PAMIが豊商事の株を売却していたことが判明

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プロスペクト・アセット・マネージメント・インク(PAMI)が豊商事の株を売却していたことが判明しました。

ソース E09912:Prospect Asset Management, Inc. S1003XY4:変更報告書

これは実に難しい展開ですね。

今回のPAMIが豊商事の株を売却したことによって様々なシナリオが考えられます。普通に考えたら豊商事のTOBは諦め、関連会社であるPAMIが株を売却して利益を得るという形になりますが、そんなセコいことをするのだろうか。

これは超がつくほど楽観的な見方になりますが、既にプロスペクトは豊商事の株を51%を取得している(または取得する目処がある)ので、株を売却したという見方です。しかし、これは本当に楽観的であり、可能性としても相当薄いので私はこのシナリオが有力候補であると判断していません。

もう1つ考えられるのは51%の取得を断念し、3分の1の取得を目指しているというパターン。

これはこれでアレですが、もしこれが本当だとしたら完全子会社化は実質的に不可能になります。また、当初描いていたTOB構想に関しても完全に崩壊します。

もしただ単に「TOBは撒き餌で、豊商事の株をPAMIが売り抜けて利益を出すためにTOBを使用した」というのであれば、TOB価格はもっと引き上げても良いはずです。そうすれば更に高値で売却する可能性が高まりますから。TOBがただの撒き餌だとしたら「プロスペクトはTOBが失敗しても問題ないポジション」であることを利用したと考えられます。

もう1つの考察はTOBが最初から本気ではなかったという仮説。

400円でそのまま受け入れて貰えばプロスペクトは嬉しい。しかし、豊商事が反対したら豊商事株をPAMIが売却して利益を得るというルートに切り替えるという形です。これはこれでセコいのですが、確かにプロスペクトからすれば損にはなりません。

もう1つのシナリオはTOB価格の引き上げ狙いの豊商事の株購入に対し、現物玉をぶつけて価格を抑えたという理論です。この場合、本気で400円で豊商事の株を取得するという意図が見えます。そうは言っても現物玉を手放すというのは本気でTOBを仕掛けるにしてはやはり矛盾しているように感じます。

どの説を見てもいまいちしっくりこないんですよね。

本当に様々なシナリオが考えられるので、判断が難しいのも事実です。いずれにせよ、プロスペクトはTOBが失敗しても成功しても優位な立ち位置を確保しているのは紛れもない事実です。


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