ブラック企業は潰れれば良いと思う

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私はブラック企業が基本的に嫌いです。


出典 blackcompanystudios.co.uk

このような記事を見つけました。

 

>「たかの友梨」は、1978年の創業以降全国124店舗を展開、従業員1047人(2013年9月時点)、売上高160億円(同月期)のリーディングカンパニーである。

代表取締役の髙野友梨氏は、「カリスマ美容家」として、テレビのバラエティー番組等に数多く出演している。
しかし、現場で働く従業員の労働環境は過酷なものである。従業員の多くが、1日に12時間程度働かされ、その間休憩をほとんど取れていない。また、休日も規定通りに休めず、有給休暇も取得できない。そうした過重労働にもかかわらず、残業代・休日手当は適切に払われていなかった。
2014年8月、仙台労働基準監督署は、たかの友梨仙台店に対し、タイムカードの記録と警備記録のズレを指摘し、残業代未払い分の精算をすることや、適切に休憩を取れる措置を取ること、有給休暇を労働者の希望通りに取らせることといった、行政指導・勧告を出している。
ところが、労働組合の公表したところによれば、社長の髙野友梨氏は、労基署に通報した従業員を長時間にわたり

「労働基準法にぴったりそろったら、絶対成り立たない。潰れるよ、うち。それで困らない?」などと詰問し、その従業員は精神的ショックで出勤ができなくなってしまったとのことである。しかし、会社はその事実を認めようとしていない。

出典 http://blogos.com/article/93825/

 

たかのさんは「労働基準法を守ると会社が成り立たない」と述べていますが、感情論抜きで言及するとこれ本当に正しいんですよ。

 

日本ではブラック企業問題が多発していますが、結局ブラック企業がなくならないのは「労働基準法を守ると適正な利益を得ることができなくなるから」なんですね。

 

ブラック企業が存在するのは「市場環境が厳しい」というのが1番の理由として挙げられます。

 

法律を守って経営を続けていると会社が成り立たないから、サービス残業を強制したり休憩を与えなかったりして「社員に過酷労働を強いて利益を得る」というビジネスモデルを築くのです。

 

要するにブラック企業が経営を成り立たせているのは「従業員を駆使して人件費を減らす手段」を活用しているからであり、正攻法で勝負したら負けるんですよ。

 

だから弱い立場の人間は犠牲にならなければいけないのです。

 

ブラック企業は人材の使い捨てが当たり前ですが、ブラック企業が望むのは「文句を言わない人材」です。

 

労働基準法に則った待遇を要求する社員は全て追い詰められる運命を背負っています。(会社にとって邪魔な存在だから)

 

「ブラック企業はブラック化しないと利益が出せない」という事実を理解した上で私の意見を語りますが、ブラック企業は資本主義の原理に従って淘汰されて欲しいですね!

 

経営者の仕事とは何か?

 

経営者はビジネスモデルを生み出し、経営戦略を定めるのが仕事です。

従業員を雇っているのなら「社員の労働環境整備」も行なわなければいけません。利益を出して会社を存続させるのが経営者の役目です。

 

それは良いのですが、「そもそもブラック化しないと利益が出せないビジネスモデル」って本当にどうなんでしょうか?

 

それを言ってしまうと外食企業の大半がダメということになりますが、下の立場の人間を蔑ろにする経営が現代社会で主流を占めているのが理解できません。

 

いや、分かりますよ。ブラック化した方が効率が良いということも。

 

ブラック企業として法律を守らず、「従業員に過当労働を要求して残業代を払わない」という選択を下した方が人件費が削減できる事実もよく理解しています。

 

でも、そんな経営を続けても従業員の方が幸せになる可能性は低いですし、そもそも労働者は「労働の対価として賃金を受け取る存在」なので、その前提を根本から覆すブラック経営は論外だと思うのですが。

 

でも、資本主義社会の原則に照らし合わせて考えるとブラック経営は正しいんですよねぇ……。

 

資本主義社会は「資本を持った者が強くて偉い社会」です。

 

資本家が労働者を搾取し、労働者から利益を貪りとることによって資本家は栄えるのです。

 

投資家の立場になって考えたら分かりやすいです。

「ウチはホワイト経営を実現しています! 社員の幸福度第一ですが、利益はあまり残らないので配当利回りも低いです!」と公言している会社。

 

「ウチはブラック経営を行なっています! サービス残業も当たり前のように要求していますが、その分利益は沢山出ている状態です。株主に対しても配当金を沢山支払うことが可能です」と述べている会社。

 

どちらが投資先として魅力的だと思いますか?

