吉野家ホールディングス (9861)

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・上場市場 東証1部
・会社名 株式会社吉野家ホールディングス
(よしのやホールディングス)
・証券コード 9861
・業種     小売業
・決算    2月
・設立年  1958年12月
・上場年  1990年1月


管理人評価C

【会社紹介】

吉野家ホールディングスは株式会社吉野家を子会社に抱える持株会社です。


「うまい、やすい、はやい」というこだわりを抱く吉野家ホールディングスは、牛丼屋経営で培ったノウハウをこだわりに反映させています。顧客満足度を図るバロメーターとして「客数増加」を意識しており、客数増加が顧客満足度向上に繋がるという考えを抱いています。

リピーターを生み出すことも意識しており、吉野家が多くの常連客に愛されているのも自社の価値観を大切にしているからです。

「世界中の人々にとって、かけがえのない存在になること」を目標に設定して、世界的なグループ企業になることを夢として掲げています。

「企業として存在する以上、成長し続けるのが使命」だと考えている吉野家ホールディングスは、社員教育に力を入れて更なる躍進を図ります。人材育成を成功させて躍進への土台を築く吉野家ホールディングスは長期成長を意識している会社として判断することができます。

【牛丼ビジネスの弱点】

吉野家グループは牛丼屋の「吉野家」を運営して売上を上げていますが、牛丼ビジネスには多大な問題があると私は考えています。

それは「低価格競争問題」です。同業他社も牛丼の安売りを掲げており、熾烈な価格競争が巻き起こっているのが現在の牛丼業界です。

この流れは株主の立場からすると歓迎できるものではありません。

私は吉野家店舗を利用することがたまにあるので、お客様の立場からすれば「低価格で牛丼が食べられるのはありがたい」と感じます。しかし、株主の立場で考えると「これだけ低価格路線を突き進んで利益を上げられるのか?」と不安に陥ります。

実際に吉野家ホールディングスは2013年通期決算で3億6400万円の赤字を出しており、今後も牛丼業界が発展するとは限りません。低価格路線を突き進むということはその分利益率が低下することに繋がるので、利益を出すのが難しくなるのです。

そうなると牛丼ビジネスで適正となる経営戦略は「薄利多売戦略」になります。

安い牛丼をたくさん販売して利益額の増大を狙うのが軸となる戦略になりますが、外食産業は競合が激しいのでお客様の数が増加し続けるとは限りません。

また、1度安売りの流れを築いてしまうと後が大変になります。

お客様は安売りした価格をしっかりと覚えていることが多く、「安売りした値段が適正価格」だと認識されることが多いのです。

例えば牛丼1杯の値段が280円だとします。客数を増やすために安売りセールを行なって期間限定で牛丼を1杯250円に値下げした場合、その後が大変です。

「牛丼は1杯250円で食べられる」という感覚が身につくため、牛丼価格を1杯280円に戻すと「この牛丼価格は割高だ」と感じてしまうのです。牛丼の値段が高いと思われてしまうと客数低下に繋がるばかりではなく、顧客満足度の低下にも直結します。

安売り戦略は万能ではないのです。

安売り路線を突き進んでいる牛丼業界ですが、業界の将来性が高いかと問われると私はかなり悲観的に考えてしまいます。

【吉野家ホールディングスの財務分析】

牛丼チェーン店の老舗として活躍している吉野家ホールディングスですが、振るわない決算結果が出ています。

2013年通期決算の売上高は1645億9900万円、営業利益は18億7700万円まで激減しており、投資家にとって不安だと感じる結果を残してしまいました。純利益額はマイナス3億6400万円で、1株益もマイナス7.1円まで低下しています。

うどんやステーキは好調ですが、吉野家は値下げキャンペーンを実施して客足を戻したのが気になります。先程も解説しましたが、値下げでお客様を呼びこむのはあまり良い戦略ではないのです。値下げが終わった後が厳しくなるため、今後の展開に注目したいところです。

財務面はなかなかです。

自己資本比率は43.3%。316億1200万円の有利子負債は少し多く感じますが、自己資本比率はそこそこ高いので悪い財務状態ではないです。

【吉野家ホールディングス株に向いている投資スタイル】

個人的に吉野家ホールディングスは物凄く好きな株に該当するので、あまり厳しく分析したくないのですが……残念ながら株全体の能力はとても低いです。

まず成長性に期待を抱けないのが痛いです。

牛丼ビジネス自体が斜陽化しており、競合が激しすぎるのでこの先も満足できる利益を上げるのは難しいと考えられます。他業種に進出しているのは良いのですが、本業で勝負して利益を出すのが1番という事実はかわりません。

予想PERは291.78倍というとんでもない数値で、明らかに割高です。PBR値は1.58倍で1倍を割っているわけではありません。

ただ、吉野家ホールディングスは株主優待という最大の魅力が存在します。

株主優待制度が秀でているから多くの個人投資家から支援を受けていると言っても過言ではないでしょう。

吉野家ホールディングスのサービス券は非常に使い勝手が良く、独身男性の味方になる存在です。外食代の節約に貢献してくれるサービス券は人気が高く、株主優待の存在が吉野家の株価を支えているのは間違いありません。

私が吉野家ホールディングスにCの評価をつけているのも、株主優待の価値が高いと分析しているからです。

しかし、株主優待抜きにして株を分析するとかなり能力値が低いことに気づきます。株主優待目当てで株を購入するか否かが問題になるのです。

【吉野家ホールディングスの株主優待】

2月、8月の権利確定日に吉野家ホールディングスの株を100株以上保有していると以下の株主優待を受け取ることができます。(年2回)

・100株以上保有で300円のサービス券10枚(3000円相当)

・1000株以上保有で300円のサービス券20枚(6000円相当)

・2000株以上保有で300円のサービス券40枚(12000円相当)

参照URL http://www.yoshinoya-holdings.com/ir/info/complimentary.html

(上記の情報は2014年1月10日に記載しました)


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