人間は全て洗脳されているからプロパガンダ戦略が有効となる

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戦争を遂行するために実施されるのがプロパガンダ戦略です。


出典 fundo.jp

そもそもプロパガンダがなぜ行われるかというと理由は単純で、人々のやる気を高める効果を期待しているのです。日本でもアメリカでもソ連でもプロパガンダは実行され続けましたが、逆に言えばそれほどプロパガンダ戦略は有効だと言えるでしょう。

日本では悪名高い大本営発表によって戦果を偽った歴史がありますが、これもプロパガンダの一つです。

虚偽や誇張が含まれるプロパガンダと言いますが、正直言ってプロパガンダで注目したいのは情報の信憑性じゃないんですよ。そりゃあ確かに情報の発信元がしっかりしているホワイトプロパガンダを行うのが望ましいのは確かですが、ブラックプロパガンダの方が有効であれば後者を選択しても良いのです。


プロパガンダで求められるのは「士気を高める効果」です。

適切な理論と比較して精神論が勝ることは絶対にあってはいけないのですが、スパイスとして精神論は非常に高い効果を発揮するのは事実です。

ソ連はドイツの侵略に苦しめられていた際、兵の練度も武器も不足している状態に陥っていました。武器も足りなければ練度も乏しい。有効な集団戦略を取れなかったソ連が積極的に採用したのが突撃なんですね。


出典 blog.livedoor.jp

これは現代ビジネスにも繋がるのですが、精神論一辺倒に偏るのは「それ以外に有効な手段がないから」なんですよ。

ソ連も無謀な突撃を繰り返していたのは兵の練度不足と武器不足という苦しい台所事情があったからです。

スターリンの粛清によって有能な人物がこの世から消え去り、適切な指揮できなくなったという事情もありますが、どちらにせよ「追い詰められているから精神論に走る」というのは昔も今も変わらないのです。

ソ連は突撃を繰り返して大損害を生み出しましたが、突撃する前に重要となるのがプロパガンダなんですね。

プロパガンダの性質は「士気を上げる」というものであり、士気を高めて兵士を突撃させて少しでもドイツ軍に打撃を与えようとしたのです。

で、重視したいのはプロパガンダの情報の正しさではなく、「いかに士気が上がるかどうか」なのです。プロパガンダに限った話ではないのですが、この世は何が正しくて何が間違っているのか分からない世の中です。

言い換えれば我々は全員洗脳されているのです。

アフリカの子供に寿司を見せても食べたいとは思いません。しかし、日本人である我々が寿司の画像を見たら食べたいと思うでしょう。

これ自体が洗脳なんです。

「寿司=美味しい」というイメージが染み付いているから、寿司の画像を見たら食べたくなるのです。つまり人間は今まで蓄積した知識で思想が決まり、その思想も本当に正しいか間違っているかなんて誰にも分からないのです。

なぜならば洗脳されていない人間なんていないのですから。

情報を入手し、積み重なった情報を経て自分の思考を作り出す人間という生き物は皆全て知識の奴隷です。だからこそプロパガンダ戦略は有効なのです。

プロパガンダの基本は「しっかり働いてくれるために勇気を持たせること」です。つまり提供する情報は常にポジティブで希望溢れるものでなければいけません。

これが完全に洗脳なんですよ。

人間は洗脳される生き物であるという原則に基づき、国家や組織が有利になる情報だけを提供し続けるのは絶対に有効です。(今はインターネットによってそれも難しくなりましたが……)

だからプロパガンダ戦略は全世界でなくならないのです。

情報によって思考が決まる人間という生き物の本質を分析すると、プロパガンダは非常に効果が高いことが分かります。

メイテック (9744)を創業した関口房朗氏は、『金持学』で「優秀な経営者に必要なのはプロパガンダができることである」と書いていましたが、歴史を見たらこの言葉は正しいんですね。


出典 news.livedoor.com

普通に考えて欲しいのですが、常日頃から前向きな発言を繰り返している社長と、経営に疲れてどんよりとしている社長、どちらの方が希望が持てるでしょうか?

大切なのは希望を抱くことであり、希望があるから仕事のモチベーションも高めることができるのです。

とある一部の会社ではバカみたいな朝礼を実行して「天下を取ります!」だの、「店長になるのが私の夢です!」だの、アホみたいに社員に叫ばせていますがこれはこれで有効なプロパガンダ戦略なんですね。

組織からすれば働く人間のモチベーションは高い方が良いに決まっています。だからこそ常にポジティブで前向きな発言だけをさせようと心がけるのです。その結果が宗教じみた朝礼であるのは間違いないのですが……。

とはいえ、人間は情報を選択することができる生き物なので、プロパガンダを通じて組織の利になる情報だけを流しまくるのは非常に有効です。

現代ビジネスでもプロパガンダ戦略は非常に重要となるのです。

むしろプロパガンダは絶対に行わないとダメです。情報を発信しなければ理解者を集めるのは不可能ですし、プロパガンダの質が全体のモチベーションに関わってくるのは事実であるため、プロパガンダを上手く行っている会社は投資する価値が高いと言えるでしょう。

情報操作は今の時代でも頻繁に行われていますが、逆に言えばそれほど情報操作、印象操作は効果的という証になります。

プロパガンダを制するものが時代を制するのです。


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