酉島製作所 (6363)

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・上場市場 東証1部
・会社名  株式会社酉島製作所 
(とりしませいさくしょ 英称:TORISHIMA PUMP MFG. CO.,LTD)
・証券コード 6363
・業種     機械
・決算    3月
・設立年 1928年4月
・上場年 1949年5月

・1株価格928円(7/18終値)、最低売買単位:100株、1単元価格:約9万2800円

・予想PER55.57倍、実績PBR0.77倍、予想配当利回り1.94%

管理人評価C



【会社紹介】

酉島製作所はポンプのパイオニアとして活躍している会社で、発電用高効率ポンプで国内首位の座を勝ち取っている優秀企業です。


アベノミクス効果や円安効果が発揮されている今、酉島製作所が活躍する土台は十分に整ったと解釈することが可能です。酉島製作所はグローバル展開を通じて輸出利益を得やすい仕組みを築くことができました。

リーマンショックや東日本大震災の影響によって厳しい経営環境に晒されていた酉島製作所ですが、不断の努力を怠らず愚直に続けてきたグローバル戦略がついに実を結ぶときが訪れたのです!

各拠点は「現地スタッフ」が中心となって動いており、海外支社店の大半はその国の人間がトップになっています。

日本人をトップに据えるのではなく、現地の人間を採用して指揮を任せる「トリシマ流グローバル経営」は迅速に対応できる経営スタイルとして評価することが可能です。

しかし、酉島製作所は年々利益額を落とし続けており、上手く波に乗れない状態です。

 

とにかく自社商品の品質にこだわり、ユーザーの声に耳を傾ける経営方針は非常に優れているのですが、数字で結果が出ていないのが難点です。

「金銭の赤字は出しても信用の赤字は出すな」というのが酉島製作所の社是です。

私は「金銭面でも信用でも赤字は出すな!」と言いたいのですが、これは考え方の違いでしょう。

信用は確かに大切ですが、赤字になってしまうと株主の信用を裏切ることになります。

「金銭の赤字を出した時点で信用の赤字が発生する」ので、金銭で赤字を出すのは絶対に避けなければいけないんです。

 

【トリシマポンプは世界100ヶ国以上で活躍している優れた商品】

酉島製作所の魅力は何と言っても自社商品の質の高さでしょう。

ポンプの専門メーカーとして名を轟かせている酉島製作所は、自社ポンプを通じて世界経済の発展に貢献している優れた会社です。

会社や工場の電力費を大きく削減する「エコポンプ」の普及に力を注いでいるのも良く、企業の支出を削減する酉島製作所のポンプは多くの会社から支持されています。

海外では信頼性抜群の「ハイテクポンプ」を販売しており、海外・国内共に強い信頼を勝ち取っているのが長所です。信頼を大切にする風土が身についている酉島製作所は私好みの会社です。

会社としてはかなり好印象なのですが、利益額が減り続けている現状は問題です。

 

2005年3月期に赤字を出した酉島製作所ですが、その際も配当金を支払っています。1970年から現在にかけてずっと配当金を支払い続けている酉島製作所は「安定配当を通じて株主に利益を還元する意識が高い」と解釈することが可能です。

一に技術、二に技術、三に技術という経営方針を堅守している酉島製作所は、研究開発に力を注いで高品質商品を生み出そうと努力しています。研究開発企業として活躍しているから、酉島製作所はグローバル経営で成功していると捉えることができるのです。

ポンプ市場は日本では落ち込んでいますが、世界ではポンプ市場は増加傾向を維持しています。

今後、酉島製作所が持続的成長を遂げたければ「海外市場を開拓する」のが重要になります。酉島製作所はグローバル経営を重視する戦略を実行しているので、将来性に期待を抱くことも可能です。

 

【酉島製作所の財務分析】

酉島製作所は2010年から2014年にかけて利益額が減り続けています。

2014年通期決算の売上高は459億8500万円、営業利益はマイナス9億4500万円、経常利益はマイナス6億3200万円で物足りない結果を残しています。純利益は4億4200万円で黒字になっていますが、前年度と比較すると純利益も低下しています。

来期は増益が予測されています。

円高が訪れたときは不採算案件が問題になっていましたが、現在は不採算案件の消化が進んでいます。今後は海外事業で利益を上げることに専念し、株主の期待に応えて欲しいところです。

財務面はそこそこです。

自己資本比率は49.9%。有利子負債額は136億6200万円です。

 

【酉島製作所株に向いている投資スタイル】

酉島製作所は安定配当狙いの投資が適しています。

過去の配当金支払い実績を見れば分かるのですが、酉島製作所は「安定配当を支払う意欲が強い会社」です。万が一赤字になっても配当金を支払う可能性が高く、安定配当株として長期投資する価値があります。

記念配当を支払った実績もあるので、配当金狙いの投資を行なうのが酉島製作所に向いている投資スタイルです。

利益額が減少しているので成長株投資を行なうのは微妙ですが、ポンプの世界市場は増加しているので「成長市場に属している」と解釈することもできます。

酉島製作所は今後、グローバル経営を促進すれば再躍進を遂げることができるでしょう。

ただ、現在の株価はそこまで割安ではないので投資先として魅力があるかと問われれば微妙です。

個人的に酉島製作所の経営方針や経営スタイルは非常に好きなのですが、株としての評価は低いです。様々な欠点が目立つのが酉島製作所株の難点です。

(上記の情報は2014年7月19日に記載しました)


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