魅力的な社長は「他利」を重視している

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会社が発展するかどうかは「社長の能力と魅力」がかなり大きな割合を占めます。

いくら有望なビジネスを行なっていても、社長に魅力がなければ協力者を集めることはできません。


会社というものは組織になるため、「組織力を高めて業績を向上させる」のが1番良いのです。

かなりシンプルな結論ですが、大業を成し遂げたければ組織力を高めるしかありません。

1人の力には限界があるのです。

さて、社長の魅力という点ですが、私は「他利を重視する社長ほど魅力があり、人望が集まるという真実」に気づきました。

普通に考えてほしいのですが、あなたは自利を優先する人と他利を優先する人、どちらが魅力的だと思いますか?

ベンチャー企業の経営者が全て他利を重視しているわけではありません。「俺が儲かれば良いんだ!会社は俺のために存在し(持ち株比率は100%社長が保有)、会社の利益を高めるのが俺の収入アップに繋がる!」と公言している社長も実際にいらっしゃいます。

大抵、起業するのは「自分が儲けるため」です。

それが悪いとは一切思っていません。

私もお金を稼ぎたいですし、お金は欲しいと思っています。

 

ただ、「自分がお金を儲けるだけ」というビジョンを掲げても限界があるな、と感じます。

そもそもビジネスというものは「人様に価値を与えた結果、利益が得られる」のが一般的です。要するにお客様や人様のために役立つサービスを提供し、その結果利益を得るのがビジネスの本質になるのです。

しかし、「自分がお金を儲けることだけ」を考えるとどんどん利益追求路線に走ってしまいます。

自利を重視する社長が飲食店を経営している場合、「もっと稼ぎたいから食材の原価率を下げて、効率的に儲けるようにしよう」と考えるようになるのです。

それは違うでしょう!

 

誤解がないように申し上げますが、利益を上げるのはとても大切です。

利益がなければ会社が存続するのは不可能ですし、利益を高める戦略を実行して「成長」を成し遂げるのは本当に重要です。

ただ、「利益を上げるのが大切だからといって、本質的な価値(サービスの質を落とす)を低めるのは理にかなってないですよ」ということを言いたいのです。

魅力的な社長は「他利」を重視しているので、お客様目線で物事を考えることが可能です。

お客様がもっと喜ぶサービスを提供するためにどうしたら良いのか、常日頃から考えているから優れた商品(サービス)を販売することができるのです。

しかし、自利を重視する社長は「利益」が1番重要になるため、本来1番重要である「サービスの質」を落とすことが多いのです。

そんな経営をしている会社に未来はありません。

競争が熾烈化したらどんどん淘汰されていくでしょう。お客様が求めているのは「本質的な価値(例えばクッキーなら、クッキーが美味しいなど)」ですから。

他利を優先する社長は大義を抱いていることが多いです。

例えばユーグレナ(2931)の出雲社長は「世界の食糧危機を救う」というミッションを掲げて会社を経営しています。


これは完全な他利ですよね?

現在、ユーグレナの株は非常に割高です。割安性は全くなく、多くの投資家が注目して支援しているからユーグレナの株は高いのです。

事業に将来性があるから株を買っているという人も多いと思いますが、「出雲社長のミッション、信念に共感し、応援したいから株を買っている」という人も多くいらっしゃいます。

CYBERDYNE(7779)の山海社長も同じです。

山海社長は自社開発したロボットを通じて「多くの人々を救いたい」と公言しています。

この言葉に嘘、偽りはないでしょう。ただ儲ける目的でロボットを開発を成功させるのは不可能に近いからです。儲けることだけを考えるのであればロボットを開発する必要はないからです。

他のビジネスを行なっても十分儲けることができます。

出雲社長や山海社長は「他利を満たす大義」を掲げています。だから魅力があるのです。

「いや、俺は自分が儲けるために会社を経営しているんだ!」と堂々と述べる社長と、出雲社長や山海社長と比較してどう思いますか?

どちらに魅力を感じますか?

 

何度も言いますが、ビジネスというものは「多くの人に役立つサービス」を提供することが重要です。

多くの人に役立つ価値を与えたければ、優秀な協力者を集めるのが必要不可欠になります。

「自分がお金儲けしたい!」と考えている自利的な社長と、「人々の役に立つために貢献したい」と述べている社長が率いる会社、どちらが優秀な人材が集まりやすいと思いますか?

ここは誤解して欲しくないのですが、「金を払えば優秀な人材が集まる」という発想はありえないと思っています。

お金を重視するのであれば大企業に就職すれば良いのです。ベンチャー企業や中小企業が大企業を超える給料を払うのはほぼ不可能です。

しかし、大義、他利を重視している社長はその人のビジョンや人間的魅力が長けているので優秀な人材に支援して貰うことが可能です。

クックパッド(2193)という会社も最初は全く儲からず、社員の給料は毎月5万円でした。

お金だけを重視するのであれば「毎月5万円で働く」というのはありえないでしょう。

それでもクックパッドの創業者を支援したいと願い、「多くのお客様に役立つ」という理念に共感している人は毎月5万円の給料でも働いてくれるのです。

これが「自分が儲けたいから、あなたは給料5万円ね」と考えている社長だったら、絶対に優秀な人材が少ない給料で働いてくれることはありません。

ベンチャー企業でも大手企業へと進化する会社の大半は、「社長が他利を重視している」という特徴があります。今後の成長力に期待できる会社の株を買いたければ社長の理念、考え方にも注目してください。

「本気で世の中の人のために働いている社長」は大成長を成し遂げる可能性が高いです。

大企業へと昇華した会社のほとんどは「社長が他利を重視している」という特徴があるのです。


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