根拠のない自信はなぜ最強なのか

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投資家、経営者に必要なのは根拠のない自信です。

あなたもご存知の通り株式投資は一人で行うのが基本であり、全ての決断を自分一人で決めなければいけません。投資する際も自分に自信がないと株を保有し続けることはできませんし、自分に自信がないと会社や経営者を信じることもできません。

自信は理由があって発生するもの、根拠のない自信よりも根拠のある自信の方が優れていると考える人が多いのですが、実は逆なのですね。

根拠のない自信が一番優れているのです。


出典 www.christlewisbooks.com

もちろん、株式投資をするにあたって株価が上がる根拠と業績が伸びるロジックをしっかり考えるのは大切になりますが、自信というものは理由がある自信よりも根拠のない自信の方が良いのです。

何故かと言うと根拠がある自信は、その根拠が崩れてしまうと自信まで崩壊してしまうからなんですね。

仕事でもよくあるのですが、「自分は努力家だ! 努力の量では誰にも負けないから結果にも自信がある!」という人がいたとします。これは明らかに「努力」という根拠のある自信に該当します。

これは一見良いことのように思えるのですが、実はとても危険なのですよ。

人間は他人と比較して自分の存在価値を決めるのが普通であるため、自分より労働時間が長い社員がいれば一気に自信が崩れ去ります。つまり、根拠のある自信というものはその根拠が根本的に崩れ去ってしまうと自信すらも失われてしまうのです。

その点、根拠が無い自信は良いのです。

そもそも根拠が無い自信とは、「自分だったらできる。自分だから成功することができる」というものです。要するに理論に基づいた自信ではなく、ただ単に自分が行うから上手くいくという根拠しかないので他者との比較で自信が崩れ去る心配がないのですね。

根拠のある自信は「他者との比較」が原点となりますが、根拠のない自信は「自分自身」が原点となるのです。そのため、どんなに凄い実績を出した人や天才がいても怯むことはありません。なぜならば根拠が無い自信を抱いている人は、「自分自身」を信じているからです。

これは恋愛にも活用することができます。

余談になりますが、モテる人とモテない人の差はなんでしょうか? こういうことを聞くと年収だの顔だの様々な回答を得られるのですが、根本的には自信だと思っています。

自信があるから行動を起こすことができる。女性を口説くことができるのも自分に自信があるからです。で、いくらブサイクでも自信がある人は「自分がモテる」ということを信じて疑わないから実際にモテてしまうのですね。

経営でも同じ理論を述べることができます。

若くして上場企業を築き上げた経営者は大半が自信家です。そもそも自信家でなければ若いうちに起業することなんてできないんですね。若いというのは大きな大きな財産ですが、実績がないという弱点も抱えています。

若いうちから実績を出している人はほぼ皆無です。

であるため、若い内からビジネスを行なって精力的に活動したいと願うのであれば「根拠のない自信」を身につけるしかないのです。

ある程度年配の人は今まで培ったノウハウや実績などが存在するため、「根拠のある自信」でも上手くいくことが多いのです。例えばJALを再建した稲盛和夫さんなんかそうですよね。


出典 business.nikkeibp.co.jp

稲盛さんは京セラなどで指揮を振るった日本を代表する名経営者ですが、JALが経営危機に陥っているとき「JALを再建する」という目的で社長に就任しました。この際に稲盛さんは多くの人から反対を受けており、「今まで築き上げた素晴らしい功績に泥を塗ることになる」と言われていたのです。

結果を言ってしまうとJALは経営再建を果たすことができるのですが、これは稲盛流のアメーバ経営が上手くいったからです。

稲盛さんは「自分はJALを再建することができる」と自信を抱いて経営者の座につきました。しかし、その自信はどこからきているのかは分かりません。

稲盛さんほどの実績がある人だと根拠がある自信でも良いのです。

なぜならばアメーバ経営は京セラなどで実践した戦略であり、確かな成功例があるからです。その成功例を元にJALでもアメーバ経営を行い、経営再建を狙うというのは「根拠がある自信」だと言えるでしょう。

でも、皆が皆、稲盛さんじゃないんですよ。

根拠がある自信でも良いのは稲盛さんクラスの一部の例外です。若者や一般人は根拠が無い自信で良いのです。なぜならば稲盛さんのように誰もが認める実績なんて残しているわけがないんですから。

特に若者なんてそうです。

若者なんて実績もなければ経験もない、評価すべきところなんか意欲とかやる気とか、その点くらいしかないのです。若者に実績や経験を求める会社も少ないでしょう。それは若者の段階でベテラン並の経験を求めるのは非効率的であり、不可能に近い望みだからです。

だから若者が株式投資を行う際に重要となるのは「根拠のない自信」です。株価が上がるという根拠を抱きつつ、投資自体は自信だけを信じる。「自分が投資している株だから絶対にそのうち株価が上がって当然だ」と思えるくらいが一番良いですね。

私自身はどうかというと、超がつくほどの自信家です。

理論を重視する部分もありますが、根本的には「根拠のない自信」を抱いているのですね。例えば特定の株に投資しており、株価が暴落したとしても「私が投資しているから絶対に株価は上がるはずだ。私の銘柄を見る目は確かだから」という形で納得しています。

これは人間関係でも同じことが言えます。

私みたいに「根拠が無い自信」を根本的に抱いている人間は、株式投資に限らず他のことに関しても自信を発揮します。

例えば私のメールボックスにはたまに罵声や批判メールなどが送りつけられるのですが、私はそれは「愛」だと思っています。

「あなたはバカだ。頭が悪い」というメールも送られたことがありますが、そもそもこんなメールを送っている時点で私のことが好きなんですよ。

だってそうでしょう??

本当に嫌いだったら目に入れるのも嫌なはずです。関わることすら拒否するのが普通の人間です。それをわざわざ頼んでもいないのにサイトの隅々までチェックし、記事をしっかり読み、労力をかけてまで暴言メールを送ってくるところを見ると「私が好きで仕方ないんだな」としか思えません。

愛の反対は無関心という言葉があるとおり、本当に嫌いだったら視野に入れることすらしないんですね。

でも、非難や悪口を言ってくる時点で私のことが気になっており、言い換えればそれは好きなのと同じなんですよ。関わりたいからそんなことを言ってくるのです。これはまさしく愛でしょう。

こんなことを恥ずかしげもなく言えちゃうのも私が自分のことが大好きであるからです。

そう、根拠のない自信を抱きたければ自分を好きになるしかないのです。自分は人から好かれて当然の人間、その価値がある人間、むしろ私と関われる人はそれだけで幸せだという不遜とも言える自信を抱いた方が良いんですよ。

自分のことが好きだから自分を信頼することができる。自分を信頼することができるから、物事をポジティブに捉えることができる。これは物凄く大きな財産なんです。

株式投資を行っていても自信がない人が多いのですが、根本的な原因を述べてしまえば「自分のことが好きではない」ということが大半です。自信を持って投資したければまず自分のことを好きになり、根拠のない自信を抱くのが一番良いのです。


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