KLab (3656)が朝フルーツを廃止

LINEで送る
Pocket

東証一部に上場しているKLab(3656)が朝フルーツを廃止すると発表しました。


出典 http://pdf.irpocket.com/C3656/nKx5/uRjd/Gf7B.pdf

私はIT企業の面白味のある福利厚生システムに注目しており、「面白い福利厚生が存在したら会社の業績にどのような影響を与えるのか」という点も研究しています。例えばサイコロを振って給料を決めるサイコロ給を実施しているカヤック(3904)も大変面白い企業ですが、これはITベンチャー企業だからできることだと思っています。

基本的にITベンチャー企業は先進的で面白い取り組みをしている会社が多く、KLabもその中の1つとして注目していました。しかし、経費削減という目的で朝フルーツが廃止になってしまうのは大変残念なことです。

そもそもKLabはどのようなフルーツを社員に振る舞っていたのでしょうか。


出典 http://www.mdn.co.jp/di/articles/2733/


>10時にケータリングされる朝フルーツ。この日のメニューはバナナ、パイナップル、メロン、ブドウ。福利厚生の一環としてスタートしたこの制度のおかげで、社員の出社が早まったとか

出典 http://www.mdn.co.jp/di/articles/2733

なるほど……。

正直に申し上げてこの写真だけ見ると「大して高価なフルーツは食べていない」ということに気づきます。パイナップルはかなり安価なフルーツになりますし、バナナも同様です。高価なフルーツはメロンやブドウなどが挙げられますが、経費削減という目的であればバナナやパイナップルだけでも良かったのではないでしょうか。

しかし、わざわざフルーツをカットして毎朝社員に振る舞うというのもかなり大変そうです。

フルーツを切るための人員が必要になりますし、その分の人件費も発生します。従業員数の削減を目標に掲げているKLabは「フルーツを提供するために人員を使用したくない」という意図が見て取れます。

>──ユニークな取り組みといえば、朝のフルーツがありますね。

御社のなりたち丸山:これは2011年の冬からはじめた取り組みで、毎朝10時にリフレッシュエリア(通称ファミレス)に、いろんな種類のフルーツがケータリングされます。食生活が乱れがちな私のような独身男子にはありがたいですね。10時半にはあらかたなくなってしまうのですが、これを目当てに社員の出社が早まれば、と考えています。

大林:ビタミンフェチの女子にとってもうれしい制度です。私はこれによって、出社が確実に早まりました(笑)。

出典 http://www.mdn.co.jp/di/articles/2733/

確かに、フルーツを朝振る舞って出社意欲を高めるのは良策だと評価することができます。赤字が続いている時期でも朝フルーツを止めなかったKLabが、ここにきて朝フルーツを廃止するとは実に思い切った決断をしたものです。

社員の健康と幸福を重視するのであれば朝フルーツは残しておくべきでしょう。個人的に朝フルーツというものはくだらないように思えて「KLabを宣伝するための1つの要素」と分析していたため、朝フルーツ廃止は結構残念です。


出典 http://pr.blog.klab.jp/archives/51309673.html

この写真を見るとかなり良いフルーツを食べていますね。

KLabは社員数も多いので毎日フルーツを用意するのはそれ相応の経費が発生しますし、経費削減目的で朝フルーツを廃止するのはアリでしょう。


出典 http://pr.blog.klab.jp/archives/51309673.html

しかし、この写真を見ると分かるのですが、皆楽しそうにフルーツに手を伸ばしています。

私が分析するに朝フルーツというものは「朝、社員同士がコミュニケーションを取る場」としても有効だったのではないでしょうか。社員同士のコミュニケーションは本当に大切で、朝から気分良く1日を過ごすためにフルーツを食べながら他の社員と交流するのは大変良いことだと思っています。

一般企業は飲み会という形で交流する機会を設けますが、個人的な意見を述べれば行きたくもない人が過半数を占める定期的な飲み会なんかよりも、KLabのように朝から交流でき、健康的な朝フルーツ制度の方が良いように思えます。

「コミュニケーションを取りやすくするための朝フルーツ制度」という観点も見逃すことはできません。

朝から社員同士が交流し、フルーツを食べて健康的な日々を過ごすための制度として朝フルーツは悪くなかったと分析しています。朝フルーツ制度の1番の注目点は「社員同士が交流する場としての活用」ではないでしょうか。

コミュニケーションが取りやすい場を設けるのは会社にとってとても重要なことです。朝フルーツ制度が凍結されることにより、連帯感が弱まらないかが心配です。(ま、そんなことで人間関係が悪くなるわけがないと思うけど……)

朝フルーツを凍結することにより、KLab特有の福利厚生システムが喪失し、KLabの宣伝材料が1つ減るのがデメリットです。経費削減の効果はありますが、社員同士の交流という副次的要素が失われてしまうのも無視できない要素です。


スポンサードリンク