トランスジェニック (2342)

LINEで送る
Pocket

・上場市場 東証マザーズ
・会社名  株式会社トランスジェニック
(とらんすじぇにっく 英称:TRANS GENIC INC)
・証券コード 2342
・業種     サービス業
・決算   3月
・設立年 1998年4月
・上場年 2002年12月

・1株価格407円(10/20終値)、最低売買単位:100株、1単元価格:約4万7000円

・予想PER582.86倍、実績PBR2.06倍、実績BPS198.21、予想配当利回り0%

管理人評価D

 

【会社紹介】

トランスジェニックはオンリーワンの創薬トータル支援企業を目指している会社です。


出典 www.sciencedaily.com

5期連続20%売上高向上を成し遂げているトランスジェニックは、バイオベンチャー企業でありながら数字で結果を出している会社として評価することが可能です。

 

新興市場に上場している大半のバイオベンチャー企業は売上が低迷しており、赤字経営に悩まされていることが多いのですが、トランスジェニックは赤字と黒字を交互に出しています。

 

バイオベンチャー企業は黒字を出しているだけで合格点であり、経営の動向を分析すると「頑張っている」と評価することができます。

 

遺伝子破壊マウス作製技術を基盤とするジェノミクス事業がトランスジェニックの強みとなっており、開発用マウス作製技術に長けているのが長所です。遺伝子を破壊したマウスの作成受託業務や、モデルマウスの提供などで利益を上げています。

 

マウスは実験材料としてとても価値が高い生き物であり、「遺伝子破壊マウス作製技術」を活かして独自の遺伝子破壊マウスを他社に納品できるのが良いです。

 

中国最大級のCRO施設を持つJOINNラボラトリーズと提携しており、マウスやラット、猿や豚といった動物を利用して薬効薬理試験を行なっています。

 

製薬会社の製薬開発を支えるビジネスを実践しているトランスジェニックは、他社との関係が鍵となるビジネスを継続しているのです。

 

熊本大学発の研究開発型バイオベンチャーとして名を高めているトランスジェニックは、更なる技術力の革新と生命資源の開発を重視しています。

 

【技術優位性を保っているトランスジェニック】

 

トランスジェニックの強みはGANP®マウス技術と遺伝子トラップマウス作製技術で技術優位性を保っていることです。

 

秀でた技術力を駆使して売上高を高める戦略を実践しているから、年が経つごとに売上高が増加していると分析することが可能です。

 

しかし、技術優位の状況が崩壊するとトランスジェニックは経営上の危機に晒されることを意識しなければいけません。

 

トランスジェニックもその辺りの事情はよく理解しており、技術革新によって他社がマウス技術に関する技術力を高めた場合、技術的優位性という武器を喪失することになるのがリスクです。

 

更に欧米では動物愛護の観点から実験動物規制が検討されている状態です。


出典 algaeforbiofuels.com

医学の発展のために動物を使用するのは理に適っているのですが、もし実験動物が規制されたら実験動物市場は縮小します。

 

市場縮小は結果的にトランスジェニックの業績に多大なダメージを与える可能性が高く、「実験動物規制リスク」という大きな爆弾を抱えていることは強く意識しなければいけません。

 

【トランスジェニックの財務分析】

トランスジェニックは業績が安定していないのが懸念材料になります。

 

2014年通期決算の売上高は16億1700万円、営業利益はマイナス8500万円、経常利益はマイナス1億2200万円で良い結果を残したとは言えません。売上高は大幅に増加していますが、純利益はマイナス1億1300万円となっています。

 

来期は黒字が予測されています。

遺伝子改変マウス事業が順調で、黒字化に向けて努力しているのが良いです。研究開発型企業でありながら数字の動向にも気を配っているのがトランスジェニックの長所です。

 

財務面も良いです。

 

自己資本比率は76.8%。有利子負債額は5000万円です。

 

【トランスジェニック株に向いている投資スタイル】

 

トランスジェニックは成長性に期待したい株です。

 

これはトランスジェニックに限った話ではないのですが、基本的にバイオベンチャー企業は将来性に期待して株を長期保有するのが基本戦略になります。企業としての安定力はなく、配当金は支払っていないのでインカムゲイン狙いの投資はお勧めできません。

 

財務状態は良いので長期投資に向いているのは利点ですが、経営上重大なリスクを背負っているポイントを無視するのは危険です。

 

実験動物市場が縮小するとトランスジェニックの強みは強みではなくなってしまうため、業績を大幅に拡大させるのは難しくなります。大きなリスクを理解しつつ、成長性に期待したい人はトランスジェニック株と相性が良いです。

(上記の情報は2014年10月21日に記載しました)


スポンサードリンク