何年も値上がりしない投資先はどうする?

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先日、このようなお問い合わせをいただきました。

「お世話になります。以前お礼のメールを送らせて頂きました、高橋(仮名)と申します。返答下さりましてありがとうございました。実は岡本様に少し聞きたい事がございまして、またメールさせて頂きました。

自分の中で長期投資のルールを確立させて、それに沿った株式取引を行っているのですが、やはりまだ始めたばかりなので少々不安になるところがあります。

岡本様はもし仮に自分が買った株で、分配金と値上がり益の両方を狙う株を保持したとして、今後何年も値上がりしない投資先だったらどうされますか?

実はバリュートラップの懸念がどうしても払拭出来ないので、教えて頂けたらと思います。よろしくお願いいたします」

結論から述べてしまいますが私の場合、「今後何年も値上がりしない投資先でも問題ない」のです。


分配金は配当金のことを指していると思うのですが、こちらは自分の採用する戦略によって保有するか売却するかを決めるのが良いと思います。

配当金と値上がり益の両方を狙うというのは決して悪い手段ではありません。しかし、この2つの利益は実は相反しているのです。

どういうことかと言うと、株価が値上がりしたときに株を売った場合、この利益は「1回限りの利益」に限定されてしまいます。当たり前のことですが、株は1回売るとその後は配当金を受け取ることができません。多分、高橋様は「株が値上がりするまで配当金を受け取り続ける戦略」を実行していると考えられますが、この方針は実に良いのです。

バリュートラップの意味が分からない人のために解説すると、バリュートラップとは株価が割安に見えるのにもかかわらずその株価が適正だったということを言います。ずっと安い株価を維持しているように見えるのをバリュートラップと言います。

確かに配当金と売却益の両方を狙う場合、バリュートラップ株を掴んでしまうのは痛手でしょう。配当金収入は期待できても、株価が値上がりしないので売却益を狙うことができないからです。

しかし、それで良いのではないでしょうか?

私は2011年に川本産業(3604)という株を買いました。

実はこの株はバリュートラップに該当する株で、全然株価が上がらなかったのです。しかし、逆に言い換えればバリュートラップ株は「株価が安定している」という利点があるので、配当金を受け取り続けるのに適した株であることに気づきます。

結局私は川本産業株を保有し続けて多額の配当金を得た後に株を売却し、売却益を得たのですが結果的にこれで良かったと思っています。売却益が期待できないのであれば、配当金収入でカバーすれば良いのです。

川本産業は2部上場ということもあり、注目度の低い株に該当していました。保有している株の出来高が低い場合、もしかしたらバリュートラップ株ではなくただ単に「注目度の低い株」という可能性が考えられます。

その場合、投資家から注目を集めれば株価は上昇するのでバリュートラップについて心配する必要はありません。

売却益と配当金を両方狙う戦略を採用するのは良いことですが、どちらかの利益が破綻した場合も想定することをお勧めいたします。

配当金は貰えるけど株価が値上がりしない場合、私だったら「気にしないで長期保有する」という手段を選択します。長期保有すればするほど配当金が多く受け取れるので、株価が全く上がらなくても問題ないのです。

また、売却益と配当金収入が期待できる株にもう1つ条件をつけるのはいかがでしょうか。

それは「高利回り」という条件です。

高い配当金を払い続けてくれる株であれば株価が上がらなくてもストレスは溜まりません。むしろ、株価が上がらない方が長く配当金を受け取ることができるので結果的にリターンが大きくなる場合も多いのです。

バリュートラップ株でも儲けることができるのであれば、全く問題はありません。株価が値上がりしない場合、売却益ではなく別の収入に頼れば不安は消え去るでしょう。


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