ヘイトスピーチ規制は経済の観点から見て良策なのか?

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自民党がヘイトスピーチ規制を検討しています。

ソース http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2285017.html

ヘイトスピーチとは、在日韓国人や中国人などに差別発言を繰り返すスピーチのことを指します。路上で韓国人の悪口を言ったり、「日本から出て行け!」と大声で叫んだりするのがヘイトスピーチの特徴になります。

ヘイトスピーチというものは非常に厄介なんですね。

在日韓国人だろうが、日本人だろうが、ビジネスを行なっている人は皆税金を支払わなければいけない立場です。

日本にはコリアンタウンと呼ばれる地域が存在しますが、コリアンタウンで商売を行なっている在日の人々は皆税金を収めて「日本経済に貢献している」という実情があります。

更に言えばヘイトスピーチを町内で行なわれてしまうと、「近隣で店を運営している人の営業妨害」に繋がるため、ヘイトスピーチが経済発展に役立っていると考えることはできません。

例えば吉野家の店の前でヘイトスピーチが行われた場合、お客様はそこから避けようとするので「吉野家の客数が減少し、利益悪化に繋がる」のが現状になります。

これは吉野家に限った話ではありません。


マツモトキヨシの前でヘイトスピーチが行なわれたらマツモトキヨシホールディングスの業績に悪い影響を与えますし、他の小売店も同様です。

ヘイトスピーチというものは、「差別そのものを目的とするのではなく、特定の店の前でヘイトスピーチを行なって業績を悪化させる手段」としても使用することができるのです。

そういう観点から見るとヘイトスピーチは「経済発展を阻害する大きな要因」になるため、投資家の立場から考えればヘイトスピーチ規制に賛成するのが普通です。

 

ただ、ヘイトスピーチを規制するのは「表現の自由に接触する恐れがある」ので、やみくもにヘイトスピーチを規制するのが本当に正しいことであるのか考えなくてはいけません。

私はデモや暴動が大嫌いな人間で、「デモを起こしている時点で非生産的な行動に加担しており、近隣の人々に迷惑かけているのによくドヤ顔することができるな?」とよく思います。


ただ、デモを行なう権利というものは表現の自由の1つとして保護されているため、「デモ自体が近隣住民に迷惑をかけるのは確かな事実だけど、法的に正当な手段を取っているのなら仕方ないね」というのが現状になります。

ヘイトスピーチが規制されれば微弱ながら「地域経済に良い影響を与える可能性が高い(ヘイトスピーチ撲滅によって近隣店の営業妨害を防げる)」ため、小売業の株を保有している人はヘイトスピーチ規制に賛成することが多いです。

 

私が問題だと感じるのはリアルでのヘイトスピーチ規制ではなく、「ネット上のヘイトスピーチの規制」です。

 

あなたもご存知かもしれませんが、インターネット社会というものは差別用語で溢れています。

特定の人種を馬鹿にする発言を繰り返したり、「日本国民は近隣諸国と比較して人種的に優秀である」とかいう訳の分からないことを述べている人が大変多いです。

日本人は元々中国大陸から移住してきた人間なので、ルーツは中国人ということになります。

国の文化、慣習が違うので中国人と日本人には大きな壁が存在しますが、「人種そのものに大きな違いがない」のは事実になります。

私は人種差別や特定の国に対する暴言を快く思うことはありませんが、ヘイトスピーチを規制することによって言論の自由が失われてしまわないか心配です。

 

ヘイトスピーチを規制していない先進国はアメリカと日本だけと言われており、世界的にヘイトスピーチを規制する流れが広がっています。

 

どの国にも良い点、悪い点は存在し、悪い部分を挙げたらキリがないのですが、ヘイトスピーチの問題点は「他国や民族の生活習慣、文化を徹底的に否定し、他者を傷つける行為」を平気で行なう点です。

ヘイトスピーチが不毛で多くの人に迷惑をかける有害な行為であることは間違いないのですが、果たして法規制を行なって言論の自由を狭めるのが「自由主義社会」に適しているのか問題です。

私は自由主義社会を好んでいる人間であり、言論の自由があるから日本は素晴らしい国だと思っています。

ヘイトスピーチに関しても「言論の自由を幅広く認めている」という意味で解釈することができますし、ヘイトスピーチの存在そのものが悪でも言論の自由を縮小するのが善だとは限りません。

投資家の立場だけでヘイトスピーチに関して考えるのであれば、「ヘイトスピーチは経済発展を妨げる行為であるから、ヘイトスピーチ規制に賛成するのが投資家として当然」と言うことができます。

経済の観点から見たらヘイトスピーチ規制は良策ですが、言論の自由が狭まることに危機感を抱くのは私だけではないはずです。

「人をバカにする行為に自由は必要ない!」と述べる人もいらっしゃいますが、否定的言論から議論が加速し、多角的な視点で物事を捉えられることも多々あるのです。(最初から全否定ばかりで相手の意見を聞かないのはダメですが)

特定の民族に対して暴言を吐き、「日本から出て行け!」と叫び回るデモ活動は明らかに「先進的」ではないため、非常に恥ずかしく思ってしまいます。

 

先進国だと自負している日本人が「他国の習慣、風習、文化を完全否定する人種差別」を行なっている時点で全然先進的じゃないなぁと思います。

 

ただ、それを法律で規制して「強制力を持たせて言論弾圧」を行なうのと、「各個人が自重してお互いの相互理解を深め、先進国らしい大人の対応」を通じてデモ活動やヘイトスピーチを抑制するかは全く別問題で、もし前者が採用されたとしたら「法的強制力をかけないとヘイトスピーチを抑えることもできない」という風に捉えるしかありません。

こういう現状を見ていると「日本には差別がなく、 他の人に迷惑をかけることを好まない素晴らしい人種だ」と言っている人の意見が間違いであることに気づきます。

何度も言いますが、人間なんて個々によって大いに違うのですよ。

良い人もいれば悪い人もいる、優秀な人もいればそうではない人もいるのがどの国でも当たり前であり、「人種」にこだわって差別活動を行なうのは明らかに間違っています。

ヘイトスピーチと株式投資は全く関係がないように思えますが、「全ての政治活動が経済情勢」に繋がっていることを理解しなければいけません。

政治=経済です。

優秀な投資家になりたければ政治にも目を向け、「この政策や法案が経済活動にどのような影響を与えるか?」という点について考えなければいけません。


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