術開発しつつ研究で培った技術力を現場で使用しているのが鉄建建設の強みです。

更に人材育成を徹底するために研修活動も行なって技術者育成に重点を置いているのが現在の鉄建建設です。

人材の質が利益に直結する建築業界は、「いかに人財を育てるか?」という観点が重要になります。

鉄建建設は基本をしっかり意識した経営戦略を実施していると評価することができるのです。

【鉄建建設の財務分析】

鉄建建設は年々売上高が低下し続けています。

2013年通期決算の売上高は1266億900万円、営業利益はマイナス6億4000万円、経常利益はマイナス8億7100万円、純利益はマイナス12億3400万円で、赤字決算を出してしまいました。

当然のことながらこの結果は良いとは言えず、鉄建建設にとって悪い数字を残してしまったのが懸念材料になります。

しかし、来期は黒字回復が期待できます。

JR関連の施工案件が増加した影響により、営業利益が増加する予定です。人材の質が採算重視で受注を獲得しているのも良いですし、ベトナムで鉄道橋梁の改修工事を追加受注したのも営業利益のプラスに繋がっています。

財務面は悪いです。

自己資本比率は22.4%。有利子負債額は555億3900万円で、自己資本額は366億7000万円です。自己資本比率が低いのも気になりますが、自己資本額を超える有利子負債は確実に経営の足を引っ張っています。

【鉄建建設株に向いている投資スタイル】

鉄建建設は黒字回復が予測されていますが、現在のデータを分析すると色々な意味で残念な株であることに気づきます。

現在の予想PERは100.77倍、実績PBRは1.12倍でPER値が物凄く高いです。

このデータを参照すると割安株投資には向いていないことに気づきますし、配当利回りも0%なのでインカムゲイン収入に期待するのも無理です。

株価が割高な状態なので売却益を狙っていくのも難しく、配当金収入も期待できない現在の鉄建建設株は「個人投資家にとって旨味のない株」だと分析するしかないのです。

来期以降も経営状態を改善し続ければ良いのですが、そこまで甘くはないでしょう。

復配するまで株を持つという戦略を実行するのもアリですが、それならば最初から安定配当を支払っている株を長期保有した方が効率的に儲けることができます。

(上記の情報は2014年2月6日に記載しました)


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