ヤクルト本社 (2267)

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・上場市場 東証1部
・会社名  株式会社ヤクルト本社
(ヤクルトほんしゃ 英称:Yakult Honsha Company, Limited)
・証券コード 2267
・業種     食料品
・決算    3
・設立年  1955年4月

・上場年  1980年1月


管理人評価B

【会社紹介】

ヤクルト本社は乳酸菌飲料最大手会社として君臨しています。


「世界の人々の健康を守りたい」という素晴らしい理念を抱いているヤクルト本社は、健康飲料の販売に定評があります。

ヤクルト創始者の代田 稔(シロタ ミノル)は京都帝国大学(現在の京都大学です)で医学の道を歩むことを決断しました。代田氏は京都帝国大学という超1流の名門大学に在籍して微生物の研究に精を出したのです。

そこで発見したのが「乳酸菌の効能」です。

乳酸菌は腸の中の悪い菌を抑えることを発見し、この菌は学術名で「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」として呼ばれています。

代田氏が凄いのは「この菌を利用して、多くの人の健康を促進させよう!」と決断したことです。乳酸菌の効能を発見しただけでも賞賛の対象になりますが、「乳酸菌を利用して自社商品を作り上げる」というマネタイズ能力を発揮したのです。

それが現在販売されている「ヤクルト」です。


1935年に登場したヤクルトは現在に至るまでロングセラー商品として輝き続けています。「美味しく、健康に良い」というのは確かなニーズが存在するので、ロングセラー商品として活躍する条件を満たしているのです。

食品企業がロングセラー商品を作り上げたければ絶対的な価値を付加する必要があります。

例えば六甲バター (2266)は世界初のスティックチーズを開発した実績がありますが、このスティックチーズは「美味しくて、食べやすい」という2つの付加価値をつけているのが分かります。

美味しいだけだと付加価値としては弱いのです。美味しい食べ物はそこら中に存在するため、差別化戦略を成し遂げたければもう1つ絶対的に強い価値を身につける必要があります。

スティックチーズが流行っているのは「食べやすい」という新たな価値を与えたからです。

ヤクルトも新たな価値を与えています。

ヤクルトは「美味しい・健康に良い」という付加価値を与えたから大ヒット商品として君臨しているのです。これが「美味しい」だけだとここまで流行らなかったでしょう。美味しい飲料は世間にゴロゴロ存在するからです。

しかも、不変ニーズが存在する「健康に良い」という価値をつけたのは大きいです。いつの時代も健康に悩まされている人は存在するため、美味しくて健康に良いという長所はこの先も高く評価されるでしょう。

「理由は分からないけど、ロングセラー商品ができちゃいました!」というのは絶対にありません。長く愛される商品には必ず理由が存在し、ヤクルトの場合不変ニーズを満たす2つの付加価値を与えているから強いのです。

【なぜヤクルト本社はこんなにも優秀なのか?】

ヤクルト本社と言えば誰もが知っている有名企業で、魅力的な自社商品を武器に利益を上げ続けている超優良企業です。

財務面も良く、継続的発展を遂げているヤクルト本社の実力を疑う人は少ないでしょう。

ヤクルト躍進のカギを握るのは豊富な人材力です。例えばヤクルトの販売促進を担う「ヤクルトレディ」の存在を私は高く評価しています。ヤクルトレディは「お客様に笑顔をお届けして、地域を活性化させる」という義務があります。この販売スタイルは非常に効果的です。

笑顔を嫌う人はほとんどいないのです。

元気で魅力溢れるヤクルトレディがお届けするヤクルト本社は、地域の方々とのコミュニケーションを重視する戦略を実施することが可能です。ヤクルトレディが商品を配達するお陰で「リピーターの確保に成功している」という側面もあるのです。

地域社会とのコミュニケーションって本当に重要なんですよ。

持続的成長を遂げている会社は「コミュニケーション能力に優れている」という特徴があります。コミニュケーションを積極的に取れば「この会社の人たちは親切だな」という思いを抱いてくれますし、リピーター増に繋がります。

ヤクルトの商品が優れているのも事実ですが、「コミュニケーションを重視して販売促進活動を続けている」という事実にも注目してください。

無愛想に商品を渡す会社と、笑顔が素敵な女性が商品を渡す会社、あなたはどちらの会社を評価しますか?

