働かないで暮らすのは実は辛いことなのか?

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早期リタイアを目指している人は多くいらっしゃいます。

私自身は早期リタイアしている人を馬鹿にするつもりは全くなく、「労働から開放されて自分の好きなことをする」というのはとても良いことだと思っています。しかし、働いている間は「働かないで生活したい」と望むのが普通ですが、どう考えても働かないで暮らすのは精神的に辛いと思うのです。

中には働かないで生活しても全く苦ではないという人がいらっしゃいますが、逆にこういう人の方が珍しいのです。人は働くことを本能的に望む生き物だと私は思っており、日々働かない生活を過ごしていたら精神が病む可能性が高まると分析しています。


出典 http://consultant.en-japan.com/enquete/report-59/

上記のデータはエン転職コンサルタントが収集したデータになりますが、ご覧の通り、働かないで生活できる場合でも「働くことを望む人が全体の84%を占めている」という事実に気づきます。

私はこのデータを見て当然だなと思いました。労働は国民の権利だとか、働いて国の発展に貢献しなければいけないとか、そういうことを述べたいのではありません。「労働しないと人間は不幸になることが多い」と私は考えているのです。(勿論、個人の価値観によりますので、働かない方が幸せという人もいらっしゃると思います)

多くの人が働くことを望むのは社会的関係を維持するためではないでしょうか。

はっきり言って働いていない人間に社会的価値など存在しないのです。働いていない人間に対して積極的にコンタクトを取りたいと望む人は少ないですし、「働いていない人間と仲良くしたい」という人も少ないでしょう。

働いていなければ社会に貢献するのも難しくなります。

また、充実感を得る機会も極端に減少します。働かないことが充実だと考える人もいらっしゃいますが、そんなのは働かないで1ヶ月も経てば今の生活に慣れるため、充実感というものは完全に払拭されるのが普通です。

人間は集団的意識の高い生き物であるため、社会に属し、社会に貢献する生き方を継続した方が心が満たされやすいという特徴があります。

それは私も同じで、社会と完全に離れて生活するのは苦でしかありません。例えば「これから全く働かないで良いよ。本を読んだりゲームをしたりして、働かないで過ごせば良い」と言われてもあまり嬉しくないでしょう。なぜならば自分の力を通じて社会に貢献することが不可能になるからです。

人が本当に充実感を得られるのは「社会に貢献しているという自覚が生まれたとき」ではないでしょうか。

働くことによって人々との繋がりが保たれ、自分が社会の一員であることを自覚することが可能になるのです。しかし、全く働かないでいると誰も自分を必要としてくれず、人間的魅力も低下し、完全に孤独になってしまうので働かないで生きる選択肢は相当精神的に辛いと私は考えています。

株式投資だけで生活するというのは夢があるように思えますが、趣味程度でも良いので働いて社会との接点を保ち続けるのが賢明だと思います。

「全く働かなくても良いが、誰も自分を必要としない、社会も自分を必要としない」というのはかなり辛い状況です。人間が1人死んだところでこの社会は問題なく回ることができるため、そもそも社会は自分を必要としていないという意見も一理あるのですが、社会との接点が絶たれてしまうと生きていくのが辛くなります。

仕事を辞めて何もすることがなく、近所の公園でゲートボールをしているお年寄りを見る限り、「働く必要がない、働く場所がないのは実は辛いことではないか……」と本気で思えるのです。


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