社長復帰を狙う大塚勝久会長は子育てに失敗したのか?

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親子喧嘩で数々の名言を残している大塚勝久会長。


出典 blogs.yahoo.co.jp

「今まで経営で失敗したことはないが、久美子に社長を任命したことは失敗だった」

「この子に任せればうまくいくと思ってきたが、親として間違っていた」

上記の言葉を残している大塚会長は、自分の子供である大塚久美子社長に対する批判を繰り広げています。父が娘に対して公の場で積極的な批判を繰り返すのはとても珍しいです。大塚会長は「経営で失敗したことはない」と述べていますが、子育てでは失敗してしまった様子。

「ニトリやイケヤが台頭したことにより、大塚家具の業績が低迷したから久美子氏が社長に就任した」というのが真実になります。要するに世代交代して経営を立て直すために久美子氏が社長に就任したのですが、経営戦略の対立で親子喧嘩が続いている状態です。

大塚会長は非常に昔気質な人物で、インターネットでの商品販売を全否定しています。

今の時代、インターネットを活用して物を売るのは非常に当たり前のことであり、インターネットを利用できない会社は淘汰する運命を背負っていると私は考えていますが、大塚会長は逆の考えを抱いています。

そもそも大塚家具は「1対1で接客するスタイル」で大躍進を続けてきた会社です。大塚会長が大切にしたいのはお客様との触れ合いであり、これが無くなってしまうインターネット販売は受け入れられないのでしょう。

どちらかと言うと久美子氏の経営方針の方が現代にマッチしているように感じますが、「経営に失敗したことがない」と自信満々に語る大塚会長は社長に復帰することを望んでいます。もう70歳を超えているのですから、そろそろ隠居しても良いと思うのですが、大塚会長はまだまだできると経営意欲を失っていません。

こういう人は自分が関わる上では勘弁なんですが、外から見ていると面白いんですよね。

誤解を招かないように言いますが、大塚会長はとても優秀だと思います。大塚家具を創業し、上場まで引っ張りあげて長年黒字経営を続けてきた大塚会長は経営者として分析するととても優秀な人間でしょう。

ただ、大塚会長はスタートアップ時や成長時の経営には向いていますが、成熟した企業を率いるのは少し我が強すぎるように感じています。

ダイエーの中内元社長もそうだったのですが、我が強い人って成長企業を作り上げるのに物凄い力を発揮するのです。ただ、安定企業へと変化したら我が強いというのがデメリットになり、イエスマンだけを集めたり、独裁経営を実施したりして会社のバランスが崩壊することが多々あります。

大塚会長も同じような人間で、「カリスマ性があってリーダーシップ能力も長けているが、安定企業を経営するのには不向き」だと私は判断しています。大塚家具の業績は安定飛行を維持しており、立派な黒字企業として君臨しています。成長性はありませんが、安定株として投資する価値はあるのが大塚家具という会社です。

大塚会長の発言を見れば分かるのですが、「自分の意にそぐわない人間は嫌う」ということが分かります。私も同じようなタイプの人間なのでよく理解できます。

大塚会長は「何人かの悪い子供を作った」と述べており、自身の子供を全否定する発言を述べています。

「この子に任せればうまくいくと思ってきたが、親として間違っていた」という発言も注目で、これらの発言を見ると「経営者としては優秀だが、子育てに関しては失敗した」というのが自他共に認める真実でしょう。

しかし、子供が非行に走って犯罪を犯しているのならともかく、「自分の言い分を理解してくれないから悪い子供だ」というのはちょっと違うと思うのですよね。確かに大塚会長のおっしゃる「高付加価値戦略、対面販売に徹する経営」というのも理に適っているのですが、それと全く逆の経営を全否定するのもどうかと思うわけです。

大塚会長の子供が悪いことばかりしてどうしようもない人間だったら「子育てに失敗した」という発言も頷けるのですが、外から見ると久美子社長が「どうしようもない人間」には思えないんですよねぇ……。

ワンマン経営を通じて会社を引っ張ってきた大塚会長が社長の座に返り咲き、また辣腕(らつわん)を振るうのか注目したいです。


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