太陽光バブルに振り回されたサニックスは本当に可哀想な会社である

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東証一部に上場しているサニックスは太陽光バブルに振り回された典型的な会社だと言えるでしょう。


出典 www.marutsu-group.jp

太陽光発電による固定価格買取制度によって多くの人が太陽光バブルに浮かれ、太陽光発電機器を購入しました。新たな不労所得として太陽光発電に期待する者、純粋に自然エネルギーに期待している者、そしてサニックスのように「太陽光発電機器で儲けるチャンスだ!」と予測した者などが存在します。

サニックスは元々シロアリ駆除を行っていた会社ですが、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によるニーズの高まりに対応して本業のシロアリ駆除から、産業用太陽光発電分野に経営資源を集中投下した会社です。

つまり、サニックスが太陽光発電事業に進出したのはクリーンエネルギーを守るためでもきれいな地球環境を維持するためでも何でもなく、ただ純粋に「儲けたかった」からです。

この点に関してはサニックスを責めることはできません。サニックスに限らず、太陽光を謳い文句にした会社は「クリーン」や「自然にやさしい」という大義名分を掲げてお金儲けしたい会社が大半ですから。

結局、サニックスは太陽光バブルが崩れ去り、49億6600万円の赤字をだしました。希望退職者は609名となりますが、よく考えてみたらサニックスも相当かわいそうな会社です。

本業のシロアリ駆除では将来性がないばかりか、このままでは先細りしてしまうと懸念し、今一番盛り上がっている太陽光発電に参入したのがサニックスの運の尽きでした。確かにその当時は固定価格買取制度もかなり高額であり、太陽光発電を行っていれば誰でも簡単に儲かるという時期があったのです。

しかし、固定価格買取制度が崩壊しつつある今、太陽光バブルは完全に崩れ去ったと言えるでしょう。

サニックスもとても不憫です。民主党政権の自然エネルギーに踊らされて業種転換まで行い、大金を稼げると思ったら予想以上に早い太陽光バブルの終了で49億の大赤字を出したのですから……。

サニックスの経営陣が無能だと批判するのは簡単ですが、正直言ってサニックスのように太陽光バブルに踊らされた人や会社は山ほど存在するのです。

太陽光バブルはサニックスの問題だけではないでしょう。

むしろサニックスは被害者であり、太陽光バブルという日本の一貫しない政策に踊らされた「被害者」だと言い換えることもできます。今まではサニックスの経営陣は本当に無能だと批判していましたが、別の側面から見ると「可哀想な被害者」という見方もできるから不思議です。

太陽光バブルは多くの被害者を出しました。エナリス、サニックスといった急成長企業が一転して赤字企業になるあたり、太陽光バブルは大きな爪痕を残したと言えるでしょう。


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