なぜ皆過度に物を欲しがるのか

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物欲が強い人は本当に強いです。

株式投資をしている人の中には「株で儲けて自分の欲しい物を買いたい」と望んでいる人も少なくないでしょう。高級車を購入する目的で株を始めるのを批判するつもりはサラサラありませんが、なぜ物を欲しがる人が多いのかと本気で思います。

「足るを知る」という言葉が存在します。

この言葉の意味は「足るを知る者は富むとは、満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かで、幸福であるということ」であり、今自分が持っている物に対して感謝の気持ちを抱けば全く問題ないのです。

私は貧しくても良いとは思っていません。

貧しいと自分の心に余裕は生まれませんし、他人に援助することも難しくなります。貧乏だけど心は錦という言葉は完全な理想論であり、貧乏であればあるほど心に余裕がなくなるのが真実になります。

しかし、足るを知るという言葉を無視し、自分の欲しい物を買いまくるのは本当に良いことでしょうか?

経済という観点から見ればそういう人は貴重です。お金を貯め込むよりも積極的に消費して経済を活性化させる存在は絶対に必要です。私みたいに物にこだわらない人間ばかり増えてしまうと経済は回らないですから。

私は物で得られる幸せは持続性がないと思っています。

確かに、新商品を買ったときに得られる高揚感はとても強いものですが、そんなものはいずれ必ず失われるのです。

私達は日本に生まれたお陰でとても豊かな生活を過ごすことができます。パソコンも持っていますし、スマートフォンを活用して情報収集を行うことができます。寒かったら暖房をつけることができますし、暑かったらクーラーをつけて涼むこともできます。食べ物に困ることもありません。

もうそれだけで十分な気がするんだけどなぁ……。

企業は売上を上げるために新商品を積極的にアピールして消費者の購買意欲を刺激します。「昔の商品より、今の商品の方が機能が良いですよ!」と宣伝して新たな物を買わせようとするのです。

例えばスマホ。


出典 kuran.exblog.jp

私もスマホを持っていますが、今使用しているスマホを買ったのは3年前でしょうか。3年前のスマホはかなり古い部類に入りますが、私はこのスマホを全く不便だと感じていません。今の新機種のスマホがどれだけ便利なのか知らないから言える言葉かもしれませんが、私は自分が持っているスマホで満足しているのです。

「もっともっと良い物を! もっと新しい物が欲しい!」と思っているとキリがないんですよ。

自分が欲しいと思っている物が、本当に欲しい物か、じっくり考えるべきだと思っています。別に新商品を買うのは全く悪いことではないのですが、基本的に物は増えれば増えるほど支出が増大するので「自分の物が増えるのは悪」だと私は定義しています。

物を求めて生き、物を買うために働き続ける人生は本当に幸せでしょうか。

もしかしたら今ある物で十分満たされているのにも関わらず、実際はその事実に気づかないで新たな物を買い求めるという循環が築かれているのは珍しくないのです。

そもそも物欲を満たして幸せになるというのは「幸せのハードルを高くしている」のに他ならないのです。身体が健康で、精神が正常であれば、これ以上の幸せはないと思っています。いくら物に恵まれても精神が病んでしまえば全く意味はないですし、健康に過ごせるだけで実は相当幸せなのではないかと思えるのです。

世界を見渡すと他国に侵略され、首を切られて死ぬこともあれば、銃弾を身体に撃ち込まれて命が奪われることも多々あります。

そんな環境下で生きていないだけで幸せだと捉えることもできますが、「足るを知る」を理解していないといつまで経っても架空の幸せを追い求め続けるように思えてなりません。

今あるもの、例えば今手にしている健康や若さなどはお金を払っても買えない財産になりますが、今持っている財産の価値を評価しないでどうでも良い物を追い求めることが不健康ではないかと思えるのです。

より良い暮らし、より良い生活と言いますが、日本みたいに安全で快適な国に生まれてこれ以上何を望むのでしょうか。働き過ぎて死ぬ人は日本国内に多々いらっしゃいますが、本当に必要な物は「最新の商品」ではなく、「時間」ではないかと本気で思うのです。

物を手に入れるために働き続けても時間は手に入りません。

時間という貴重な資産を浪費し続け、どうでも良い物を手に入れ、そこに本当の幸せが存在するのかと本気で思うのです。

基本的に人間の物欲には限りがないので、「足るを知る」ということを意識するのが現代社会に追い詰められない方法の1つだと感じます。


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