自分の正義を押し付ける人間は投資家に向いていない

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自分の正義を押し付ける人は株式投資に向いていません。

 

そもそも正義とは何でしょうか。


私は正義は複数存在するものだと思っており、絶対に正しい正義はありえないと考えています。戦争が起きるのも双方に異なる正義が存在しているからであり、「正義を掲げているから正しい」というのは完全な誤りであることを理解しなければいけません。

 

多くの人は「1つの正義」だけを信じる傾向があります。

 

過去、戦争が起きたときは国ごとに異なる正義が存在していました。

 

侵略戦争を行なう国は「自国をもっと発展させるために領土を広げる」という正義を抱いていましたし、防衛戦争を行なう国家は「自国を侵略者から守るために戦う」という正義を掲げていました。

 

正義は1つではないのです。

 

人間の考え方も一緒で、1つの考えが絶対に正しいというのはありえません。

 

例えば株式投資では「損切りが大切」と述べる人もいらっしゃれば、ウォーレン・バフェットのように「損切りはするな」と主張する投資家もいらっしゃいます。

 

手段や考え方で「絶対に正しい」と言い切れるものは1つもないのです。

 

私は損切りを否定している人間ですが、損切りする人が悪いと言いたいわけではありません。

 

損切りすることによって資産の減少リスクを回避し、すぐに株価が上がりそうな株に乗り換えて売却益を得るのは立派な投資手法の1つです。この世に絶対に正しいことは存在しないのです。

 

しかし、自分の正義を押し付ける人間は「自分の思想や行動を正しい」と勘違いしているから厄介なんです。

 

何度も言いますが、この世に絶対に正しいものは存在しません。

 

神は本当に存在しているのかという問いに答えられる人はいるでしょうか。

 

宗教を信仰している方は「神はいる」と述べますし、何も信仰していない人間は「神はいない」と断言します。漫画家の青木雄二は「神なんか絶対にいない!」と主張し続けてきました。

 

私自身は神がいるのかいないのか分からないというのが本音になります。

 

1つだけ気をつけなくてはいけないのが「不明確な問題に対し、断言するのは危険」だという事実です。

 

私は普段、「人によって意見や考えは異なるのだから、常に相手の立場になって考えよう」と心がけています。

 

相手の立場をよく理解し、結果的に双方の利益が阻害されるのであれば関係が抹消されるのは仕方ないと思っています。これは恋愛でも人間関係でもビジネスでも何にでも通用します。

 

自分の正義を正しいと思い込み、正義を押し付ける人間は「1つの側面でしか物事を見ていないことが多い」ので、株式投資に向いていないのです。

 

株式投資で勝ち続けたければ多角的な視点で会社を分析する必要があります。

 

例えばあまり株に詳しくない人は「成長しているのに配当金を支払わない無配当株は悪」だと思っています。

なぜ悪かというと「配当金を支払う余力があるのにも関わらず、株主に配当金という形で利益を還元しないのは株主を軽視している証拠だ」というのが言い分になります。

 

これってどうなんでしょうか。

 

ホリエモンもライブドアを率いていたとき、配当金を出さないことで既存株主から滅茶苦茶叩かれていましたが、「配当金を出さないから悪」という考えは明らかにおかしいのです。

 

成長企業は配当金を支払って支出を発生させるくらいなら「会社が成長するための再投資」に資金を利用し、会社価値の増大に努めた方が効率が良いのです。

 

会社の価値を拡大させて結果的に株価の向上を成し遂げれば「立派な株主還元」になります。

 

このように、「無配当株は悪」という固定観念を抱いていると「配当金を支払わないメリット」を理解することもできなくなり、視野が狭くなる原因になるのですね。

 

正義に関しても同じで、1つの正義が絶対に正しいと思い込んだ時点で自分の視野が縮小されます。

1つの視点でしか物事を判断することができないのは大変危険で、投資家として失格であることを理解しなければいけません。

 

優秀な投資家は「多角的な視点」を意識して会社や株を分析します。絶対に正しいものはないと知り、自分の正義が本当に正しいのか疑って生きるのが賢明になります。


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