ハードに長時間働く経営者ほど投資価値が高い理由

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投資先の経営者が優秀か否か一発で見抜く方法があります。

それはハードに長時間働いているかということです。

こういうことを聞くと、「また根性論か。精神論はもういいよ!」と思うでしょう。しかし、これは根性論でも何でもなく心理学的に実証されている事実です。

話はいきなり変わりますが、Twitter社のCEOが変わりました。Twitter社の新CEOは創業者のジャック・ドーシー氏です。


出典 matome.naver.jp

私はドーシーに全く期待しておらず、むしろこの記事を見て「Twitterはこれから先も赤字続きだろうな」と思いました。

>もう1つの懸念材料は、かつてドーシーがツイッターのCEOを務めていた時の仕事ぶりだ。仕事よりも、ヨガやファッションなどの趣味に走り、マネージメントは最悪。結局、ボードメンバーから解任されたほどだ。その当時は数十人だった社員は今では4000人を超え、支社も利用者も世界中に広がっている。ビジネス立て直しの必要性に直面しているツイッターをまとめていく力があるのか。これが、ドーシーの能力を疑問視する人々の見方である。

出典 ツイッターのCEOは創業者のドーシー氏で決着再び成長軌道に乗れるのか?

今のドーシーの仕事振りは分かりませんが、昔と同じようにヨガやファッションの趣味に走っているのであれば見込みはないと思います。

CEOがそんなんじゃダメでしょう!

なぜダメなのかと言えば理由は色々ありますが、一つ目は出典記事で書かれているように「社員のモチベーションが減る」という点ですね。

やっぱり経営者というものは集団や組織の代表であって、その代表がダラケていると組織もダラケてしまうのです。楽天がガシガシいってガシガシ売上を高めているのもトップが精力的だからですよ。三木谷さんがハードワーキングをこなしているから楽天は組織全体がハードなのです。

経営者がハードワーキングだと下も感化されて、意識の高い人達が集まる。

これがハードに長時間働く経営者の利点です。昔、ワタミ(7522)は持続的に業績を伸ばし続けてきた成長企業ですが、なぜワタミが成長できたかというと渡邉美樹さんがハードワークだったからですよ。

トップがハードに働くから下もその意識が伝染する。社員にハードワーキングを押し付けなくてもトップが精力的に働いているだけで社内のモチベーションは上がるのです。人間はそういうものです。

逆にトップがしっかり働いていないのに社員が働きまくっている状態だと不平不満を感じます。

あと、ハードに働いているか否かで仕事に対するモチベーションが分かりますね。サラリーマンは「やらされて働いている」ということが多いのであてにならないのですが、自分でビジネスを行っている人や経営者は自分から働いているので後は労働時間の問題なんですよ。

当然のことながら労働時間は長ければ長いほうが良いです。

誤解しないで頂きたいのは、これは経営者やビジネスを独自で行っている者のみに通用する法則です。サラリーマンには当てはまりません。私は勤め人に対して「労働時間は長くなきゃダメだ!」ということを言いたいわけではありません。

経営者は長時間働かなきゃダメなのです。

そもそも人はなぜビジネスを行うのでしょうか?

これは人によって異なりますが、大抵が儲けたいからです。儲けたいのであれば儲けるための仕組みを作れば良い。仕組みを作った後にダラけるのは良いのですが、そんな人間や会社はほぼ必ず淘汰されるのでこの際どうでも良いです。

あと、儲けたいとかいう理由だけだと絶対にモチベーション続かないんですよ。

ここがポイントです。この記事の本題はここからです。

私がなぜ「ハードに長時間働く経営者ほど投資価値が高い」と言っているかというと、内発的動機づけがしっかりしているケースが多いからです。

20世紀前半はスキナーという心理学者が「報酬を貰うのが一番モチベーションアップに繋がる」と提唱していました。これがいわゆる行動主義です。


出典 ja.wikipedia.org

しかし、心理学者のデシは「それは違う。報酬を貰ったら満足するしそれで当たり前になるパータンも多い。本当は内発的動機づけが人間のモチベーションの根本ではないか」と考えたのです。

結論から言ってしまいますが、デシの方が正しいのです。

いくら働いてもモチベーションが落ちない人がいます。例えばAppleのスティーブ・ジョブズやリブセンス(6054)の村上太一社長は仕事が大好きと公言しています。だから私は村上太一社長を高く評価しているのです。

ジョブズは晩年、年収1ドルで働きました。

なぜ年収1ドルでモチベーションを高め続けることができたのか?

それは外発的動機づけではなく、内発的動機づけだからです。人間は金銭や名誉を目的とした外発的動機づけを原点に動いていると絶対にやる気は落ちるのです。良いですか、これは絶対です。

内発的動機づけはどうか?

「自分がやりたいからやる!」という内発的動機づけは最強です。他者から強制されているわけではないからモチベーションが持ちますし、心理学では「外発的動機づけよりも内発的動機づけの方がモチベーションが持つ」というのが主流です。

だからジョブズは年収1ドルで働き続けたのですよ。ジョブズだけではありません。日本航空を再建した稲盛和夫さんも無給で社長を務めました。


出典 www.snipview.com

無給ですよ!

もし、スキナーの行動主義論が正しかったらジョブズや稲盛さんの存在は矛盾しているのです。人間の本質的なモチベーションの原点は「内発的動機づけ」であり、内発的動機づけを減点として動いている経営者が最強です。

だから私は「長時間働く経営者に投資しましょう」と言っているのですよ。

こんなの根性論でも何でもありません。長時間働く経営者は仕事が好きだからモチベーションが落ちないのです。もしくは結果を出すのが好きなのです。

自分が行動して確かな結果を出し、満足する。これを目的としている人は完全な内発的動機づけで動いています。金銭や名誉を目的にしていないからモチベーションが続きます。

こういう人に対し、金銭や名誉、他者からの強制で動いている人が勝てる余地はありません。99%負けます。

自分は給料を受け取らないで熱心に働き続けている人はほぼ確実に内発的動機づけで動いています。投資するならそういう人に投資した方が良いのです。

外発的動機づけが原点の人間は、内発的動機づけが原点となっている人間には勝てない。

他にも勝ち負けの要因はありますが、少なくともモチベーションという意味では内発的動機づけが圧倒的に優位です。優秀な経営者がいる株が欲しければ、「お金持ちになってもハードに働いている人」に投資することを推奨いたします。


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