戸田建設 (1860)

LINEで送る
Pocket

・上場市場 東証1部
・会社名   戸田建設株式会社
(とだけんせつ 英称: TODA CORPORATION)
・証券コード 1860
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1936年7月
・上場年  1969年4月


管理人評価D

【会社紹介】

戸田建設は中堅ゼネコンとして活躍している会社です。


以前は堅実経営が評価されていたのですが、2013年通期決算で652億8500万円の莫大な赤字を残してしまったのは遺憾です。赤字経営になったのは労務費高騰によるコスト高が原因で手持工事の採算が悪化したからです。

赤字経営から脱却するために選別受注を徹底して粗利益率の改善を図っています。

建設業界はどこも「労務費向上・資材高」という問題を抱えていますが、業界特有の問題が生じても利益を出す会社は存在するので、赤字を出すのは自社の経営戦略が失敗した証拠だと受け止める必要があります。

医療・福祉関連の施工に強い戸田建設は「病院の戸田」という素晴らしいブランドを持っています。「当社は建設を通じて社会福祉の増進に貢献する」という経営方針を打ち明けており、人々の生活を支えるビジネスを行なっているのが分かります。

【変化に対応できる戸田建設の強み】

2013年通期決算で莫大な赤字を出したのは大問題ですが、戸田建設は「事実を受け止めて柔軟に対処できる変化力」があります。

長年赤字経営から抜け出せない企業も存在する中、戸田建設は赤字決算を出したという事実を重く受け止めて経営スタイルを見事に変えています。医療福祉施設、事務所、道路工事を中心とした「選別受注」を徹底して健全な利益体質を取り戻しているのです。

「赤字を出したのを反省し、選別受注の経営方針に切り替えた」というのは変化に対応できる証拠になります。企業が長年存続したければ臨機応変に変化することが大切になるのですが、戸田建設は時代の変化に乗り遅れない対応力があると評価することができます。

戸田建設は赤字を出しても配当金を支払っており、「株主還元意識が強い会社」として分析しました。

継続的な安定配当を実施するというのは建前ではありません。「赤字に陥っても配当金を支払った実績がある」というのは長期投資家にとってプラスポイントになります。

放射性廃棄物データ管理システムを開発した戸田建設は研究開発能力を活かして営業活動を維持する予定です。戸田建設は「変化に対応できる力」に秀でているので既存株主はそこまで悲観的になる必要はないのです。

【戸田建設の財務分析】

戸田建設は赤字経営に悩まされています。

2013年通期決算の売上高は4970億4800万円、営業利益はマイナス469億9700万円、経常利益はマイナス455億8100万円、純利益はマイナス652億8500万円で散々な結果を残してしまいました。

1株益はマイナス209.7円に悪化しており、株主の期待を裏切る結果を出したのは残念です。

来期は黒字回復を果たす見込みです。

単体受注額が4220億円に増加し、通期営業利益は回復することが予測されています。資材高や労務費向上の負の影響を抱えていますが、赤字案件が減少したお陰で健全な利益体質を取り戻すことができそうです。

財務面は普通です。

自己資本比率は30.8%。有利子負債額は596億6200万円で、自己資本は1398億1200万円です。有利子負債が多すぎるわけではないので財務面を心配する必要はありません。

【戸田建設株に向いている投資スタイル】

戸田建設株は割安株投資に向いています。

現在の予想PERは10.55倍、実績PBRは0.73倍です。PBR値が1倍を割っているのは2013年通期決算の赤字額がとんでもないからでしょう。赤字企業の株を買いたがる人は少ないので、過小評価されているのは仕方ないです。

しかし、黒字回復が期待できる戸田建設はそこまで悪い株ではないことに気づきます。

割安性を活かして売却益狙いの投資を実行すればそれ相応の利益を上げられる可能性があります。現在の配当利回りは1.53%で高配当狙いの投資には不向きですが、安定配当を維持している実績があるので長期的に配当金を受け取りたい方は戸田建設株と相性が良いです。

全体的に戸田建設株の実力を分析した結果ですが、可もなく不可もなくという評価がぴったり当てはまります。

優良株と評価を下せないのが1番の弱点です。

【戸田建設の株主優待】

9月の権利確定日に戸田建設株を1000株以上保有していると以下の株主優待を受け取ることができます。

・1000株以上保有で「ホテル&リゾート サンシャイン サザンセト」宿泊割引券2枚(30%割引)

・5000株以上保有で「ホテル&リゾート サンシャイン サザンセト」宿泊割引券4枚(30%割引)

参照URL http://www.toda.co.jp/ir/stock/priority.html

(上記の情報は2014年2月16日に記載しました)


スポンサードリンク