親子喧嘩が止まらない大塚家具(8186)

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東証JASDAQに上場している大塚家具(8186)が親子喧嘩をしていることで注目を集めています。


出典 xn--eckyfna8731bop8c.jp

大塚家具創業者の大塚勝久会長と、大塚久美子社長が経営権について争っており、大塚勝久さんが「社長に復帰する。娘には任せていられない」ということで大騒動を巻き起こしているのが現在の大塚家具です。

一般的に親子喧嘩というものは他者から見たら迷惑極まりないのですが、大塚家具は親子喧嘩の最中に「配当金を40円から80円に引き上げ、その結果株価が急上昇している」という面白い会社になります。そのため、株主から見たら今回の親子喧嘩はとてもありがたく、ネタとして見ても大変面白いものだと評価することができます。

上場企業でここまで公に親子で争っている会社を、私は今まで見たことがない。

父親である大塚勝久会長は「久美子氏が言うことを聞いてくれない。久美子氏を社長に選んだのは失敗だった。申し訳ない」と述べており、親子でありながら久美子氏を社長に選択した自分の決断を悔やんでいるのが印象的です。

大塚家具は久美子氏が社長に就任してから横ばいの業績が続いており、成長企業ではないのですが安定した黒字経営を維持している優秀企業です。成長力という観点で分析すると久美子氏は確かに物足りないのですが、1番の対立点は経営戦略の違いでしょう。

勝久会長は「従来の会員制による対面販売を重視。祖父母・父母・子どもの三世代消費に対応し、あくまで高付加価値戦略を追求する戦略」を重視しているのに対し、久美子氏は「気軽に立ち寄れる店舗を意識し、お手軽な価格で商品が購入できるようにする戦略」を掲げているのです。

どちらかと言うと久美子氏の意見の方が現代にマッチしているように感じます。勝久会長は「インターネットで、なんてダメ。われわれのよさは、最終的に商品をお届けしたときに、お客様にわかってもらえる」と述べており、この辺りの発言から昔気質な人という印象が強いです。

要するに勝久会長は「店頭で販売し、高付加価値の商品をお客様に堪能して頂き、長い間自社商品を使ってほしい」と述べているのです。インターネットで販売すると販売側とお客様の触れ合いがなくなってしまうので、そこが勝久会長は許せないのでしょう。

経営戦略という面で言えば私は久美子氏を支持しますが、キャラという意味で言えば私は勝久会長の方が昔気質で面白いと思っています。

勝久会長は会見で「悪い子供を作った」と述べており、久美子氏を否定する発言を繰り返しています。

全く関係ない私が言うのも何ですが、親として「悪い子供を作った」というのはどうかと思います。子供からすれば父親は1人しかいない存在ですし、そもそもそんなことを言ってしまうと自分の教育が間違っていたことを主張するようなものなので、結果的に自分を責めているのと変わらないのです。

身内経営を行なっている大塚家具がまさか、家族同士で大喧嘩が勃発するとは誰も予想することはできなかったでしょう。現代に合った経営戦略を提示している久美子氏を支持するか、昔気質の経営を貫く勝久会長を支持するか、今後も大塚家具は注目していきたい会社の1つになります。


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