人や物事に対して感謝の心を抱いた方が良いというのはスピリチュアルの世界ではよく言われることですが、この意見はスピリチュアル抜きで考えても本当に正しいと思うのです。
ワタミ (7522)を創業した渡邉美樹さんは「感謝の人」と呼ばれていました。
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渡邉さんに関しては批判が滅茶苦茶大きく、今もブラック経営者という印象を持っている方が多いのですが、それを含めて考えても渡邉さんの「人に感謝する習慣」は大変素晴らしいものだと思うのです。
渡邉さんはワタミの代表を務めている頃、「取引先やお客様に感謝する習慣」が完全に身についていました。
ワタミはひざまずいてお客様におしぼりを渡したり、こまめに灰皿を変えたりするサービスがウケて業績拡大を成し遂げたのですが、お客様や取引先を大切にする精神も「感謝の心」からきているのです。
「感謝の気持ちが大切」という内容は本やサイトで腐るほど書かれていますが、私も感謝の気持は重要だと思っています。
自分が幸せになりたかったら感謝の心を抱いた方が良いです。
これは自分視点の考え方になるのですが、人に対して不平不満を抱き、あの人のここがダメだと考えたり不満点ばかり意識したりしていると自分がイライラしてきます。人の悪いところを見ているだけで自分の気分も悪化するため、人の悪いところはできるだけ意識しない方が良いのです。
人様に対して感謝すると自分の気分も良くなります。
別に私は「世界を良くするために人に感謝する習慣をつけよう」とは言いません。むしろ感謝するのが嫌いな人は、人に対して感謝する必要はないのです。
ただ、人望がある経営者や成功する人、幸せそうに暮らしている人はほとんど「感謝する習慣」が身についています。
それは当然。誰だって悪口ばかり言ったり、いつも不平不満ばかり漏らす人と仲良くなりたいとは思いません。それだったら小さなことに感謝し、幸せそうに生きている人を応援したり仲良くなりたいと願ったりするのが普通でしょう。
成功を収めた経営者に「感謝する人」が多いのは、そちらの方が人の支持を受けやすく、経営が有利になるからでしょう。
結局、人に感謝するしないというのは自由なんです。別に人に感謝しなくても良いのです。ただ、できるだけ気分良く幸せに過ごしたかったら「人に感謝した方が良い」という話であり、人の良いところを見て生きるようにすれば他人に対してイライラする機会が少なくなります。
感謝できる機会はどこでも転がっています。
例えば道路を走っているとき、何に感謝することができるでしょうか?
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暑いときや寒いときも一所懸命道路を作ったりメンテナンスしてくれたりする人たちに感謝することができます。会社で言えば日本道路(1884)や前田道路(1883)などが当てはまります。
スーパーやコンビニで買い物するときも同じ。
スーパーやコンビニで欲しい物が買えるのは、その場で働いてくれる人がいらっしゃるからです。
そういう人がいなければ買い物なんかできませんし、自分の欲しい物を手に入れることもできません。夜中にコンビニで買い物をすることができるのも、そのコンビニで働いてくれる人がいらっしゃるからです。
そういう事実を「当たり前」だと思ってしまうと感謝の心は失われます。
慣れとは怖いものですね。いくら優しくされたり、助けてもらったりしてもそのことに慣れてしまうと、感謝することもなくなるのです。むしろ、してもらって当然という考えを抱くようになります。
感謝の気持ちを抱きたければ「人にどんなことをしてもらったか」を基準に決めるのではなく、「どんなことに気づいて、感謝できるか」ということを意識しなければいけません。
例えば仕事相手に感謝するのはとても大切です。
自分にビジネスパートナーが存在し、その人のお陰で自分の仕事に取り組むことができる場合、その人が頑張ってくれるおかげで仕事ができると考えることができます。
「ビジネスパートナーはしっかり働いて当たり前」と考えても良いのですが、そう考えてしまうと自分が苦しくなってしまいます。要求レベルが高ければ高いほど、人に対してイラつく機会が増え、結果的に自分が不幸になってしまう(嫌な気分になることが多くなる)のです。
渡邉さんが取引先に感謝していたというのも見習う要素は存在します。
「自分が幸せになるために必要な行動」を取りたければお世話になっている人に感謝し、恩返しできるように今を集中して生きるのが良いのです。
優秀な経営者の中には感謝する習慣が身についている人もいらっしゃいます。そういう人を見習い、そういう経営者に投資して事業を応援するのも株を長期投資する方法論の1つです。
なぜ人に対して感謝の心を抱いた方が良いのか
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