経営者は叩かれて当たり前

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「社長って良いよね。威張ることができるし、サラリーマンと違って上司から叩かれることもないし」と考えている方が意外と多いです。

それは誤解です。

経営者は叩かれるのが仕事のようなものです。


特に上場企業の経営者は「どんなに優れた結果を出しても、自社株の株価が下がれば株主から思い切り叩かれる」のが当たり前です。

非上場企業の社長であっても取引先から叩かれたり、お客様から叩かれたり、「給料が安い!」と社員から叩かれたりするのは当たり前のようにあります。

優れた経営者を見抜く上で重要になるポイントが、「どれだけメンタルが強いか?」という点です。

メンタルが強くないと経営者なんてやってられません。

何度も言いますが、経営者は叩かれるのが仕事なんです。叩かれない経営者はこの世にほとんど存在しないのです。

「叩かれてばかりで嫌になる。誰も俺(経営者)の気持ちなんか理解してくれない!」という形で愚痴を述べる社長もいらっしゃいますが、そういう人は経営者としての素質がないのだと思います。

経営者は1番目立つ立場にいるため、1番叩かれて当たり前なんです。

結果が出せなければ株主や取引先から批判されて当然です。それは受け入れるしかないのです。こういうことを述べると「叩かれないのが1番良い。悪いのは批判する人間だ」と主張する人がいらっしゃいますが、それは理想論です。

現実を見てください。

結果を出せない人はすべからず叩かれます。

叩かれて成長するのが良い経営者であり、「叩かれて落ち込む経営者」はメンタルが弱い残念な経営者です。精神が弱いので苦境を打破する力が乏しいのです。

こういう経営者は苦難が訪れたときに現状を乗り越えるのが難しくなるので、投資の対象から外した方が良いのです。

「叩かれるのが当たり前という意見はおかしい。それじゃ叩くことを暫定しているみたいじゃないか」という意見もあるかと思います。

私は叩くことが悪だと思っていません。

生きていれば自分が傷つく機会に遭遇することは頻繁にあります。

そういうときに落ち込んで「あー俺はもうダメだ……」と落ち込む経営者と、「今のままじゃ問題が多すぎるから、悪いところを改善して利益を上げていこう」と考える経営者、どちらが優秀だと思いますか?

そもそも叩かれるというのは「理由があるから叩かれる」のです。

例えば会社が業績不振に陥って利益が出せず、赤字が続いて株主に利益を還元しない状態が続いていたとします。

これ、叩かれて当たり前ですよね?

経営者というものは「株主や社会に対して利益を還元する存在」です。

会社を黒字にし、税金をしっかり払って社会貢献を成し遂げ、株を保有してくれる株主に対して利益を還元する目的が課せられているのが経営者です。

そういう「本質的な目標」があるのにもかかわらず、「今期も赤字になりました。配当金は払えません。給料もカットします。リストラも行ないます」と述べる経営者は本当に優秀だと思いますか? 叩かれて当然ではないでしょうか?

「自分の責任を果たしていないけど、叩かれたくない」というのはかなり都合の良い理論になります。

実際に結果を出していないのですから、結果を出せない経営者はどんどん叩かれるべきです。そして叩かれたことを悔しいと思い、「今に見返してやる!」と心を奮い立たせる経営者が会社を大きくすることができるのです。

結局、叩かれるのが嫌な人って逃げているだけなんですよ。

絶対に人から叩かれない方法が1つだけあります。それは「社会から離れ、完全に1人で生活する」という方法です。

社会と関わりを持っている以上、誰だって叩かれるのが当たり前です。

特に経営者は「会社を指揮し、責任が重い立場」に属しているのですから1番叩かれて当然なんです。叩かれるのが嫌だったら経営者にならなければいいのです。

ブラジルワールドカップで惨敗した日本代表が物凄く叩かれていますが、私は叩かれて当たり前だと思っています。

というのも、日本代表選手は「日本を代表して試合をした特別な存在」です。

日本を代表しているのですから、その分責任は重くなります。

責任が重い立場の人間が結果を出せないと叩かれるのはどの世界でも当たり前で、「叩く方が悪い」という理論は少々筋違いだと感じます。

確かに叩くのは良いことではありませんが、「叩かれたくなければ叩かれない結果」を出せば良いのです。結果も出せないのに「叩かれたくない」というのはただの甘えであり、重い責任を背負っている立場の人間が絶対に言っちゃいけない言葉なんです。

だから私は思うのです。

「叩かれたくない」とか言っている経営者は、優秀ではないなと。

確かな結果を出せば叩かれることがありません。経営者が叩かれるのは「結果を出していないから」です。

結果を出していないのは誰が悪いのでしょうか?

叩く人が悪いのでしょうか?

違いますよね、結果を出せない自分が悪いのです。

そもそも「叩かれることが嫌」という思考そのものが弱いのです。

叩かれたら確かに傷つきますし、良い気分になることはありません。ただ、叩かれることによって自分の弱点や短所を知ることができますし、「叩かれた経験をバネにして次に繋げていく」という建設的な発想も生まれてくるはずなんです。

少なくとも経営者は「叩かれてもへこたれないメンタル」がなければ務まりません。

一般人の方は別に構わないです。「叩かれるのが嫌!」と主張しても構いません。私は経営者が「叩かれたくない!」と言うな、と主張したいだけなのです。

叩かれたくなければ結果を出すか、叩かれない立場に身を置けば良いのです。

経営者という重大な責任がのしかかっている立場で「叩かれたくない」と望むのは不合理です。

「そこまで言うなら、お前は叩かれても構わないんだな?」と考える人もいらっしゃるでしょう。

はい、一向に構いません。

私がいくら「叩かれたくない!」と主張しても叩かれるものは叩かれますし、叩かれる原因は必ず自分の中に存在するのですからそれは叩く人が悪いのではなく、自分が悪いのです。そのため、私は叩かれることを受け入れますし、叩く人を悪だと思うことはありません。

今後伸びる会社に投資したければ「メンタルが強く、叩かれてもめげない経営者」が率いている会社の株を買ってください。

ベンチャー企業を立ち上げて上場を果たした経営者は大抵メンタルが強いので、成長株投資を実行するのに適しているのです。

 

【補足情報】

叩かれたことを無視する経営者も問題です。クレームが起きたときは改善する箇所をお客様が教えてくれたのと同じですから、積極的に改善するべきです。

批判を受け入れる経営者はとても優秀です。

それは悪いところを改善する意識が高いからです。長期投資で利益を出したければ、「叩かれることを受け入れ、確かな結果を出すことを目的にしている社長か否か」を分析する必要があるのです。


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