日本人は苦労信仰が非常に強い人種である

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とにかく日本人というのは苦労・努力を美徳だと捉えている人が多く、「苦労しないと大成しない」と考えている人が多いのです。


出典 smiledrive.net

私も昔はこのような考えを抱いていましたが、今思えばとんでもない思想だと思っています。苦労すればするほど人間として成長するのならブラック企業社員はもう悟りを開いています。

そもそも釈迦は「苦行は意味がない」と悟ったのです。

私は、日本人の苦労信仰がどうしても好きになれない。

苦労は美徳、若いうちの苦労は買っておけ。若いうちに苦労すればするほど人間として成長できるという意見が腐るほど存在しますが、私はこんなことは絶対にないと思っています。

若いうちの苦労はスパイスという意味で効果的ですが、苦労しすぎて鬱病になったり自殺してしまったりしたら元も子もないでしょう。「苦労した方が人の痛みが分かる」という意見も存在しますが、苦労しすぎて人格がねじ曲がってしまうケースも存在するので一概に「苦労が人格向上に役立つ」とは言えないのです。

そもそも生きていれば誰だって嫌でも苦労したり失敗したりするのだから、自分から好き好んで苦労を手に入れる必要はないと思っています。

私が苦労信仰を極端に嫌っているのは、「苦労は美徳」だと述べる人間に限って上の人間に洗脳されているか、「ブラック企業経営者が人件費を節約するために述べている言葉」であることが大半だからです。

ブラック企業経営者は人件費を減らしたいと望んでいます。

特に多いのが外食産業やIT企業の経営者であり、ブラック経営を通じて利益を得ている経営者に限って自社社員に対して「努力」を強要するのです。

よくあるのは「3年は耐えなさい。3年経てば自分自身を変えることができるから」という言葉であり、あたかも3年同じ職場で働き続ければ報われるかのような発言をしますが、そんなことは分かりませんから!

そもそも自分が変わりたいと願わなければ人は絶対に変わらないのです。

いくら厳しい職場にいても人間として成長できない人もいらっしゃれば、成長どころか心が病んでしまって人生そのものに嫌気を指すパターンも多々存在するのです。

更に言うと、「若い頃は苦労した方が良い」というのはただの方便に過ぎず、そう言っておけば若い人材を安い給料でこき使えるから多くの経営者はそう言うのです。中には本気で「苦労した方が人として成長できる」と信じている人もいらっしゃいますが、そういう人は純粋に苦労を押し付けてくるので非常に厄介なんですね。

日本人は苦労していない人を嫌う傾向が強いです。

苦労していない人よりも、苦労している人が報われて欲しいと考えるのが普通でしょう。しかし、現実を見ると苦労した人が必ず報われるとは限らず、むしろ苦労が成功に関係あるとは言い切れないのです。

そもそも世の偉人を見ても苦労したから成功したとは言えないのです。

カーネル・サンダースはフライドチキンのフランチャイズ権を販売するまでに1009回の失敗を重ねましたが、最終的に成功を収めたのはカーネルが我慢して苦労して歯を食いしばって営業を続けたからでしょうか?


出典 girlschannel.net

実は違うのです。

カーネルは非常に楽観的な人物で、飛び込み営業に断られ続けても口笛を吹いて車を運転し、「追い出された数なら全米一だ」と豪語していたのです。

つまり、カーネルは「行動」はしても「苦労」はしていなかったのです。

ここは勘違いしてほしくないのではっきり言いますが、努力と苦労は違います。努力する=苦労する。と勘違いする人も多いのですが、努力は本来とても楽しいものなのです。

そもそも努力という単語のイメージが悪すぎます。

成功する企業の経営者は仕事そのものを楽しんでいます。楽しんで仕事をする。これは本当に「努力」でしょうか? もうこれは努力ではないのです。ただ楽しんで仕事に取り組んでいるだけです。

カーネルも歯を食いしばって努力していたわけではなく、営業を楽しんでいたのです。だから長い間断られ続けても悲観的にならず、最終的に成功を収めることができるのです。

つまり、苦労なんかもっての外で、最強なのは「仕事を楽しむ」ことです。

もっと突き詰めて言ってしまえば人生そのものを楽しむのが一番強いのです。

人間には限度が存在し、いくら歯を食いしばって我慢して努力してもその努力は長く続けることはできません。最終的に勝つのは仕事を楽しんでいる人であり、仕事を楽しみたければ「自分の好きな仕事、自分の向いている仕事」を選択するしかないのです。

それができなかった人間が「苦労は美徳」だの訳の分からないことを言って若者を惑わせているのです。

ブラック企業経営者であれば苦労は美徳ということを主張した方が効率が良いんですよ。その方が安い給料でこき使うことができますから。しかし、苦労は全く意味がない。それは釈迦がもう悟っているのです。

これは断言しますが、楽しんで仕事に取り組んでいる人に対し、苦労して仕事をこなす人が勝てることは100%ありません。苦労なんて美徳でもなんでもないのです。苦労した方が良いというのは思い込みであり、自分の苦境を慰めるための言い訳にしかなりません。

「成長しているベンチャー企業は、社長がよく働いている」と述べる人も多々いますが、働く=苦労というわけではないのです。

先ほども申し上げたとおり、働くことそのものを楽しんでしまえばいくらだって働くことが可能です。そういう人が経営者を務めているから企業を成長へと持っていくことができるのです。

現に東証一部最年少上場を成し遂げたリブセンス(6054)の村上社長は「仕事が楽しい」と公言しています。

「苦労した方が良い」なんて口走る人と付き合うのは注意してください。

苦労なんかよりも楽しんで取り組んだ方が効率的で、秀でているのは間違いないのです。舌を噛みちぎるような苦労は長く続きません。

努力が報われないとは言いませんが、苦労は絶対に報われません。


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