人や会社の評価は賛否両論の方が良い理由

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「この人は悪口を言われているから関わらない方が良い」と恥ずかしげもなく言う人がいらっしゃいます。

他人の評判を気にする人は意外と多く存在し、評判が良いから付き合う、評判が悪いから付き合わないという形で「他人の評価」でその人の付き合いを決める人が存在します。それはそれで別に何も悪くないのですが、そもそも人や会社の評価というものは賛否両論の方が良いのです。

まず、誰にでも絶賛される人なんか存在するわけがありません。

「あなた馬鹿にされていますよ! 評判が悪いですよ」とわざわざ人に対して告げる人は、はっきり言ってとても頭が悪いのです。なぜ頭が悪いかというと「当たり前のこと」をドヤ顔で告げているからです。

そういうことを報告した本人も批判や非難された経験は絶対にありますし(批判されない人や会社は存在しない)、そもそもどんな人間でも批判されるのに「批判される人間は悪い奴、ダメな奴だ」と決めつけているから頭が悪いのです。

私も会社の評判や人の評判は気にしますが、「評価は賛否両論の方が良い」と思っています。何に対しても絶賛される人は逆に怪しいですし、何をやっても叩かれる人はただ悪い部分をピックアップされているだけだと判断しています。何もかもが悪い人間は存在しませんし、人間は必ず1つは良いところがあるのです。

「百人のうち九十九人に誉められるは、善き者にあらず」という言葉を残したのは武田信玄です。


出典 www.shouzou.com

この言葉は実に的を射ており、そもそも100人いて99人に褒められること自体がおかしいのです。何をしても2割は必ず批判する人間が出てくるため、99%が絶賛している状況はただ単にイエスマンが多いというだけでしょう。

「十人が十人とも悪く言う奴は善人であろうはずがない。だが、十人が十人とも良く言う奴も、 善人とは違う。真の善人とは、十人のうち五人がけなし、五人がほめる人物である」という言葉を残したのは孔子です。

多くの企業や人は賛否両論に晒されることが多いのですが、それが普通なのだと私は解釈しています。逆に状況が変わると賞賛だけになったり、批判だけになったりすることが多々あるので「状況と環境を意識して評価を分別しなければいけない」と私は考えています。

例えば私に対しては賞賛のメールが多く届くのですが、考えてみたらこれは当たり前のことなんですよ。

わざわざ私に対してメールを送る人は「好意的な人が多い」という図式が成立します。どうでも良かったらその時点でメールを送ることはありませんし、ある程度好意を抱いているからメールを送るという行動を取るのです。

逆に非難・中傷目的のメールがほとんど来ないのは、「わざわざメールを送ってまでそんなことをするのが面倒くさいから」でしょう。

そのため、私宛に届くメールのほとんどが賞賛や激励の言葉であったとしても、「自分はほとんどの人から高く評価されているんだな」と実感するのは良くありません。それはただの勘違いです。

賞賛のメールが届きやすい状況だから、賞賛メールの方が圧倒的に多くなるのです。

逆に匿名で発言できるメディアの場合、どんな人間でも非難・批判が多く書かれるようになります。これは有名人を見ればよく分かるのですが、基本的に匿名だと「ストレス解消に人を叩くことが容易にできるようになり、気軽に書き込める」という特性からどんな善人でも批判の渦に巻き込まれることが多々あります。

そのため、匿名で意見が述べられる場だと圧倒的に批判の方が多くなってしまうのですが、この批判も正しいとは限りません。

先程も申し上げたとおり、「批判しやすい環境と賞賛しやすい環境」は間違いなく存在するからです。社長に対して楯突く社員がいないように、社内ではイエスマンに囲まれている経営者でも、外に出たら非難の嵐というのも珍しくありません。

当然のことながら私に対しても批判・非難の声が存在しますが、私はこれらの批判を悪だとは思っていません。

批判や非難を受けるのは誰でも同じ。更に言えば批判されるのは批判されるなりの理由が存在し、批判的な言動を全て排除するのは「自分の都合の良いことしか見ない」ということになるため、あまり建設的ではないのです。

ぶっちゃけてしまえば私は別に批判を止めろ!とか、悪口を言うな!と言うつもりはサラサラなく、好きにすれば良いというのが一貫して保ち続けている姿勢になります。良いことを書くのも良し、悪いことを書くのも良し、そんなのは他人が止める権利はないのです。日本には言論の自由が存在するのですから。

本当に優秀な会社は人間というものは賛否両論が巻き起こっているのが常だと判断しています。投資先を選定するときも、「賞賛と批判を両方見て実力を見極める」のが重要になります。


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