ヤクルト本社のように全国的ネットワークがある会社でも、お客様とのコミュニケーションは大切になるのです。「ヤクルトレディって親切だよね」という評判が広まれば口コミ効果でヤクルトの販売量は増加しますし、地道な販促活動が持続的成長を達成している勝因になっているのは確かです。

研究開発能力に優れているヤクルト本社は自社商品の質も高いです。

「自社商品も優秀で、コミュニケーションを重視した販促戦略を取っているからヤクルト本社は成長できる」というのが私の分析結果になります。東京ヤクルトスワローズという全国的に有名なプロ野球チームを保有しているのもヤクルトブランドを高めるのに一役買っています。


【ヤクルト本社の財務分析】

ヤクルト本社は営業利益や純利益を伸ばし続けている優良企業です。

2013年通期決算の売上高は3191億9300万円、営業利益は230億6800万円、経常利益は294億2400万円で昨年度と比較して売上高や利益額がアップしています。

純利益も163億7900万円に向上しており、まさに絶好調の状態を維持しているのです。1株益が95.0円に伸びているのも良いです。

来期も増収・増益が予測されています。

中国を筆頭にアジア各国でヤクルトの販売量が伸びているのが大きいです。

何気にヤクルトは海外で営業益の約5割を稼いでおり、「海外進出に強い企業」として評価することもできるのです。ヤクルトの値上げによって今後の販売数を心配する声も出ていますが、むしろ増収が期待できるのではないかと分析しています。

財務面も良いです。

自己資本比率は52.9%。有利子負債額は983億6400万円で一見多いように感じますが、売上高や自己資本額と比較すると有利子負債が少ない範囲で収まっているのが分かります。

【ヤクルト本社株に向いている投資スタイル】

ヤクルト本社は様々な戦略に対応できる万能株です。

持続的成長を遂げているので成長株投資を決行しても良いです。ヤクルト本社よりも伸び率が高い会社は存在しますが、財務面に優れている大企業という点も加味するとヤクルト本社は魅力溢れる株であることに気づきます。

資産株として長期保有する戦略もアリです。

強靭な主力商品が存在しているのも良いのですが、ヤクルトは時代の変化に対応できる不変ニーズを満たしている」という点に注目するべきです。商品力が素晴らしいヤクルト本社は長期保有してインカムゲインを受け取り続ける戦略を採用しても良いのです。

ヤクルト本社株の弱点は割高なところです。

現在の予想PERは38.66倍、実績PBRは3.22倍でめちゃくちゃ割高です。「いくら優秀でもここまで割高だとちょっと……」と思う方はヤクルト本社株と相性が悪いです。

現在の予想配当利回りは0.49%で、配当金収入に多大な期待を抱くのも危険です。

増配を続けているという実績がありますが、配当利回りが低すぎます。インカムゲイン狙いの投資を重視している方は配当利回りの低さが原因で投資を敬遠するでしょう。

ヤクルト本社は優秀な株であることは確かですが、割高な面や配当利回りが低いという弱点が足を引っ張っているのです。

株主優待を重視している方はヤクルト本社株との相性が良いです。

美味しいジュースや野球観戦ができる株主優待証が受け取れるため、健康志向の方や東京ヤクルトスワローズのファンは、ヤクルト本社株を保有する価値が高いです。

【ヤクルト本社の株主優待】

3月、9月の権利確定日にヤクルト本社株を100株以上保有していると以下の株主優待を受け取ることができます。

・100株以上保有で自社商品(ジュース詰め合わせ、乾麺詰め合わせ、化粧品の中から1点選択可能3月株主のみ)

3年以上継続保有している方は2点選択することが可能です。100株以上1000株未満の株主と、1000株以上保有している株主は自社商品の内容が異なるので注意してください。

・100株以上保有で株主優待証(神宮球場の東京ヤクルトスワローズの野球観戦2試合まで。9月株主のみ)

・1000株以上保有で株主優待証(神宮球場の東京ヤクルトスワローズの野球観戦12試合まで。9月株主のみ)

株主優待証は1試合につき2名まで招待することが可能です。外野自由席との引き換えです。

参照URL http://www.yakult.co.jp/company/ir/stock/stockholder.html

(上記の情報は2014年2月18日に記載しました)


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