株主優待を寄付する人は善人だと思う

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株主優待制度を導入している企業はとても多いのですが、「株主優待を受け取らないで寄付をする制度」があることにも注目する必要があります。

投資効率を重視するのであればわざわざ「寄付をする」という行動を取る必要はありませんが、私は株主優待を受け取らないで寄付を選択する人は非常に素晴らしいと思っています。

例えばコカ・コーラウエスト(2579)という株。


コカ・コーラウエストは100株以上保有していると株主優待ポイントを受け取ることができる株で、1ポイント60円相当になります。

年間で3600円相当の株主優待を受け取ることができるのがコカ・コーラウエストの長所ですが、優待品に代えて社会貢献活動を行なっている「市村自然塾 九州」に寄付することも可能です。

コカ・コーラウエストでは、162名の株主が自ら「優待ポイントで寄付すること」を選択しました。

1503名が優待ポイントを自社商品に交換することがなかったのです。

未交換の優待ポイントも「市村自然塾 九州」に寄付しているため、平成25年6月30日の株主優待ポイントの寄付額は合計で473万円となっています。

私が素晴らしいと思うのは「自ら寄付することを選択した162名の方々」です。

 

コカ・コーラウエストは財務状態が良く、黒字経営を続けている「安定配当株」という特徴がありますが、コカ・コーラウエストの株を保有している大半の人は「株主優待」を目的にしています。

逆に言えば株主優待によるリターンを受け取ることができなければ、コカ・コーラウエストは「普通の安定株」です。安定配当が貰えるので普通に優秀な株であることは間違いないのですが、コカ・コーラウエストの株の付加価値を高めているのは株主優待です。

私も缶コーヒーの詰め合わせをコカ・コーラウエストから受け取ったことがあるのですが、「株主優待を貰うのではなく、寄付をして慈善活動団体の役に立つことを決断した人達は本気で尊敬します。

株主優待も立派なリターンの1つです。

 

株主優待利回りを気にして株式投資を行なう人も大変多く、「株主優待を無視する人」は非常に少ないのです。

株主優待が頂ける状況にあっても「寄付」という手段を選んだ方達は善人でしょう。

株主優待を頂いて自分だけが楽しむのではなく、「慈善活動団体の発展に貢献する」という素晴らしい決断を下した方達がこの世に沢山存在するのです。

良いですよねぇ、こういうの。

誤解を招かないように申し上げておきますが、株主優待を受け取るのが悪いという意味ではありません。

株を保有しているのですから堂々と株主優待を貰って良いのです。ただ、株主優待が貰える権利を保持していても、「寄付を行なって他の人々の役に立つ」という手段を下した株主を私は心から尊敬します。

 

株主優待を寄付する人は絶対に心が広いですよ。

 

私は寄付信仰者ではありません。

例えば企業が「ウチの会社は慈善活動団体に寄付し続けています!」というのは怪訝な目で見ています。

寄付すること自体は立派ですが、それをわざわざ公言する必要はあるのかと。

企業の寄付活動は、「自社のイメージアップを図るため」という目的があるため、わざわざ大々的にアピールして寄付活動の実態を晒すのですね。

企業の広告目当てで寄付するのは全く悪いことではありませんし、会社のイメージアップを図るという意図があったとしても寄付を行なうのは立派です。

しかし、企業が寄付活動を行なうのと、「宣伝効果が期待できない株主優待の寄付」を同義で捉えるのはおかしいと思います。

株主優待を寄付しても個人名をアピールすることができるわけでもありません。株主優待を寄付している人のほとんどは「善意」で寄付しているだけです。広告活動を行なうという発想は全く持っていないのです。

見返りを求めないで社会に貢献する。

これこそが本物の慈善活動ではないでしょうか。

 

グンゼ(3002)という会社も株主優待の寄付制度を整えています。

グンゼは1000株以上保有している株主に対して2000円相当の自社商品(パジャマなど)をプレゼントしています。自社商品を受け取らず、東日本大震災の復興支援として寄付することも可能で、多くの株主が「寄付」という決断を選択しています。

「株主の立場を活用し、多くの人の役に立つために寄付をする」というのは慈善精神に溢れた素晴らしい行為ではないでしょうか。

お金を儲けることだけを意識して株式投資を行なっても良いのですが、「多くの人の役に立つこと」を意識するようになれば株主優待の慈善寄付を選択することもできます。

より多くの人の役に立ちたいと考えている方は株主優待の寄付を検討してください。


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