 

大半の人は「後者」と言うと思います。

私も同じです。

株主の立場からしてみればブラック経営とかホワイト経営とかはどうでも良いのですね。どちらでもいいから「とにかく利益を高めて配当金を増やしてくれ!」というのが株主の望みになるため、ブラック経営で躍進しているのであればブラック企業の株を買うはずです。

 

結局、ブラック経営というのは「資本家だけが得をする体制」になるのですよ。

 

ただ私は、「経営者は自分が成功を掴むために労働者を犠牲にしても良いのか?」と疑問を抱いています。

 

先ほど「経営者の仕事はビジネスモデルを編み出すことだ」と述べましたが、これは事実です。

 

人を雇うのであれば雇うなりの責任が発生しますし、その人の人生を支えるつもりで会社経営に取り組まなければいけません。

 

で、「ブラック経営することが前提のビジネスモデル」が本当に優れたビジネスなのかという疑問が生まれるのですね。

 

そもそもブラック化するというの「ブラックにならないと利益が出せない」という意味であり、この時点で事業の将来性がお察しなのですよ。

 

ホワイト経営を実現して利益を伸ばすのが1番良いに決まっているじゃないですか。「労働基準法を守って利益を出すビジネスモデル」を築いている証明になるのですから。

 

大体自分だけが豊かになり、人様に対して辛い労働環境を押し付ける心理が理解できない。

 

甘いと言われるのを覚悟で持論を述べていますが、ブラック経営をして「経営者だけが富む」というのは人として間違っています。

 

経営者も質素な生活を送り、労働者に対しても「今は我慢してほしい」という形で違法労働をお願いしているのであればまだ理解できますが、経営者だけが豊かになって社員の方々が幸福になれない経営は本当に善なのでしょうか?

 

資本主義社会の最大の問題点は「富む者はますます富み、弱い立場の人間は搾取されたままであることが多い」という事実です。

 

「労働基準法を破らないと経営が成り立たない」というのは社員が悪いのではなく、そんなビジネスを行なっている経営者の責任になります。

 

要するに経営者のビジネススキルが低いから労働基準法を破って経営を続けなければいけないのです。

 

ぶっちゃけた話、日本でホワイト経営を実現するのが厳しい事実は理解しています。

 

ただ、労働者を使い捨てにするビジネスを行ないたくなければ発展途上国で起業すれば良いですし、何も日本にこだわる必要はないのです。

 

リアルビジネスだと日本で行なった方が有利ですが、「会社を存続させたければ違法労働を押し付けなくてはいけない」というのは明らかにおかしいです。滅茶苦茶です。

 

「経営者は経営リスクを背負っているから、少しくらい甘い蜜を吸っても構わない」という意見も存在しますが、その理論と社員に違法労働を押し付けるのはまた別問題だと思うのですが……。

 

私が綺麗事を言っているのは自分でも十分過ぎるほど理解しています。

 

全ての会社がホワイト経営を実現すると倒産する会社は非常に多くなりますし、外食産業の場合だと「メニューの値段が上がってお客様の金銭的負担が増える」という結果が訪れるのも理解しています。

 

業界によってブラック経営が日常化しているのは確かな事実ですが、それを罪だと感じず開き直る態度は経営者としてどうなのでしょうか? 

 

私が「ブラック企業は嫌いだ」と公言しているのは、結局「経営者だけが利を得たい」という考えが丸分かりだから嫌なのですね。「ブラック経営でも社員を大切にする会社は存在する」という意見も存在しますが、洗脳されているだけじゃないですか?

 

投資家の立場で株を分析する場合、「利益を伸ばしている会社が良い投資先」だと考えて頂いて結構です。

 

弱者を食い物にする資本主義の原理が、現代社会でいつまで通用するか注目していきたいところです。


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