東亜建設工業 (1885)

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・上場市場 東証1部
・会社名   東亜建設工業株式会社
(とうあけんせつこうぎょう 英称:TOA CORPORATION)
・証券コード 1885
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1920年1月
・上場年  1961年9月

管理人評価D

【会社紹介】

東亜建設工業は中堅ゼネコンとして活躍している会社です。


「健全な経営により社会的責任を果たす」という社是を掲げている東亜建設工業は、安定決算を維持して企業を存続させる意識が強い会社として評価することが可能です。

社是を見ても分かるとおり大成長を期待する株ではなく、「安定経営を維持する能力に長けている株」だと分析するのがお勧めです。

着実な経営計画により競争に打ち勝つと公言している東亜建設工業は、お客様から信用を得て長い間利益を上げられる体質を築こうと努力しています。会社は存続することが重要になるので、長期投資家と東亜建設工業の経営方針は非常に相性が良いのです。

海洋土木に強く、海上分野ビジネスで利益を上げているという特徴があります。

しかし、海上分野事業は他社との価格競争が激しく、競争力を今以上に高めないと未来は暗いです。今後は差別化戦略を徹底し、「東亜建設工業らしい海洋土木技術を身につける」ことが急務になります。

国内土木、国内建築、海外事業の3つの事業分野の採算性を向上させる策を練っている東亜建設工業ですが、個人的に「採算性を高める経営戦略」は高く評価しています。どのビジネスでも同じことが言えますが、採算の良い仕事を受注しないと会社が成り立たなくなってしまいます。

採算性を高め、健全な利益体質を保ち、株主に適正な利益を還元するのが東亜建設工業に課せられたミッションになります。

少子高齢化の影響によって人口が減少し、国や地方の財政悪化が懸念されている現状を分析すると、東亜建設工業の将来は明るいとは言い切れません。

1550億円の売上高を堅持することを目標に掲げている東亜建設工業は、「現状維持」の姿勢を貫いて逆境を耐えぬく予定です。

建築事業では「選別受注」を徹底して採算性を向上させ、土木事業では施工時のコストダウンを図って全体の収益力を高める見込みです。

【災害対策に定評がある東亜建設工業】

東日本大震災以降、日本人の災害意識が高まり「災害対策ができる企業への注目度」が高まっています。

東亜建設工業は海上周辺設備の津波対策や液状化対策工事を行なうのが得意です。

津波による被害予測をシミュレーションしたり、津波バリアーを設置して津波による被害を軽減したり、東亜建設工業は自社技術を有効活用して日本の安全を守っているのです。

シミュレーション技術を活用する能力に長けており、地盤調査・シミュレーション技術を利用して地盤や構造物がどのように変形しているか確かめることも可能です。

【東亜建設工業の財務分析】

東亜建設工業は黒字経営を維持していますが1株益が減少し続けているのが痛いです。

2013年通期決算の売上高は1609億8400万円、営業利益は24億5100万円、経常利益は22億1800万円で前年度と比較して売上高や経常利益額を伸ばしています。しかし、純利益は2億900万円に低下しており、配当金も支払っていないのが懸念材料です。

来期も営業利益を拡大する見込みです。

採算性を重視して受注する方針を貫いているのが功を制し、順調に営業利益を伸ばすことが期待されています。不採算工事も減少し、作業効率化を成し遂げて利益額を増やしている東亜建設工業は「コストダウンに成功している企業」として分析しました。

財務面は微妙です。

自己資本比率は36.4%。有利子負債額は303億4800万円で自己資本比率が少し低いのが気になります。

【東亜建設工業株に向いている投資スタイル】

東亜建設工業は色々と厳しいのが正直な感想です。

黒字経営を続けているのは良いのですが、無配転落した実績があるので「安定配当株」として評価することはできません。財務面も際立って良いわけではないので資産株として長期保有する戦略もお勧めできないのです。

会社の経営方針も保守的に守りに入っているため、継続的発展を期待するのも厳しいです。

現在の予想PERは51.25倍、実績PBRは0.66倍でPER値が高すぎます。

予想配当利回りも0.98%なので配当金収入を狙う旨味も少ない東亜建設工業は、上級者向けの株だと判断しました。

(上記の情報は2014年3月3日に記載しました)


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