皆が株式投資を始めたら景気は回復する?

LINEで送る
Pocket

はい、皆が株式投資を始めたら景気は回復します。

小泉政権時、「貯蓄から投資へ」というスローガンが盛んに掲げられました。多くの方はお金を守ることは大好きですが、お金を積極的に運用するための意欲に乏しかったのです。貯蓄率の高さは日本が世界に誇れる事実になりますが、政府としては株を購入して日本経済を活発にしたかったという意図があります。


なぜ皆が株式投資を始めたら景気が回復するのでしょうか?

実は、この原理はとても単純です。皆が株を買い始めれば需要と供給のバランスが崩れ、株の需要過多の状態が訪れます。そうなると日経平均株価はどんどん向上していくので、日本経済は活力を取り戻します。

また、皆が株式投資に参加するようになれば、企業も成長するための新たな資金を確保することができるようになります。投資家から集めた資金を設備投資などに利用し、商品の生産力を高めて売り上げを向上させるという戦略を取ることが可能です。

そして、売り上げが拡大したらその利益は投資家や社員に還元されるのです。

投資家には多くの配当金を支払うことができますし、社員に対しては売り上げが向上したことによるボーナスを払うことができます。そうなると収入が増えた分、消費者の購入意欲が活発になるのでどんどん物が売れていきます。

そして日本全体の景気が回復し、めでたしめでたしという感動的なストーリーを描くことができるのです。

しかし、これは1つの意見に過ぎません。

景気と1口に言っても、実態景気が回復しなければ意味は無いのです。実態景気の回復とは、日本全土が豊かになる好景気のことを指しており、株価が上がれば実態景気が回復するとは限りません。

最初に日経平均株価が向上した恩恵を受けるのは投資家です。実質的に景気が回復したという実感を一般人が味わうことができるのは大分後になるのです。

景気回復のサイクルは以下の通りです。

株式投資に注目が集まり、皆が株を買い求めるようになる。



日経平均株価が向上する。



投資家が儲かり、企業も新たな資金を手にすることができる。



企業は業績拡大のために利益を上げるための戦略を練って、それを実行する。



企業戦略が成功すれば従業員にも利益を還元することができ、関係者は豊かになる。

物凄くシンプルに説明すると、景気回復の流れは以上のようになっています。


この流れを見ても分かるとおり、作業員や労働者が「景気が回復したなぁ」という実感が湧くのは大分後なのです。

日経平均株価が上がれば、実態景気が回復するとは限りません。普通に株価が向上しても、株を保有している投資家や限られた人々しか恩恵は受けられないのです。

また、皆が株式投資を始めたら景気が回復するのは事実ですが、逆に皆が株を売却しようとすると大暴落を引き起こす原因になってしまいます。需要と供給のバランスが崩れ、供給過多の状態に陥ってしまうと日経平均株価はどんどん下がってしまいます。

そうなると景気が悪化し、日本は不況の嵐に飲み込まれることになるのです。

経済を活性化させるために株を買うのは大切なことですが、一度バランスが崩れてしまうと景気が悪化するという脆さが存在しているのです。


スポンサードリンク