株式投資で役立つ一貫性の法則

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心理学の1つとして、一貫性の法則というものが存在します。

一貫性の法則とは、自分の発言を貫き通そうとする法則のことです。自分で決めた事実に対して、逆らうことができないという法則が一貫性の法則になります。

例を挙げましょう。一貫性の法則は子供の教育に対しても使用することができます。

母親は家事を手伝ってくれない思春期の娘の扱いに大変困っていました。しかし、一貫性の法則をネットで知って、実際に試してみようと思いつきます。

「ねえ、部屋の掃除をきっちりする人って偉いと思わない?」

母親は娘に対して、そう問いかけました。娘も否定する理由は見つからないので、無意識のうちに暫定してしまいます。

「うん、そうだね」

「部屋を散らかしていると物がすぐになくなるし、気分も良くないよね。あなたは良い子だから関係ないけど……」

「良い子なのは認めるよ。で、何が言いたいの?」

「ちょっと自分の部屋の掃除してこない? 良い子なんだから、部屋の掃除もしっかりできるもんね」

こうなると娘は何も言い返せなくなります。人間は心理的に、自分が1度認めた発言を覆すのはとても難しいのです。これは一貫性の法則が働いている証拠になります。


これは株式投資でも応用することが可能です。証券会社の営業マンは個人投資家に対してセールスすることが多々あるのですが、これは一貫性の法則を利用していることが多いのです。

「今の時代、やはり不労所得を得て効率的に稼ぐべきですよね」

「確かに、不労所得はあった方が良いね」

「実は配当利回りの高い株があるのですが、知りたくないですか? 不労所得も得られますよ」

このように、1度相手を暫定させてセールスに引き込む作戦を取ることができます。これは一貫性の法則が働いているので、「不労所得はあった方が良いね」と認めてしまった客はセールスを断りにくくなるのです。

人間は自分の発言に矛盾が生じないように行動する習性があります。

この一貫性の法則は株式投資を長く続けるために利用することが可能です。その方法はとても単純で、知人や家族に対して「俺は株の長期投資を始めるぞ!」と宣言すれば良いのです。

人間は1度決めたことをやり通す特徴があるため、他人に対して自分のやることを宣言するのはとても効果的です。自分の中で決意を収めるよりも、他人に自分のやることを宣言した方が物事は続けやすくなるのです。

逆に一貫性の法則が悪い方向に働いてしまうことも多々あります。それは先ほどのセールスのように、自ら暫定してしまった意見を覆すのは難しいという欠点です。

そのため、「この株は儲かるから長期保有するよ!」と周囲の人に宣言し、大きな含み損を抱えてしまった場合なかなか損切りできないという心理が働きます。

それは一貫性の法則が原因です。

最初に儲かるという前提で株を買ったのにもかかわらず、実際に儲からないケースが続いた場合、一貫性の法則が作用して「1度宣言した手前、株で儲けるまでやめられない」という人間の心理が働くのです。

一貫性の法則は良い方向に利用することもできますが、悪い方向に利用することも可能です。

一貫性の法則の特徴をよく理解し、株式投資を長く続けたい方は周囲の人に自分のやることを宣言すると良いでしょう。


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